2021/05/28 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にシシィさんが現れました。
シシィ > 街道から少し外れた───、森のほとりにほど近い場所。
魔物が出ないこともないが、それほど危険はないとされている場所の、日当たりと見晴らしのいい低木ばかりのその場所で、採取籠に、一般的に薬にも使われる野草を己の手で採取している女が一人。

「さすがにこの程度で───、人足を頼むわけにはまいりませんし」

独り言じみた言葉が、誰に聞かせるともなく零れる。
己の採取しているのは、そう。民間療法や軽い治療薬として煎じられる類のものだ。個人使用分、あとは、そう、質のいいものは知り合いの薬剤師におすそ分け程度。その程度の量を求めているからこそ、わざわざ依頼を出すほどでもないと、こうして足を運んでいた。


雨上がりの心地よい風が時折頬を撫でるのに目を細めつ、作業用の手袋をした手元が、草の根を傷つけないように柔らかくなった土を掘り下げ、そして引き抜く。
街に戻る前に水場で、土や泥を落としてからでないとさすがにそのままでうろつくのははばかられることを自覚しつつ、天然の薬草畑で、軽い同定作業を交えつつの採取仕事

シシィ > 「こんなもの、かしら?」

使い切れる分の量。それから使い古した書付を取り出し、採取物と見比べて、一つ一つを確かめ頷く。
そう遠くない場所の水場で野草についた土や泥を落としたら、日が暮れる前に街に戻ることにしよう。

自慢じゃないが、己は戦いが得手ではないのだ。
いくら街道のそばとは言えども、野犬や、無頼の輩が出没しないとは限らない。
。身軽に徒歩で訪れたこともあるし、と作業を切り上げたなら、帰り支度へと意識を向けだして、女はその場をあとにする。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からシシィさんが去りました。