2021/07/05 のログ
ご案内:「メグメール 自然地帯 嘆き草の咲き誇る丘」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > メイラはその日、王都の外に出向く切っ掛けとなった小話を聞いた
“そろそろあの丘の花が見頃になってくる” と

肥沃の土地と梅雨時の雨 たっぷりの栄養と水を含んだことで育ちの速い草花雑草が 樹海が育つのは
冒険者ならだれもが知っていることだった
故に、薬草 麻薬草 希少根に蕾汁 採取できるものが多いとされるその場所へ訪れる者は痕を立たない

ただの草花地帯ならまだ生き残れる可能があるかもしれないからと
ダンジョンや魔物相手を避けたい者らがそこへと訪れる
奴隷上がりや女冒険者などが、誰にも教えられることなく赴けば きっと土地の栄養となるのがオチ
もしくは草花の効能で狂ったところを、売りに出されるために回収に赴く者などもいるらしい

この丘は、いろいろな意味で利用価値が高かった

「今年も、綺麗に咲いてますわね。」

昼間の嘆き草が分布する、多色多生のその丘
自然の力と血肉の場所
サクリサクリと、白ネクタイを除けば地味な黒の一張羅の姿と黒い大傘一つ
日差しを遮りながら訪れたそこは、早くもいくつかの獣が弱り、酔い、倒れ伏しているのがわかる

草花の伸びるそれで隠れる物も多くあるだろう
腐り土と化すまでであっても、花蜜の匂いがそれを隠す
多勢共存の草花の土地は恐ろしく しかし綺麗に咲いていて 貪欲なものを感じた
メイラはその光景にうっすらと、ギザ歯の笑みを浮かべて見せる。

「さて、夢幻でも見るのか、狂人でも出てくるのか。楽しみですわね。」

ご案内:「メグメール 自然地帯 嘆き草の咲き誇る丘」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
ご案内:「メグメール 自然地帯 嘆き草の咲き誇る丘」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。