2021/03/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にマクシーンさんが現れました。
マクシーン > 「確かこのあたりと聞きましたが……はずれでしたか」

ギルドで渡された地図を頼りに川原に作られた何かの巣を探しに来たのだが地図に記された場所には何もなく。
最初は位置の間違いかと考え上流へ下流へと歩くも目的の物は見つからない。
もしかすれば目立たない場所にあるのかと考え、膝までの深さまでだが冷たい川に入ってまで探しても見つける事が出来ず。

「戻ったらギルドに報告をしなければですが……」

探す間に暗くなった周囲を見ては日のある間に王都に戻るのは難しそうと考え。
野営道具は持っていないが最近は温かいので一夜程度なら大丈夫だろうと考え。
何処か野営に向く場所はないかと川辺を歩き始めて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 川辺にポッカリと空いた洞窟。
その側で、灰色の外套を川に晒す人影。
外套が浸かったところは赤い血の滲みが浮き出ていて
その人影は自身の顔も汚すそれを川の水で洗い流す。

洞窟の側には焚き火が炊いてあり
濡れたブーツやら靴下やら武器やらがその側に置いてある。

「ぷぅ…」

頭を振って水気を払って、焚き火の傍に外套もほそうと洞窟の傍に戻ろうとした
そのときに、足音…川辺を歩く音。
この洞窟にすまっていた魔物の残りがいたか?

マクシーン > 「あれは……?」

川に落ちないように気を配り歩けば視界の先に灯りが灯っているのが見え。
川の水には薄く赤い色が混じっていることに気が付く。
誰かが野営中なのか火を扱う魔物の巣でもあるのだろうか、歩く速度を落として近づいて行けば気が付かなかった洞窟に気が付き。

「こんな場所に洞窟があったのですか……あら?」

最初に洞窟、次にそちらへ向かおうとしているような人影に気が付き。
見た感じ武器は持っていないように見えるが警戒をして近づいていく。

ブレイド > 火の傍に近寄れば、そばに置いてあった大型のナイフを手に取る。
人影は一つ…他に気配もない。
このあたりに来た冒険者か?それとも戻ってきた魔物の斥候か?
ここからではよくわからない。
しかし、敵…かどうかはわからないが、ひとつしか気配がないのであれば…

「とまれ!!なにもんだ!」

声をだし、気づいているということを伝える。
魔物であろうが人であろうが、止まらないのであれば攻撃を仕掛ける。
話が通じるのであれば、出方次第だ。

マクシーン > もう少し近づけば人か魔物か、どちらかかはっきりと識別ができるようになる。
出来れば人であれば助かると考えていれば、強い口調の静止の声。
その声に思わず足を止め、同時に魔物ではなく人だという事が分かり。

「怪しい者ではありません。一応…冒険者です。
そちらこそ誰ですか?この辺りに住んでいるのですか?」

相手が灯りの傍ならば手に武器を持っているのが見え。
距離はあるがおそらく似たような背丈、そして声に男性、もしくは男の子だろうと推測し。
怪しいものではないと腰の剣に届かないように手を軽く上げて、名乗っていく。

ブレイド > 帰ってきたのは女の声。
手を上げて、冒険者だというのであれば、こちらもナイフから手を離し
しばしどうするか悩む。
まずは彼女の疑問に答えるように再びその人影に声をかける。

「オレも冒険者だ!魔物退治の依頼を受けてここに来た!
ブレイド・エッジ、ギルドで聞きゃわかるはずだ!」

ひとまず、名を名乗る。
相手が警戒を解くのならばそれでいいのだが
問題は、今外套を洗ったばかりということだ。
…背に腹は代えられないか、ミレーであることは少なくとも隠さねば。

マクシーン > 「同業でしたか。私はマクシーン・エイムズと言います。
私はこの辺りにあるという何かの巣を探しに来たのですがご存じありませんか?
何もしませんのでナイフを下ろして貰えませんか」

魔物退治に来た同業者なら気が高ぶっているのも当然と警戒されている事に笑みを見せ。
人影、少年が名乗れば自分も何ものかと名乗り返すと肩の力を抜く。
魔物退治をしていたのならば腕が立つだろうし、争う理由もなく何もしないと告げ、ゆっくりと歩みを再開し近づいて行こうとする。

ブレイド > 「わかった、信用するぜ。
ちょっと待ってろ。水浴びしたばっかでな
流石にアンタも男の裸なんて見たかねぇだろ」

どうやら、相手もこちらが冒険者だとわかれば安心したようで
声に柔らかさを感じるようになった。
歩み寄ってくるマクシーンと名乗る女。
表情もわかる距離まで近寄ってこられるのは今はまずい。

慌てて側の濡れた外套を羽織るが、流石に体に張り付くし冷たいし
このままだと風邪も引いてしまいそうだ。
彼女が去るか、さっさと火の熱で乾いてくれるのを待つしかないか。

マクシーン > 「ありがとうございます。
あ……も、申し訳ありません。
近づかない方がいいですよね…?」

同業者と告げると警戒を解いてくれたのか声にきつさがなくなり息を吐き。
名前は聞いたがどういう人なのだろうと近づいていくが。
水浴びをしたばかりだと聞けば足を止め、慌てるように背中を向けて。

かなりの不本意で一度異性の裸は見た事はあるがはっきりと告げられると顔を赤くして。
少年に近づかない方がと声を掛け、去ってくれと言われれば迷惑になる前に立ち去ろうとして。

ブレイド > 「いいぜ、きてくれても。
つか、アンタはこんなとこで何してんだよ
女一人で来るような場所じゃねえだろ。
なんかの巣って曖昧なもん探しにこんなとこに来たのか?
もう日も暮れてるってのに、野営もしねぇで…」

彼女から見れば、濡れた外套をまとった人影が映るだろう。
それが焚き火の前に腰を掛ければ、女に手招きを。
そう、日も暮れているのに、女は川辺を歩いてきた。
さすがに、このまま独りで川辺を行くというのであれば危険だろう。
なにかの巣が魔物の巣であれば、夜闇に独りでそこに立ち入ってしまえば無事ではすまないだろうし
何より川辺、暗闇で足を滑らせたら大変だ。

「ともあれ、泊まる場所がねぇってなら、ここを使ってくれりゃいい。
なんかがこのあたりにまだいるってなら、オレも独りじゃ寝てらんねぇしよ」

マクシーン > 少年の返事次第では来た方向へと戻ろうと考え。
返事を待つよりは戻った方がいいかもしれないと足を踏み出そうとすると来てもいいという言葉。
振り返れば先ほどは着ていなかった外套を纏って手招きしているの見えて。

「すみません、大変助かります。
私は先ほど言ったとおりに何かの巣を探しています。
これでも冒険者で剣もそれなりに扱えますので大丈夫ですよ。
地図を貰っていたので探してすぐに帰る予定でしたので野営の準備も持ち合わせていなくて…」

少年の言葉に再度来た理由を告げ、地図を貰っていたので直ぐに見つけて帰る予定だった事を
それが予想外に見つからずにこんな時間にまでいる事を説明していき。
ただ暗くなり足を滑らせるや何かに襲われるかもしれないという事は考えになく。

「ブレイドさん…がいいというのならご厚意に甘えたいと思います。
大きな生物ではなく小さいらしいのですが…私もどういう物なのかは知らなくて」

焚火の傍にまで歩み寄れば、そこまでは判らないと困った笑みを見せ。
失礼しますと一声を掛けて腰を下ろして。

ブレイド > そばに来た女の姿は金髪の女性。
みた感じでは、このような場所よりも王城などが似合いそうなものだが…。
このあたりに山賊のアジトか何かがなくてよかった。
言ってしまえば見目麗しい女性、賊の目についたら放って置かれはしなかっただろう。

「なにかって…何かもわかんねぇのに見つかるもんかよ。
アンタ、嵌められたんじゃねぇか?」

森の奥に来たというのに野営の準備も持たず
そして、依頼を受けたにしても何かよくわからないものの巣をさがしていたなどと要領を得ない。
依頼人がなにかの採取や退治を頼むのであれば、どういうものであるかくらいは説明するはずだ。
見当違いのものを持ってこられたり始末されても困るのだから。
そうなると、考えられるのは、彼女の人の良さにつけいったイタズラか
彼女、いや、女を狙ったあくどい連中の仕業か…。

「まぁいいや。依頼書とか地図とか、見せてみろよ
オレにもなんかわかることがあるかも知れねぇし…」

マクシーン > 「なんでも依頼人が言うには「未知の新生物」だと言っていたとギルドで説明は受けているのですけど…。
どんな生き物なのかは説明がなくて…。
ギルドを通しての依頼ですからそれはないと思います」

恐らくギルドの職員は見つからなかったと直ぐに帰ってくると思っていたはず。
ただ受けた自分があるはずと几帳面に探しこんな時間になってしまったというだけ。
本来ならば掲示板の底に埋もれてしまうような依頼を人の好さで受けてしまった失敗だとは思っていなく。

「本当は見せてはいけないのですけど背に腹は返れませんね。
これは地図になります、依頼書はギルド預かりになっています」

少年の言葉に荷物から折りたたまれた地図を取り出して差し出し。
その地図はかなりに古いもので、おそらくはこの川辺にあるはずと少し下流の位置に印が示されたもので。

ブレイド > 「無茶しか言わねぇな、そりゃ…説明がねぇなら見つけようがねぇだろうに。
そんなバカみてーな依頼、まともな冒険者なら誰も受けるわけがねぇ。
なんせ、確認のしようがねえんだからな」

彼女が差し出した地図を見れば、かなり古いもの。
しかも、印を書かれてはいるがそれだけ。
雑もいいところだ。それで、未知の生物を見つけてこい。
どういうものかも説明がない…では、絶対に成功などできるわけがない。

「ギルドに厄介なもん押し付けられたな。
こりゃギルド側から見ても失敗前提だろうぜ。
人の良さにつけ込まれたな」

件の場所に行ったところで、それがどういう形のものかわからないのであれば見つけようもあるまい。
彼女もそうだったのだろう。
だからこそ、こんなところでウロウロしていたわけで。
地図をたためば首を軽くふって、それを女に返す。

マクシーン > 「やっぱりそうですよね。
こちらに来てから探し始めて……もしかしてと思いまして」

それでももしかすれば見つかるかもと地図を頼りして探し回り。
この辺りも一応は印の範囲に入ってはいるがそれっぽいものはなく。
判らない生物の巣を探す、それは少し考えれば不可能なのだからと。

「いえ、ギルドには本当に受けるのかと確認をされまして……。
私が進んで受けたものですから…」

少年の言葉に声を小さくして恥ずかしそうに返し。
返された地図をしまえば肩を落とし、夜が明ければ失敗報告をすると告げて。

ブレイド > 「人がいいのも考えもんだな。
ったく、騙されたってわけじゃねぇならまだましだと思えよな。
騙すにしても、これは流石に雑すぎだがよ…」

彼女が失敗報告をするというのであればそれがいいとうなずく。
こんな依頼、何年つかったところで、依頼人本人でなければ解決できまい。
彼女も顔つきから見れば頭が悪いというわけではないのであろうが
素直で善良なのだろう、恐らく。
王都ではゲス共の餌になるタイプだ。

「アンタはみたところ美人だしな。
どっかのバカが、人気のない場所までおびき寄せて襲ってやろうとかな
そんなんじゃねぇだけよかったな」

自分がそうじゃないという確証もなくこちらに近寄ってきたあたりもふくめて
お人好しなんだろう。

マクシーン > 「これからはもう少し気を付ける事にしてみます。
ギルドの方がやめた方がいいといった訳がよくわかりました…」

まさかの達成できない依頼だと分かればもう笑うしかできず。
困ってるならどうにかしてあげたいという考えが完全に裏目に出てしまったと。
どうしてギルドの職員が引き留めたのかを考えればと今更に後悔をしてしまう。

「美人ですか……そんな事はありませんよ。
そういう依頼でしたら全員捕まえて牢に送るだけです。
でも…心配してくれてありがとうございます」

少年の言葉はもしかしたらあり得たかもしれない事。
それに気が付けば心配をしてくれていると感じ、笑みを浮かべお礼を口にして。

ブレイド > 「それがいい。
依頼人だっていいやつだったり困ってるやつばかりだとは限らねーからな
怪しい依頼は受けねぇのが一番だ」

しかも地図の様子からしてどれくらい放置されていた依頼なのか。
ギルドの連中も彼女が頑なに受けると言ったときは相当の呆れ顔だっただろう。
さすがに強行してうけた彼女が悪いと言わざるを得ない。
先輩風を吹かすわけではないが…。
むしろ、先程『さん』付けで呼んだとき妙な間が空いたことを考えると
子供扱いされている可能性が高い。

「腕に自身があるのはいいけどな…
そういう奴らも素人じゃねぇし、それでもうけが出るからやってんだ。
油断すると痛い目見るぜ?まぁ、なんだ…
アンタみたいなのが、ひでー目にあうのは寝覚めがわりーしな……ふ、えっくし!!」

お礼を言う女に対してひらひらと手を振り気にするなと。
だが、濡れた布が張り付いたままだいぶ話し込んでしまった。
体が冷えたのか、思わずくしゃみが出てしまい。

マクシーン > 「依頼人への対応はギルドにお願いすることにします。
これからはもう少し考えます……」

これからは依頼の内容と放置期間、そして職員の話には耳を傾けようと決め。
これから先はこんなおかしな依頼は出来るだけ避けるようにしようと。
しかしおかしな依頼でも少年のようなしっかりとした人と出会えたという意味では幸運。
名前に「さん」を付けたのは癖で子ども扱いをしているつもりはないのだがそれはおそらく伝わらず。

「それも勿論判っています。
多勢に無勢でしたら逃げる事を第一にしますので安心してください。
腕には自信はありますが無謀ではないつもりです。
ブレイドさんは親切な人で……あ、大丈夫ですか………
わ、私は洞窟で休ませて頂きますね?ですのでその外套…乾かしてください」

少年の言葉に大真面目に頭を下げてお礼を告げ。
その時に突然のくしゃみに驚くも外套が濡れたままでそれが原因と判れば慌てて腰を上げ。
自分がいては乾かせないと思えば少年が乾かせるようにと洞窟に入っていって。

ブレイド > 火にはあたってはいるものの、分厚い外套だ。
乾くのには時間がかかる。
しかもさっき洗ったばかりの…。
くしゃみを一つしてしまえば、やはりというかなんというかマクシーンは気を使ってくれたようで。
なんというか、損な性格をしているなと思わず笑ってしまう。

「はは、すまねぇな。
あんまり奥に行くんじゃねえぞ?
そこらに魔物の死体転がってるし、あんまり気持ちのいいもんでもねぇからな」

洞窟の入口付近でなければ、死臭と血の臭いで対して休めもしないだろう。
女にそう告げれば、焚き火に当たり直して。

マクシーン > 洞窟に入ってすぐに奥からの匂いに思わず鼻を抑え。
外からの少年の言葉にここが何かとようやく知り。

「わかりました、奥にはいきません。
流石に死体の中では休めませんから…」

少年にそう告げれば入口近くの壁に背中を預けて座りそのまま休むことに。
よほどに疲れていたのかちょっとした仮眠のつもりが朝まで眠り込んでしまい。
翌朝には少年に何度も謝ったとか何とかで……

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からマクシーンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からブレイドさんが去りました。