2021/07/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にボブさんが現れました。
■ボブ > (傭兵から冒険者ギルドの職員に転職した知り合いから、とある山肌にある洞窟が何やら怪しい事態に
なっているみたいだから、ちょっと簡単に調査してみてくれないかと頼まれ、木こりの仕事の合間にその洞窟へとやって来た褐色肌の男)
「う~~ん……地面に獣の足跡・爪痕とかは無し。
少なくても獣関係のトラブルでは無しっと……となると次なる候補は盗賊団のアジト…もしく見張り場と言った所か」
(そう考えを口にし、洞窟の入り口の脇まで移動する男。
そしてその入り口付近から耳を澄ませて中から聞こえる音を確認していくが、洞窟の中はシーンと静まり返っていた)
■ボブ > 「物音は無し……少なくても入り口付近には動く物は居ないという事だな」
(そう結論付けて男が洞窟の中に数歩進み入れた所で急に立ち止まる)
「この匂い……興奮薬…いわゆる媚薬に似た匂いがかすかにするな。
発生源は更に奥か……気付かずにどんどん奥に進んでいった冒険者がフレンドリーアタック(味方打ち)という訳か…」
(何となくこの洞窟の怪しい…いや、妖しい原因の突端を理解したかのように男は手拭いで鼻や口元を覆うように装着し、
匂いを出来る限り吸わないようにし、男はこの洞窟の謎をちゃんと確かめるべくゆっくりと周囲を警戒しつつ、奥へと進んでいく)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にカズハさんが現れました。
■カズハ > 洞窟の奥で、カズハは痙攣し横たわっていた。
そのトラップがどうしてそこにあったのかはカズハにはまるで分らなかった。
ただ、その卑劣な罠に引っ掛かり、大量の媚薬を浴びて、そして動けなくなってしまったという事実だけがそこにある。
自分だけでなく部屋中媚薬まみれであり、記憶上経験のない暴虐的な性感に何度も絶頂し動けないママしばらくを過ごした状態で、カズハは横たわっていた。
そしてその場所に踏み込んだ者にもまた、媚薬は牙をむくのかもしれない。
■ボブ > (洞窟の中は幾つかの枝分かれをしていたが、すぐに行き止まりになっている所が多くて、
まるでとある一点へと誘導するかのような造りの洞窟の奥へと進んでいけば、広く部屋状になっている所に辿り着けば
その部屋の濡れた床の上に倒れこんでいる女性冒険者を見つけて、男は助け起こそうと女性冒険者へと近づいていく)
「おいっ! 大丈夫か?息はあるか?」
(女性冒険者を抱き起こしながら、女性冒険者の頬を叩き、声を掛けていく男。
その抱き起こし、そして頬叩きにより、男の肌にも媚薬が付き、女性冒険者よりは発露は遅いが、
媚薬の効果が発揮される事はこの時点で確定事項となった訳で…)
■カズハ > 「あ、だ、だいじょうぶじゃな、あひっ♡♡」
頬を叩かれ、その衝撃で腰を高く上げてまた絶頂してしまうカズハ。
異性の前で情けなさすぎる格好だが、それすら配慮できないほど追い込まれていた。
「たす、たすけてっ♡ おなかあついぃ♡♡ おまたひどい状態なのぉ♡♡」
空気と交尾しながらそんな泣きごとをしゃべっていた。
■ボブ > (頬を叩き、声を掛けていけば、女性冒険者の口からは甘ったるい声色が漏れ、更には腰を跳ね上げて達したかのような挙動が見えて)
「あちゃ~あ、すっかり洞窟の仕掛けに引っかかっちまってるな。
洞窟の外に連れ出すとか言ってられないくらい、一分一秒を争うって状況みたいだな」
(媚薬にすっかり侵され、恥ずかしげもなく発情状態であることを暴露していく女性冒険者を眺めれば、
男はズボンの前を緩めていき、その内からカリの抉れが深く、肉幹が長い肉の槍と総称してもよい程の逸物を取り出して
女性冒険者の視界に入るように逸物を見せ付けていくか)
「ほら、こいつが欲しかったんだろ?このチンポの先から出る白い薬が今のお前の身体の特効薬なんだろう?」
(逸物を見せつけながら、言葉煽りをしていく男だが、その男の身体にも着実に媚薬の薬効は進行していて、
普段の肉幹の太さより2割か3割り増しに太く、そして全長も長く膨張していた)
■カズハ > 「おくしゅりっ? おくしゅりくだしゃいぃ♡♡」
雄のにおいが鼻をくすぐり、それが欲しいという本能にだけ支配される。
本能的に仰向けのまま腰を高く上げて、交尾しやすい態勢に自分からなっていく。
そのまま腰を振って雄に媚び、おねだりをしていた。
股間はあいえきがあふれつづけ、ぐちょぐちょになっている。
内またまでぬれており、脚の間には愛液の橋が架かっていた。
■ボブ > (男が逸物を晒し、見せ付けていけば、どれだけこの媚薬の部屋で一人で居たのか、それこそ色狂いかのように
両脚を開き、踏ん張るようにしながら腰を持ち上げ、元々クロッチの幅が狭かったのだろうが、
そのクロッチの生地が秘裂に食い込み、肉襞を脇からチラ見させながらハメ乞いをしている女性冒険者を見つめて)
「へへっ……いいぜ。たくさんお薬を飲ませてやるよ」
(ニヤリと表情を歪ませた男は開かれた脚の間に陣取り、食い込んだインナーのクロッチをずらしていけば
後はハメるだけの準備万端なオマンコへと肉棒を一気に挿入し、子宮壁まで亀頭を乱暴にぶつけあげていくか)
■カズハ > 「んほおおおお♡♡♡」
ひどいアヘ顔をしながらおマンコは肉棒を飲み込んだ。
ぶちっと処女膜が破かれ、一番奥まで占領され、そのまま乱暴に犯されていく。
しかしそれも気持ちいいらしく、何度も腰を跳ねさせて絶頂し、きつく肉棒を締め上げ続けていた。
早く種をくれと言わんばかりの搾り取りである。
■ボブ > (あれだけ恥知らずに肉棒を欲しがっていた女性冒険者を犯してみれば、キュウキュウに肉棒を締め付け、
更には一気に突き抜けた亀頭がなにやら破る感触までしっかりと感じ上げれば、少し驚いた表情を浮かべていた男は
再びいやらしい笑みを顔に浮かべ、腰を前後に激しく突き上げ、抜き出し上げていく)
「へへっ……きっと頑なに護りあげていた初めてを媚薬で酔わされたとはいえここで奪われるとはな」
(男は激しく腰を動かしながら鎧のブレスト部分の留め金を外し、胸元をインナーのみにすると
インナー越しにツンッと存在を強固に主張している突起を口で吸い付き、
チュバッ! チュバッ! ジュルルルゥゥゥ~~と激しく啜り上げていった)
■カズハ > 「あひっ♡ わたしっ♡ 交尾してるぅ♡♡ 初めてだったのにぃ♡♡」
犯され始めて少し余裕ができ、状況を理解し始めたのだろう。
知らない相手に初めてを奪われ陵辱されている現状に気づき、悲鳴をあげるが、体は男を求めている。
腰は意思に反して精を搾り取らんと振られる。
どうにか拒否しようと両手でボブの体を押し返そうとするが、インナー越しに乳首を吸われると、それだけで胸でイってしまい、抵抗もろくにできなかった。
■ボブ > 「へへっ……それじゃあもしかしたら初めてなのかもしれないからって……こっちの方にぶち込んでやった方が良かったか?」
(男は目の前の女性冒険者の初めて告白を聞きながら荒々しく腰を突き立て、胸の突起を啜り上げつつ、
視線だけを女性の顔に向け、言葉を投げ掛けていくと男の右手が女性冒険者のお尻へと向かい、
中指を一本だけおっ立てていくと後ろの小さな蕾へ挿入していき……そこも溢れかえっていた愛液で濡れていて
男の中指もスムーズに挿入され、二つの穴を太さも長さも違う男のモノで蹂躙していく)
■カズハ > 「やだっ♡ おしりもへんになるぅう♡」
尻穴をいじられればそちらはそちらで感じすぎ、絶頂してしまうカズハ
どこもかしこも性感帯になっており、どういじられても絶頂してしまう絶望っぷりだった。
「あかちゃんできちゃうぅ♡♡ やだぁ♡♡」
そんなことを言いながらむしろ種を絞るかのように腰を振り、膣や尻穴を締め付けていた。
■ボブ > 「そんなに赤ちゃんが出来るのは嫌か?
それならお尻の初めても俺に捧げるっていうんだったら尻の中に出して、赤ちゃんは勘弁してやってもいいぞ?」
(初めてという女性に対して恥ずかしい選択肢を提示していく男。
もし女性が腸内射精を望むなら最初の一発目はそちらになるだろうが、媚薬…興奮薬の餌食になっている男の精力は
たった一回の交尾で治まる物ではなく、すぐさま膣内挿入、膣内射精へと向かっていくのは想像に難しくない)
■カズハ > 「いやぁ♡ なんでもするからゆるしてぇ♡」
既に種付けを避けることしか考えていないカズハはボブの言うがまま尻穴を差し出す。
うつぶせになり、尻を高く上げて、自分の両手で尻たぶを広げ、尻穴が見えるような体勢になった。
■ボブ > 「オマンコも小さくて可愛らしかったが、ケツの穴もちっちゃくて可愛らしいなぁ~。
このちっちゃなケツの穴が俺のチンポの太さまで大きく開きあげるんだぜ」
(尻穴を差し出すように胸の発育具合に比べたら締まった印象のある女性の尻…そして丸見えになっている穴を
マジマジと観賞し、そして愛液塗れになっている肉棒をその尻穴へと当てれば、
前の穴と違って遮る壁がない長い肉棒の長さ一杯、腸内の奥まで肉棒で串刺しにしあげていった)
■カズハ > 「おほっ♡♡ おしりもへんになるぅう♡♡」
尻穴を犯されて、カズハはまた絶頂した。
既に性感帯になっている尻穴は下手すると膣よりも感じまくっていた。
そのまま串刺しにされて何度も絶頂し続けるカズハである。
■ボブ > (女性を背後から肛姦していく男の両手は尻を突き上げるたびにプルンッと前後に揺れあげる乳房へと伸び、
インナーを胸の谷間に押し込めるように動かして、乳房を露にしていくと串刺しの動きと共に乳房も揉みあげる)
「なんだ?オマンコよりこっちの方が好きなのか?
それだったら今度からこういった事になった時は オマンコよりケツ穴をオチンポでズゴズゴされるのが好きなの って
ちゃんと説明したら赤ちゃんが出来る心配なく、大好きなチンポで可愛がってもらえるぜ」
(男の口からは女性を辱めるような言葉煽りが飛び出し、そんな最中でも男の身体は女性の身体を貪り上げ、
腸内を抉り上げていた肉棒も徐々に痙攣を起こし始め、腸内に熱い浣腸液が注入されるのも間近だと伝えていくか)
■カズハ > 「いやぁ♡ そんなこといえないよぉ♡♡」
尻穴で絶頂を続けながら、乳房も揉まれて絶頂を繰り返す。
もう何が何だかわからない中、射精の気配を感じ、ぎゅっと尻穴が絞られた。
「あちゅぃい♡ 火傷しちゃうよぉ♡」
そうして尻穴に出されれば、それによりまた絶頂してしまう。
もっともそれで終わったと安心し、カズハは倒れるのであった。
■ボブ > 「へへっ、赤ちゃんが出来るよりは恥ずかしいオネダリをした方がず~~っとマシだと思うけどな」
(荒々しく女性の腸壁に肉棒の肌を擦りつけるように突き動かし、乳房も可愛がっていた男の肉棒が…いや腰自体が
一段階大きく震え上がれば、ズシッと亀頭を女性の腸内で届きうる限りの最奥へと送り込み、
その場所で男は大量の熱き射精を打ち放っていき、そのまま肉棒で栓をするかのようにしばしの間、尻穴を占領し続ける)
「おっと……大きく果ててしまったようだな。
……だが、きっとまだまだここの薬の効果は身体に残るだろうからな。
続きは場所を変えて彼女が満足するまでお相手してやらないとな」
(男の方にも興奮薬の効果が現われているようで、まだまだヤる気は損なわれていないようで、
彼女が意識を失っている間に男が山の中で構えている住居へと場所を変え、男は彼女を犯し続けていく事になる。
彼女が膣内射精を免れる事が出来たのかは彼女の意思しだいであろうか)
■カズハ > そうしてそのまま呆然としていたカズハはボブに救出という名の拉致をされた。
カズハは尻穴の処女も処女も、ファーストキスもすべて奪われ、さんざん種付けされ、そのまま孕んでしまうのであった……
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からカズハさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からボブさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にティアフェルさんが現れました。
■ティアフェル > 「っ――?!きゃ、ああぁぁぁぁあぁぁ!!」
暑気の厳しい午後の森の奥、静まり返った森林の空気を引き裂くように響き渡る悲鳴。
そこは切り立った崖の縁。追って来る魔物を撒いて走る途中、足を踏み外して滑り落ちて行き―――
「――ッ!! んぅっ……!」
ぎりぎりの所で崖肌に突き出た木の根につかまり、まさに命綱たるそれを必死に握り締めながら踏みとどまっていた。
「くぅ、うっ……!」
しかし、そこまではいいがそのまま自力で這い上がるには崖の上は遠い位置にあったし滲んだ汗で手が滑り、しっかりとつかみ続けていることさえ困難だ。
ほとんど直角に鋭く切り立った崖で木の根にぶら下がる格好。せめてもう少し角度が緩ければ足を掛けることも出来ただろうが……。
「ぅ、んん…!!」
ずる、と滑りそうな両手にひやりと背に汗を伝わせながら必死にしがみつき、そして、ちら…と下を見るとなかなかの高さに、さーっと血の気を引かせ。このまま落下してしまったら大怪我は覚悟せねばなるまいし、打ち所が悪ければ最悪の事態もあり得そうに思えた。
■ティアフェル > 「も…、だ、めぇ……」
しばらく這い上がろうと足掻きながらそのまま両腕で自重を支えていたが、じわじわと痺れが襲い感覚が徐々になくなってきた。しっかりと握っていた手が震え、
「あっ――……!」
ずる、っと汗で濡れた手が大きく滑り、重力に引っ張られて崖下に吸い込まれるように――
落ちる、落ちる、落ちる落ちる――
ずささささささささささっ!!
「っ き ゃ あ あ あ ぁ あ あ ぁ ぁ あ ぁ ぁ ぁ ぁ っ っ ! !」
す、ぅ――と腹の底が空くような独特の感覚が本能的な恐怖心を刺激する。目の前の光景が崖肌から雲の散る空、森林が描く緑のコントラストに目まぐるしく切り替わって回っていく。
死ぬ前に走馬灯が浮かぶというのは迷信なのか――ほんの短い瞬間だったにも関わらずそんなことを考える余裕が不思議とあった。
そして悲鳴の尾を引き連れて崖下へ真っ逆さま、落ちていく――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にラファルさんが現れました。
■ラファル > 野生児は、基本的に、文明圏には居ない。
いつも誰かと一緒にいる訳でもない、用事もない、何もない、そんなときには幼女は決まって、山だの森だの、川底だの海だの。
そんな所で、ケダモノと一緒に悠々自適に生活をしている者で。
偶々、と言うやつなのだろう。
居合わせてしまって、聞きなれた声が、聞こえた。
「あ、空から女の子―――。」
じゃない、おねえちゃんだ。
お姉ちゃんが、空から落ちてきているのを発見。
彼女は空飛べたっけ?飛べない筈だよね。
そこまでの思考で0.1秒。
「おねーちゃーん!」
ばさり、ばつん。そんな音が響き渡る。
地面から跳躍し、空気を叩き、浮力を得て、ぐん、ぐん、と地面より離れ行く。
竜の翼、人ではない証、巻き起こる空気の壁を吹き払いながら、少女は落ちていく彼女へと近づいていく。
人は、頭から落ちるという、それは頭が重いからで。
だから、まずは彼女を飛び越え、自分も逆様になっていく。
そこから急降下で追いつき、背中に張り付いて。
彼女の体に負荷をかけぬように少しずつ速度を緩めながら、ばさり、ばさりと羽ばたこう。
風の精霊にお願いし、彼女を空気の膜で包んで落下速度も落とせば、大丈夫。
■ティアフェル > 投身自殺なんかの場合、腰から落ちるのがコツで、そうすれば落下の衝撃で全身の皮がずれたり、頭や顔をぐっしゃりと崩して悲惨な見た目になりにくい――なんて、都で身投げがあった時なんかに嘘か本当か誰かが云っていた――なんてどうでもいいことが、死ぬ、と思ったその貴重な一瞬で過っていた。
転がり落ちる最中、崖肌が頭を、顔を、肩を、腰を、足を、全身を打つ。むき出しでからからに乾いた岩肌に擦れた肌が裂けて血が滲み、衣服が破れる。
落下の恐怖から、じたばたと抵抗するように無為に手足が暴れた。そんなことは何も意味はなかったし、冷静に頭を庇う体勢にすれば少しは望みもあるのだが、そんな冷静な考えは持てなくて、ただ地面に激突するのを覚悟しかけた瞬間、
「―――!?」
何か聞こえた気がした、少女の高い声はまるで幻聴のように落ちていく途中の、風鳴で支配された耳にノイズ混じりに響いた。
「っ、―――!!」
しかし、大ぶりな羽音と共に接近する影。翼を伴う少女はまるで違うもののように大きな飛行体に見えた。
何が起こっているのかは分からない、判らないし咄嗟に声もでないけれど――目は大きく見開かれ、地表に激突するかと思われた身体は途中で明らかにそれを阻むように大気の膜が多い落下速度が緩まる。
まるで低い階段からちょっと足を踏みはずした程度の体感に変わったようで……。
■ラファル > 屹度、彼女の落下感は直ぐに消えていくことになるのだろう。
そして、ふわりとした浮遊感を感じることになるのだろう。
ただ、その招待を直ぐに把握することは困難である、理由としては、幼女は―――ラファルはティアフェルの背中に張り付いて。
確りとつかまっているから。
其れも、彼女の肺などを圧迫しない様に、後ろから羽交い絞めをするような形での抱き付きである。
彼女の背中に翼が生えたように感じられるかもしれない、堕ちることはなく、がけも、地面も、ゆっくりと近づいていく。
風鳴の音も、風切る音も、もう、聞こえなくなっている。
「どして、こんなところで、飛んでたの?」
落下速度が遅くなれば、会話もできる程度の速度。
だから、幼女は背後から問いかける。
普段は町に居たり、貧民区に居たり、冒険をしていると思って居たのだけども。
流石に、投身自殺的な、紐無しバンジーを思い立ってするような人ではないと思うので。
幼女は、背中にこしこしこしこし、久しぶりに甘える子供ののように頭を擦りつけながら問いかける。
ふよんふよんと言う音がするかのようなゆっくりな落下速度。
「先に地面に降りた方が良い?」
落ちてきた方、崖の上の方、を見ながら、問いかける。
■ティアフェル > 「っ、っふ、ぁ……!?」
何が起きているのか全く理解が及んでいないものの、事態は思考が整理されるのを待たず一瞬で進んで、ある種決着した。
地表に向かって激突して崖からの転落死という、起こり得た筈の事態は、中空で器用にぺっとりと背中に取りついてそれを阻んでくれた小さな存在に依って消え失せ。
体への負担を最小限に抑えるように気を遣って抱きつかれ、ふわ、と浮き上がったような感覚に身体が反射的にすーと血の気を奪って顔色を真っ青に仕立て。
「え……? え? え? あ…?」
訳が分かっていない顔で落っこちるでもなく中空に留まって背中からぬくもりと共に響く声に首だけ捻って向かせる。
「ラ、ラファ……r」
声が不思議な程上手くでない。自分ではちゃんと名前を発音したつもりだったのに掠れて小さくてひび割れているような不細工な声が落ちた。
そして背中に押し付けられる柔らかい髪の感触。緊張し引き攣って強張り、傷ついた全身が仄かに緩まる。
「ぉn…g…ぃ……」
まだ情けなく声は戻っておらず、重ねられた問いに応じようとする言葉はやはり酷く不明瞭な響きだったので、代わりにこくこく、と首を縦に振って肯定した。
■ラファル > 「あいっ。」
怯えている模様、と言うのも、確かに翼もなく高高度から落ちてしまえばそうなる、と言うよりも、意識を失っていないだけ、彼女がどれだけ気丈なのか、という証左であろう。
確りつかまったまま、翼を広げてゆっくり羽ばたいて、地面へと滑空していく。
先程の落下よりは遅いだろうけれど、屹度彼女は未だ怖いはずだ。
そう考えると、これ以上の速度は行けないのだろうと、幼女は考える。
「風の精霊さん、お願いしていーい?」
幼女は、風を操る竜だから、風の魔法には特に才能がある。
無理やり支配しても良いのだけど、今は大事な人を抱えてもいるし、微細な魔力の調節も必要だ。
それなら、自分の魔力を対価に、風の精霊にやってもらえばいい。
細かな調節をお願いして、ゆっくりと地面に向かい、降りていく。
たぶん、恐怖を感じるような速度ではないだろう、歩く程度の速度で、降りていく。
「とうちゃ、く!」
地面に無事に卸してから、でも、幼女は手を離さない。
たぶん、屹度、予想が間違ってないならば。
彼女は、腰を抜かしてるかもしれないし。
全身で地面の恩恵を堪能するもよし、なのだけど。
そこはそれ。
お姉ちゃんの矜持、という物がある、と、幼女なりに考えての配慮。
まあ、幼女の姉がプライドの塊という事も、思考の一助だったりする。
■ティアフェル > ばくばくばく、と心臓がうるさいくらいの音を響かせる中聞こえた元気なお返事にまた、大きく傾いていた心の平衡が少し修正される。
なんだかほっとする声……この時期だと熱い筈だが、温かい、と感じる柔い小さな身体。――に不似合いな大きな翼はちょっと馴染みがなかったものの見たことがない訳でもない。
急降下した方がきっと手っ取り早かっただろうに、速度を気遣って精霊魔法でゆっくりと、まるで重力を調整するように丁寧な遅さで降下してもらえば、身体が足場のない空間からしっかりとした地表に落ち着く。
「ぁ……」
それでも、支えるように小さな手は背中から回されていて。意に反してがくがくと震え、っどっどっど、と強くビートを刻む心臓、という何とも不安定な状態のまま、身体を捻って背中から抱擁するような姿勢から、彼女を胸にぎゅーっときつく抱こうと震えた腕を回そうとしながら。
「た、たたた、たす、助かった……あり、あ、ありが、ありがとぅ……」
震えの為に自然と吃音するみっともない声。どこか必死さのようなものもにじませたような、追い詰められた後のような語調で口にすると、ふた呼吸程措いて。
「ラファルちゃん~~~!!」
震えが落ち着くと愛でるような愛情ばりばりな甘い声が飛び出た。
■ラファル > 地面に降り立つ、地面の方さが、空中にはない安堵感を心に染み渡るのだろう。
ラファルにも、判るのだ、地面があるから、確りと自分が立っているという事が時折安心につながると。
翼の無い、彼女等には、屹度自分の何倍も、何千倍も、その感覚があるのではないだろうか、と考える。
地面に降り立った彼女は、生まれたての小鹿のような、そんな、不安そうな雰囲気でいっぱいに見える。
自分が何かを言うよりも前に、自分から深呼吸を繰り返し、落ち着きを取り戻していくのが見えて。
「あいっ、無事でよかった。お姉ちゃん、結構、変な所でピンチになってるよね?」
前に、出会ったときは、確かチンピラに絡まれていたような気がする。
まあ、何かがあってそんな目に会っている、冒険の結果、といろいろな推測は出来るけれど。
視るたびに何かしらのピンチに陥っているのではないかと思うのである。
それが悪いわけではないし、冒険して居ればそういう事も良くあるものなので、そんな感想が出たという所。
お礼を言ってくる相手、ぎゅーと抱きしめられて、ぎゅう、と抱き着き返してその顔に頬すりすり。
「おねーちゃーん!」
もう一度、呼んでみて、ぎゅぅ、と抱き着いた。
感動の再開、みたいな気がする、何か、毎日家に帰ってるけど。
久しぶりにあった気がしないでもない気がするので。
甘えることにした。
■ティアフェル > 中空に投げ出される感触は今思い出してもぞっとする。
ただ、墜ちる感覚。成す術もなく、地表まで真っ逆さまになっていく、得も云われぬ絶望的な体感。
それから逃れられると。そして落ち着いてくると、糸が切れたような虚脱感が襲い掛かって来るが、それに抵抗するように小さな少女を腕に強く抱きしめる、どこか縋るような両腕。
はー、はー…と息切れした呼吸も収まってくれば、ごもっともなお言葉に。あは、と微妙な顔で小笑いし。
「う、うんー。冒険者だからね、危険を冒すと書いて冒険だからね。今まさに危険を冒していたところなのよ……危うく死ぬとこだったけど……」
冒険者で冒険中となれば危険がない方が普通稀だし命の危機もある。バリバリ冒険者しておりますのよ、と云った態を取り繕い。
ウフフ。と誤魔化し笑い作戦発動。
しかし、それも熱い抱擁という大事なイベントの中ではどうでも良いことで。
抱き締め返す手と頬にすり寄る柔らかなほっぺたに、うぅぅ~ん、と悩ましいような上機嫌なような声を出して。
「こんな所で会えるなんてぇ~。ラファルちゃん、今日もかあわぃぃぃー。こんなとこで見ると一段とか~わ~うぃ~ぃ~」
姉さんめろんめろんやった。
恐ろしい思いをした後のこと、なんか一つタガが外れたのか。腕の中でもみくちゃにぎゅうぎゅうやりながら、なでなでなで。しこたま頭を撫でてかいぐりし。
昼日中の酷暑の中。汗だくだがそんなこと関係ないようにスーパー愛で愛でタイム突入。
直射が痛い。風が温い。こんな中でやったら嫌がらせだ。
■ラファル > ぎゅう、ぎゅうぎゅう、抱き締められる幼女。
ただ、幼女は見かけによらずパワフルな幼女なので、全力で抱き着かれても問題はない、と言うよりも、むしろ平気。
嬉しそうに抱き着き返して、金髪のツインテールをこしょこしょ擦り付けるぐらいには余裕がある。
ただ、状況が状況で、幼女に抱き着いては―は―言うのは、女の子同士でも絵面がすごい気がしてならない。
もしもし憲兵とか、言われてしまうかもしれない危うい状況、まあ、言わないし、憲兵さん来たら追い払うけど。
「そなの?冒険者って、危険を冒さないとだめ?
じゃあ、ボク、冒険者駄目……?
おねーちゃんが死ぬのは、ボク、ヤダよ?」
一応、幼女も冒険者のライセンスはある。見習いで、こう、師匠を初めとした大人な冒険者の付き添いが無いとだめだが。
バリバリな冒険者な誤魔化し笑い作戦に、逆にダメージ。幼女にとっての危険は、普通の人にとっては――――。
なので、危険を冒さないとだめみたいに言われると、冒険者失格と言われているような気分になる幼女だった。
あと、死ぬところと言う言葉には、死んじゃだめだよ、と、金色の眼が、ウルウルと涙ぐんで見上げるのだった。
「にゃぁ~~っ!おねーちゃん、壊れてる~?」
抱き着いて、ぐりぐりすりすり、してくれるのは嬉しいので、幼女もぎゅう、と抱きしめ返してすりすり。
ほっぺたにチューと、返しつつも。
先程の落下の恐怖で、一寸タガが外れてるのではないだろうかとか思う。
熱いと、思考が色々壊れて仕舞うだろうし。
なので、幼女は。
風を呼んだ。
夏の熱気をぶっ飛ばすような、風。びゅうびゅう、強めに吹かせれば、熱も飛んで其れなりに涼しくもなる。
直射日光の下でも、熱中症にはならない程度に。
■ティアフェル > 合意の上ということでみな暖かく見守ってくれる。幼女といえど全然規制の気配がない大らかすぎる世情に、なにかと救われている気もしないでもない。
それは加害者の思考。
「危ないことしたくなーいーってタイプは……絶対違う職業に就くべきだと思うわ。駄目ってか基本必須?
んー。ラファルちゃんの受けれる冒険だって、危険がゼロでもないと思う。小さい危険でも。絶対安全な冒険者への依頼なんて例外はあっても通常はないからねえ……。
――判ったわ! 死んでも死なない! ラファルちゃんの為に生き延びて見せるわ!」
彼女の受ける依頼も冒険者としてのそれならば充分ちゃんとした冒険で、危険を伴っているものだ、と出来るだけ主観を含まないように伝えようとしては。
目がうるうるしちゃうので、そこは全力で無茶苦茶な請け負い方をした。何の保証も根拠もないところは突っ込み不要である。
「え~~? 平常運転よぉ~?」
だとしたらお前の平常は一体何なんだ、というテンションで少女を猫かわいがりして、頬にキスをされると、くすぐったげにアホ毛をふんふん揺らし。
さすがに暑い、眩暈が、となった所で絶妙に涼し気な風が……街中とは違って緑ふんだんな自然地帯で吹く風はそれだけでほんのり冷たい。
ふー。と汗を冷やされて息を吐き出したが、
「のど……かわいたね……?」
脱水症状とかはどうにもなんない。向こうに湧き水ポイントがあったから、行こうか、とちょっと冷静になってきた。