2021/05/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 街道からはずれた丘陵地帯。
なにかの遺跡の残骸のような…石造りの柱の立つ小高い丘。
それ以外に周りになにがあるというわけでもなく、魔物も人も、用がなければ近寄ることもそうないと思われる。
草などはそこら中に生えているので、むしろ野生動物のほうが多いかもしれない。
そして、夜ともなればそれらすらも身を潜めて、このあたりはかなり静かになるようだ。

「こんなもんか…」

太陽もだいぶ傾きかけて、つぶやく人影。
こんなところに何のようで来ているかと言われれば依頼だ。
この遺跡の残骸周辺で変わったものがないかの調査だ。
残念ながら、地下への秘密の入り口だとか、古代の魔法武器だとか…そういったものは見つからなかった。
しかし、妙な形の石片やらくらいなら手に入れることができた。
これらに価値があるかどうかは定かではないが、行って調査してきた証拠程度にはなるだろう。
今日のところは切り上げて、さっさと野営の準備でもしなければ。

ブレイド > 設営が終わる頃には、すっかり日も暮れていた。
だだっ広い小高い丘で、火の灯りが周囲を照らせば森の中や街道側とはちがう
なんとなく寂寥感のようなものすら感じる風情。
森の中のような危険な場所であっても感じられないような…
なにもない場所に放り出されているような感覚だ。

簡単な食事を済ませて、一息。
遺跡の残骸以外、物陰すらない。
昼間であれば、遠くに草食動物の群れなんかがいたような気がしたが
流石によるともなるとそれらをみることはできなかった。
強いて言うならば、そばにあるこの遺跡の残骸のようなものが唯一の頼りにすら感じられた。
見上げれば月。人の営みが極端に少ないせいか王都で見るそれよりもはっきりと見える。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 荒野地帯」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 王城や富裕地区に比べ、色気も素っ気もない 岩と土 土気で生える背も低い針葉の木
平面視界ではなく、瓦礫や岩山の形こそある凹凸のラインが見えるものの、それ以外には何もない
ここは間違いなく荒野地帯 通り過ぎるだけでしか用のない場所 せいぜいが蜥蜴や虫を飲み込む蛇が生息できる程度だろうか

しかしそんな場所でも、日を浴びる時間こそは岩や板切れでつくった日陰で過ごし、曇り空と夜こそが活動する時間とする者らがいる
栄養か、体格のいい家系だったのだろう 背もわりとあり、四肢の幅もあるゴブリン達
彼らは、この荒野地帯で一定に奔る道筋を見出し、個人経営の馬車や冒険帰りで通り過ぎているのだろう疲労した者のみを狙っていた

狙う獲物は 食料 男の肉 女の肉 そして男の尻 女の三つの穴 そして家族を増やすための苗床
これらのほかに、武具も彼らにとっては有益なものとなる
冒険記録にあるような、大岩のような禿げ頭の大型人などが人を襲っても、砂粒のような貨幣やかみそり程度にしかならない装備

しかしゴブリン達ならば、貯めておくだけではなく、貨幣をわざと盛ってみたり剣や鎧を身に着けることで活用できる
故に、機会に恵まれて装備を整えた者達はこうして、荒野という貧しい場所での生存に打ち勝ってきていた。

だからこそ、メイラ含む人数がゴブリンの潜む場所 荒野に当たりをつけて、こうして戦闘を行う

「―――小鬼風情がっ!」

メイラは単身、長柄武器として槍を携えて挑んでいた
他のメンツはばらけて別グループを対応している。
背も近い、ゴブリンというには育っている者達

三又の穂先を十字に重ねたような、まるでメイスにも見えるトライデントを振るう
刃が食い込み、半ばまで断たれた手応え 肋骨下の腹部を裂き、致命傷という塊がこぼれていく視界
振るえば五つの刃が掻き、突けば五つの穂先が貫く
下から振るえばメイスのように、威力の乗ったものにもなる

奇異なトライデントを操る傍ら、重量武器として力任せに扱うメイラはただ、ただ、屠る
その意識のみで動き続け、狂戦士のような戦働きで、今さらに目の前で首を一つ飛ばした。