2021/05/17 のログ
■レベッカ > 「あの都市へは行きたくはないですね。
神のための儀式という乱交で子供なんていりませんから」
たとえ国が滅んでも神聖都市が中心となり蘇りそうな予感。
その場合は今よりも女性には生きにくい国となるのは確実なので逃げる準備も必要かと割と本気で考え。
ただそう言う所には何があっても近づきたくはないと。
「これでも冒険者ですから。年齢は関係ないですよ?
出来れば初めては色々と希望はあったりしますけど叶うとも限りませんし。
いえ、捨て値で買った安物ですが?この錆びた部分で切ると高熱の出る病気になるんですよ」
どれだけ警戒をしても駄目な時は駄目、なのでそこは諦めている様子を見せ。
魔法かおまじないかと問われれば告げたのは悪質な一言、破傷風をあえて起こす状態にしているとさらりと告げて。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
「ク、ハハハ!豊穣の神であれば、産めよ増やせよと喜ぶであろうがな。
まあ、あの都市は私も快くは思っていない。私が王になれば、真っ先に手をつけてやるさ」
宗教が政治に絡んで碌な事になる訳もない。
であれば、膿は出し切ってしまうべきだろう。
王位を争う王族だからこそ、そんな冗談の様な本気の様な言葉を投げかけるだろうか。
「……貴様が処女であるかどうか、私にとってはどうでも良い事ではあるが。
そういう事実に興奮を覚える輩が居る事も確かだ。迂闊に自らの事を告げぬ事だな」
「……何と言うか、まあ、陰湿というか、悪辣というか…。
とはいえ、即効性のものでは無いのだな。戦場で戦う兵士向けの能力ではあるが。それとも、直ぐに発症する魔法なのか?」
少女の言葉には、ちょっとだけ呆れた様な視線。
初めて、という言葉も余り使わない方が良い、と小言めいた言葉。
その後、剣に対する説明を聞けば、感心半分、興味半分という様に少女がぶら下げる剣に視線を向けながら、少しだけ少女に近付いた。
■レベッカ > 「そんな立派な神様でもないでしょ?
ただの盛ったのが大騒ぎしているだけの場所ですし」
ただでさえ異質と言えるのにあの都市はそれに輪をかけたようなもの。
あの都市へ行き被害を受けた娘の話を聞けばそんな感想しかなく。
「……それは忘れて、失言だし。そういう悪趣味なのばかりしかいない気がしますけど?」
つい話してしまった事に忘れてと視線を強めて告げ。
悪趣味ばかりと吐き捨てる。
「魔法ではなくて病気、怪我で起きる病気。
即効性じゃないけどしばらくしたら数日で身体が動きにくくなって死ぬ事もある病気。
怪我や汚れたままの環境だとまず治らないかも」
あえて苦しむような細工をしているのは振るう相手が悪漢な為。
そしてそれは魔法ではなく怪我からの病衣と告げると近づく少年から離れるように一歩下がって。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
「さてな。どのようなものであれ、どのようなことであれ。
信じる心が信仰に繋がるのならば、それに見合った神というものは存在する。
魔神や邪神すら存在するのだ。低俗な神が居た所で、驚く事もあるまい」
立派ではないかもしれないが、そういう神は存在するかもしれない、と。
可笑しそうに笑いながら、言葉を紡ぐ。
「此処はそういう国。そういう地であるからな。
悪趣味な連中ばかりだと理解しているのなら、失言をせぬ様に気を付ける事だ。
さもなければ、野党の慰め者になるやもしれぬぞ」
語気を強める少女に、緩く口元を歪めて笑みを浮かべると。
肩を竦めて、それ以上の追及は避けるのだろう。
「…ふむ、成程。以前、糞尿を槍に浸して戦った将軍が居たが、それと同じ様なものか。
とはいえ、やはり即効性に欠けるのは考え物ではないかね。
貴様を犯す者達に、この剣で斬られたら数日後に死ぬかも知れない、と御丁寧に説明してから戦うのか?」
そもそも、今日生きるか死ぬかの生活を送る野党が病気の知恵やリスクを理解しているのかは兎も角。
発想そのものは面白いんだがな、と言いたげに考え込む。
そして、少女が一歩下がれば不思議そうに視線を向けた後。
「………別に、貴様を犯したりだのはせぬよ。その剣が気になっただけだ。
大体、こんな場所で女を抱いたところで汚れるばかりだし、貴様を犯しても引っかき傷ばかりで面倒そうだしな」
と、クスクスと笑いつつ、近付くのを止めるのだろう。
■レベッカ > 「そういう難しい話は神官に任せてる。
どんな神でも信じたいって思わないなら信仰するつもりはないし」
どういう神であれ信じれないなら居ないと同じ。
それなら信仰してもいいと思える神が現れればと思うだけ。
「なんでこんな国に生まれたのかって思う時はあるけど。
本当に失敗しましたよ。罠にかかったことも含めて‥‥。
野盗か貴族かは運しだい…かわらない?」
本当に失敗したと大きなため息を何度も零し。
「衛生的に良くないけど似たようなものですよ。
即効性を求めるなら毒を使った方が早いです。
まさか、せめてもの仕返し。私を犯した奴らが苦しんで死ぬのを見ただけ」
どうせそう言う終わりになるなら道連れにしてやるという後ろ向きな考え。
それにはこの錆びた剣が丁度いいという、そんな理由。
「さっきも言ったけど手入れも出来てない二束三文の安物ですよ。
掻きついてかみついて……消えない傷を残しますから」
少年にとっては何の価値もない、それこそ戦場で拾えるような安物のボロ剣。
それをもう一度少年に向けて差し出し押し付けると今になって落ちている籠を探して拾い上げて。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
「確かに。こんな場所で神学擬きを語り合った所でな。
どちらにせよ、碌なモノではないのだ。神頼みに祈るより、自らの力を鍛え上げる方が良策であろうな」
小さく頷いて、同意の意を示す。
神に祈って救われるなら、今頃此の国はもっと良くなっているはずなのだし。
「生まれる地と親は選べぬからな。
とはいえ、それ以降の物事は自らの運と努力。それに伴う選択によるものさ。
現に、貴様はこうして私に救われた。それは、結果的に無理に罠を解除しようとしなかった貴様の選択の結果だ。
貴様の身体目当ての野党なり貴族なりでなかった事も、貴様自身の運によるもの。
であれば、過去と生まれの失敗を其処まで嘆く必要もあるまいさ」
溜息を吐き出した少女に、穏やかな言葉。
少女が救われたのは、運と選択。少女自身の力によるものなのだから、と。
「……何ともまあ、冒険者らしからぬ思考だな。
犯されぬ様にする為の強力な武具を求めるのも、一考だとは思うが」
少女の考えを聞けば、今度は此方が小さな溜息。
シスターの装いを纏いながら、神を信じず、敵を道連れにしようとは。
もう少し前向きに冒険しても良いのではないか、とも思うのだが。
「……だが、まあ。消えない傷を残そうという考えは、嫌いじゃないよ。
貴様に噛みつかれた者達が後悔する様を、是非特等席から眺めてみたいものだ」
押し付けられた剣を再び眺め、籠を拾う少女に視線を戻す。
暫し考えた後、懐から取り出したのは精巧な装飾が施された宝石付きのシガーケース。
「剣を返す。それと、これは見学料だ。売れば、それなりの値になるだろう。
剣は其の侭で良いかも知れぬが、もう少し自衛の為の道具を買う事だ」
と、剣と一緒にシガーケースを少女に差し出した。
■レベッカ > 少年のいう通り、神に祈る暇がるならば鍛える方がいい。
そのために冒険者をやっているのだからその通りと頷き。
「それは嫌というほど実感してる。
……罠にかかった以外は確かについていたかも。
死ぬわけでもないし襲われた訳でもない。
そういう意味ではついていたかもしれないですね」
少年の言葉に思い返せば確かに無事に助かることが出来た。
それは運が良かった事で、剣に気が届かなかったからこその幸運だったと思う事にして。
「貧民地区生まれだから考え方はそう変わらないですよ。
強力な武具は目立つから、今度は同業や衛兵に目を付けられる」
安物は安物で街中では目立たないための工夫だというように告げ。
まだ体を売って楽に生きようと考えていないだけ前向きに生きているという目で見返し。
「食われるなら一矢は報いたいだけ。
その姿を見れたら幸運なんだけども難しいかも」
拾い上げた籠の中身、採取した薬草は無事な事に安堵し。
剣と共に渡されたシガーケースを何これというように見て。
「見学料?…もらえるなら貰っておきます。
道具は一応持ってるけど何か買い足す足しにさせてもらいます。
…助けてもらった訳ですし、そろそろ行きます。無事に帰らないとあなたも助け損ですから。
もしまた会えることがあったらお礼も考えます」
剣を戻し、シガーケースをしまうと今の所は置いておき、困ればなどと考え。
せっかく助けられた命を今日は無事に戻らないと無駄になると考え、空を一目見れば今なら王都にまだ戻れると計算し。
助けてくれた少年に軽く頭を下げるとそう告げて森の出口へと歩き出して
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からレベッカさんが去りました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
「そういう事だ。運に頼り過ぎるのも良くないが、否定的になるのも宜しくは無い。
天運とは程々に付き合い、実力を磨く事だな」
なんて、武芸など全く出来ない自分が言うのもあれなのだが。
頷いた少女には、偉そうに頷いてみせるのだろう。
そうして、少女の言葉を一通り聞き終えて。
出口へと歩いていく少女に視線を向けた儘。
「別に、礼など考える必要も無い。
どうしても、というなら、腕を磨いておくことだ。
私が依頼を出すに相応しい冒険者になれる様にな」
と、言葉を投げかけて少女を見送るのだろう。
少女の姿が消えれば、此方も馬型のゴーレムに跨ってのんびりと帰路に着く。
今日の狩りは、残念ながら獲物が無かったな、なんて思いながら。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。