2021/03/20 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」にイディオさんが現れました。
イディオ > (王都より、それ程離れていない場所にある森林地帯。この場所は冒険者たちにとっては格好の狩場、ともいえる。
先ず、王都より遠くないので直ぐに帰還することが出来る、同じ理由で、冒険者や兵士や騎士など、多くの行き来があるので、何かあっても助けてもらいやすい。
更に、魔物なども、其処迄危険なものが出てこない、稀に出くわすときは運が悪いといって良いレベルだ。
そんな場所なので、此処は、初心者冒険者などが森という地域を学ぶための練習の場所、といって良いだろう。
此処でいろいろスキルを身に着けて、ゾス村の方や九頭龍山脈など、遠く危険な所へと足を運ぶ。

そんな近郊の森林地帯でも、依頼自体は有るのだ。
だから、此処に冒険者が一人、のそのそと作業をしている。


ぷちり、ぷちり、と音がして、薬草採取をしている。
薬草は、町に持ち帰れば傷薬や病気を治すための薬品になるので、何時でも需要がある。
この森は、そう言った薬草がたくさん生えているから、多くの冒険者が取りに来るのである。
その中の一人が、この、男で。

完全武装しているくせに、薬草取りという地味な仕事に、違和感を禁じ得ないと思われるだろうが。
熟練したその動きは、薬草取りのプロ、といった風情。)

イディオ > 「―――………よし、薬草は、このくらい、で良いか。」

(薬草採取という物は、ただむやみに取ればいいわけではない、余り大量に取りすぎても行けないのである。主に持ち運びが難しくなるという理由。
新鮮でいい薬草を届けないといけないので、あまり多くとりすぎると、カバンに入らず圧縮したりすると痛んでしまったりもする。
そういう物を運ぶための、マジックバッグ的な物があればいいけれど、男はもっていない。
なので、運べる分だけ取る。取りつくさない方が後々再度採取できるようになるので、効率的なのだと、冒険者は思う。
ただ、それだけだと食べるに困るので―――)


「つぎは、と。そろそろ掛かってるかな。」

(いっぺんに幾つか依頼を受けている、こう言う盛に出てくる小動物や、食べられる動物の狩猟依頼。罠を仕掛けて置けば、つかまっているし、それを手にしてしまえば十分だ。
一つで足りなければ、幾つか受ける、恒常的な依頼であれば、そういう事も可能なので、そうしている。
罠にかかっている分が足りなければ、戻りがてら何かしらを狩ればいいしな。と。
もそり、と薬草をしまい込み、男は立ち上がり予め仕掛けて居た罠の場所へと向かうことにする。
何か、掛かって居ればいいけどな、と。そんな期待をしながら。)

イディオ > (冒険者は、森の中を進む。カンテラの明かりは森の中全てを光らせるには足りないけれど、それなりの光量で周囲を照らす。
こんな時に誰かと出会うと、面倒くさいんだろうなぁ、と考える。
男の顔、顔立ち自体は普通なのだが、兎にも角にも目に光が無い、ハイライトさんは今絶賛冒険の旅から帰ってこれないのである。
何処かで力尽きたかなぁ、と、思う今日この頃だが―――帰ってこない物は、帰ってこないのであきらめる。
そんな、光の無い目をした男と会えば、十中八九驚くし騒ぐし悲鳴を上げる。
ゾンビと間違われかけたこともある。あの時は面倒だったなぁ、と遠くを見ながら思い出して小さく苦笑を零した。)

「ま……うん。」

(その時はその時、だと思うことにする。だって、目に光が戻る事は、今の所ないのだし。
其れよりも、今気にするべき事は、罠に獲物が掛かって居るかどうか、である。
さくさくと草を踏みしめて、男はあらかじめわなを仕掛けて置いた場所へと向かう、一応自分でわかる様に目印は付けているので、迷うことはない。
ただ、懸念としては、他の誰かが見つけて持ち去って居たりしないかな、という程度か。
持ち帰られてしまって居れば、それはちょっと悲しいな、と。)

「確か、この辺だったよな。」

(そう、呟きながら男は、草むらを開いて、罠の所に足を踏み込んだ。)

イディオ > (草を掻き分けて、罠の所に戻ってみれば、どうやら罠にしっかりと、獲物が掛かっていた。兎が数羽そこで転がっている。
もう少し、居れば良いとは思ったが、それは流石に高望みしすぎだろう。
罠にかかっているという時点で十分に成果が出ているといって良いのだと、男は自分に言い聞かせる。)

「それに、帰りがけに捕まえれば良いって、話でもあるしな。」

(気絶して転がっている兎の頭を落として血抜きの作業を開始する。穴を掘り、其処に血をある程度落としてから、保存用のバックに入れることにする。
薬草は兎も角、肉は流石に腐るのが早くなるからそれ専用にというのはある。
それをシッカリ入れてから、バックパックの中にしまい込み、クレインクインクロスボウを手にする。
流石に森の中では使いづらいが、平原に出ればいるだろう、直ぐに取り出せるように盾にセットして、盾を持ち上げる。
忘れ物などは無いよな、と最終確認をして。
問題が無いことを確認してから、男は森を去っていく。)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」からイディオさんが去りました。