2021/04/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > 昼下がり。
街道からも獣道からも、遺跡からも少し離れた場所。
木立と草むらが生い茂るなだらかな丘陵地帯にはかつて歩いた旅人たちが踏み残した小道。道標もごくわずか、人の手も入っていない。

緩やかな登りと下りが繰り返されるのどかな風景。
その谷間を縫うように流れている細い小川があった。
その川に腿まで浸かり、胸元までの簡素な白いシャツと淡いグリーンのショーツ、そんな下着すがたで水浴びを愉しむ小さな人影。

「ふふっ……!気持ちいい……!
こうやって水浴びしてると、旅してるって気分になるなあー」

昼は日向なら薄着でいられるほどの暖かさ。
春の訪れと共に、旅好きの遊牧民の血が騒いで小旅行に出かけている。ひとまずはゾス村を経由してダイラスまでとだけ行き先を決め、遠回りの徒歩の旅の途中だ。

朝から歩いた汗を流すと、まだまだ高いお日様と陽射し。
近くの低木に衣類と武器をひっかけ、濡れた身体と下着を乾かす事にする。
岩場に腰をかけると、うんと伸びて仰向けになる。
濡れたシャツは褐色肌とほのかな胸の膨らみの色が透けるまま、細いショーツはぴちりと恥丘が浮かぶまま。
人目の無い開放感のまま、日光浴に下着姿のまま勤しみ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にヴァル・エイリーさんが現れました。
ヴァル・エイリー > 手書きの地図を片手に街道を逸れ草むらや木が生い茂る中を掻き分けるようにして歩く。
時折に目につく標識を頼りに登り下りと繰り返す小道を進んでいけばやがて小川が見え。
水の補給に丁度いいとそちらへと道を逸れて足を向け。

小川が近づいて来ればふと衣類や武器がかけられた低木に気が付き誰かがいるのかと視線を巡らせ。
そして巡らせた視線の先、岩場に腰を掛ける人影が目につき。
それは以前に共に依頼をこなし、その前に色々とあって仲良くなった少女であり。

「や、久しぶりだよね、タピオカ。
そんな恰好でいたら襲われるよ」

知った少女なら警戒は必要ないと挨拶の声を掛けながら近づいていき。
その姿につい上から下へと視線が動いてしまうのを自覚しながらこんなことを口にして。

タピオカ > 不意に草が揺れる気配がする。鳥が数羽、何かを見つけて飛び立つ羽音。
自分に近づく人影がある――。そう悟ると体勢はそのままに、濡れた身体と下着を乾かすために伸ばしている四肢にそっと力をこめ。いつでも手近にある武器を握れるように呼吸を整え。――そのまま、リラックスして肩の力を抜く。

「あはっ……!ヴァル!
――ミノタウロスの生贄クエストぶりだね!元気してた?」

敵意の無い歩幅の次に、親しげにかけられた声。
声音を弾ませ、岩場の上に半身を起こして片手を揺らす。
彼女とは、冒険者ギルドで知り合った同僚だ。
危険なミノタウロスへ生贄として二人潜入して討ち取った戦友でもあるし、ベッドの上で睦み合った仲でもある。

「ここは自然以外何もなくて、野党も危ない動物も見かけないからね。油断しちゃった。
でも……。ヴァルになら襲われても、いいかな……。なんて。
……僕は依頼の無い旅の途中だけど、ヴァルはお仕事?
一緒に、しばらく休んでいかない?」

彼女の視線を褐色肌で感じると恥ずかしそうに身をよじらせて胸元に手をやる戯れ。
気楽な旅の途中だと告げると、相手が先を急ぐかどうかを尋ねる口ぶり。願わくば、少し一緒のひとときを過ごしたいと、穏やかな陽射しが注ぐ岩場の、自分の隣を指差し。

ヴァル・エイリー > 「見ての通り元気だって。
あのクエストぶりだけどタピオカも元気そうでよかったよ」

岩場の上で半身を起こし手を揺らす少女に手を振り返して笑みを見せ。
弾んだ声とその姿を見詰め、元気だったよと返して。
ギルドで出会いミノタウロスを共に討伐した仲間で、そしてその前のベッドを共にしたことを思い出して少しだけ頬に赤みがさして。

「この辺りって野盗も危険な動物もいないんだ。でも私みたいな通りがかりがいるかもしれないぞ?
タピオカ……それ冗談になってないよ……もう…。
私も仕事じゃないよ。この辺りの近道って地図を買ったから確認してるんだ。
そうだな…うん、いいよ。そのつもりだったしね」

つい向けていた視線に気が付かれたのか恥ずかしそうにする仕草に頬を掻いて視線を逸らせ。
問われると特には急いでいないと答え、元々水を補充するために立ち寄ったのだから休んでいく事に異論はなく。
頷くと少女に歩み寄って、指さされた隣にと腰を下ろしと両脚を伸ばして。

タピオカ > 「へへ。僕はこれでも剣士だよ。
近づいてきたのがヴァルじゃなくて、よこしまな人だったらもう斬ってた。下着姿でも裸でも、剣は振るえるよ」

雌を迷宮の奥に誘拐して生殖を繰り返す不埒な大牛と戦った時に知っているであろう、自分の剣の腕を披露する仕草。
近くの木の枝にひっかけてある曲刀へと手を伸ばせば、一瞬で鞘ごと5指に収まる。ひゅ、と音がしたかしないかの内に刀身が現れ、また仕舞い込まれる。一種の居合術だ。
不敵に微笑みかけつつ。

「どうぞ、くつろいでいってよ。僕の隣っていう特等席で!なんてー。
そっか、なるほど。このあたりの道は整備されてないけど、近道にもなるんだね。知らなかった……。その地図、見せてもらっていい?」

自分が隣に居るから席の等級が跳ね上がる、なんて冗句を浮かべてみせて。どんな地図だろうかと興味しんしん、相手の顔を覗き込み。

ヴァル・エイリー > 少女の言葉によく判っていると笑みを浮かべて頷き。
一見華奢に見える少女の剣の腕はミノタウロス討伐の時に目にし、その腕前に何度も救われたのだから。
今も近くの木の枝にかけられていた曲剣に手が伸びた遠目ば次の瞬間には鞘は握られ。
風切り音がしたと思えば刀身が見えては仕舞われる早業には目が追い付かず。
不敵な微笑みを見せられると普通に声を掛けてよかったと心底思い。

「普通に声を掛けてよかったって思うよ。それにどんな悪党でも今のタピオカに見惚れてあっという間だろうな。
それじゃ遠慮なく寛いでくよ。特等席なんて今日はついてるな、私って。
ここに来るまでに標識があったしさ、使ってた時期もあるのかもね。
隠すものでもないし別にいいよ」

少女の冗句についてると微笑みを浮かべて返して身が触れるほど近くに座りなおし。
地図に興味が出たのか顔を覗き込まれると、直近くの少女の顔にどきりとするのを感じながら手に持ったままだった地図を広げ、手書きで書かれた小道や標識の有無などが書かれたものを見せて。

タピオカ > 「ほんと、この野っ原で会えるなんて思ってなかった。
偶然の神に感謝だな。
そういえば標識なら小さくて古いのがあったなあ。
遠回りで不便だからだんだん人が通らなくなったのかも。
でも実は近道だった、なんて面白いお話だね……!」

王都の敷地内でもなかなか偶然知己とすれ違う事はない。
その敷地よりも遥かに広い野外なら、何かしらのご縁が後押ししてくれたに違いなく。
王都周辺ならもう地図を見なくても地理が頭に入っているという自負があったのだけれど、意外なる新ルートの開拓にどこか嬉しそうに。

「ふむ……。ここの道は、僕がさっき通ってきたところかも。
あっ、そこ。……もっと、よく見せてくれるかな……?」

冒険者の間でよく流通している無機質な活版印刷にはない、手書きのあたたかみのある地図に目を通す。とある地点に指をさして、地図上で道を歩くように指先で辿っていく。
……と、その途中からその人差し指は地図上を行き過ぎ、彼女の胸元へ。革の胸当ての先端へ、とん、と着地させ。
いっそう身体を寄せると、もっと良く見せて、という台詞を口実に身を乗り出し。空いている片手が、ミニスカートの股間へ。スカートの裏地、ショーツの中に息づく彼女のふたなりを衣服の上から柔らかい手のひらで覆うように企み。

タピオカ > 【移動します】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からタピオカさんが去りました。
ヴァル・エイリー > 【移動します】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からヴァル・エイリーさんが去りました。