2021/03/18 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にタマモさんが現れました。
■タマモ > メグメール、自然地帯。
少女が今ここに居るのは、いつもの気紛れ…と言う訳ではない。
この地、その一角に張った結界。
惑わせの穴場、と名したその場所に、時折、少女はやって来ているのだ。
そして、今はその帰り、と言う訳である。
道と言えるような道はない、ただ、王都であろう方向へと歩くのみ。
■タマモ > 「………しっかし、いつもの事ながら、何も無いのぅ」
歩けど歩けど、見えるのは自然の風景。
まぁ、そう言った場所なのだから、当然だが。
とは言え、それが悪い訳でもない。
こうして、何もない場所を見て歩くのも、良いと言う時もあるのだ。
…いやまぁ、何かあれば、それに越した事はないが。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 自然地帯と呼ばれる地域の道なき道。
ガザガサと足元の藪を踏みつつ歩く影。
こんなところには人もいないだろう。さっさと抜けてしまいたいところだが…
そう、人もいないだろう場所だ。
依頼か何かでもなければ。
だが、別の足音が聞こえるような…
いや、それよりも気配を感じると言うか。
立ち止まって周囲を見回す。
賊であれば、戦闘もやむをえまいが…。
■タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
適当に、周囲を見回していた瞳が、ある一点へと向けられる。
…そう、離れた存在が、己の存在に半信半疑であるのとは違い。
その逆、己の方は、その存在を確かなるものとして感じたのだ。
「こんな場所に、か…ふむふむ、なるほどのぅ」
なにやら呟けば、軽く頷き。
その歩みを、一変させ、忍ばせるものに。
ゆっくりと、確実に、接近をするのだ。
が、さすがに、普通に歩み寄ってはばれてしまう。
とん、と地面を蹴れば、静かに宙を舞い。
丈夫そうな木の枝の上に、その枝を、次々と伝う。
そう経たず、己を探る、相手の側にまで、やって来るだろう。
■ブレイド > 木の枝の上。
多少葉鳴りがあっても気にはならない。
森の中で、大気の動きもある。自然なことだ。
だからこそ、今は周囲の気配に気を張る。
しかし、おかしい。
先程気配がした方向からそれが消えた。
気の所為だったのだろうか?
そういうこともあるだろう。
もしくは野生動物だったのか。
そう考えれば、肩の力を抜いて小さく息をつく。
「…気の所為…か…」
そう断定してしまえば再び歩みだそうとして。
■タマモ > 気のせいだった、そう思い、再び移動始める。
その存在が、覚えのある少年である事は、近くまで寄れば分かるもので。
ただ、己が立つのは、木の枝の上。
地を歩く少年から、そうそう気付かれる事はないだろう。
それを確かめれば、ふっ、と笑みを浮かべる。
相手は気付かず、己は気付いている。
この状況、使わぬ手はなかろう。
ず、ずず…少女の体が、木の葉で陰る、その日陰の中へと沈んで行く。
気配を消したまま、陰を伝い、少年のすぐ側にまで近付き。
後は、少しだけ様子見だ。
驚かすタイミング、それを見定める為に。
…相手の少年からすれば、迷惑な慎重さであろう。
■ブレイド > 木の枝の上にいた少女の姿に気づくこともなく
藪を抜けようと歩き出す。
街道まででてしまえば、警戒を緩めても問題はないだろう。
とはいえ、今は気配を感じない。
自分のような貧乏人を狙うような賊もそうはいないとおもわれる。
先の気配が消えたのなら注意すべきことでもないだろう。
魔物が潜んでいるという噂もこの当たりでは聞かない。
人は寄り付かないが、自分のように採取などに来るものはたまにいるくらいだ。
たとえ、気を張っていたとしても
影の中に沈み、気配を消す存在に気づくことなど不可能。
「ふぅ…」
しばらく足場の悪い地形を歩いて疲れが出たのかため息を付いて。
■タマモ > 少年の足元、陰を伝い移動しながら。
己もまた、周囲の気配を探る。
…うん、分かってはいたが、やはり気配は感じない。
そうして、しばらく付いて行けば。
それなりに、長い事移動をしていたのだろう、少年から疲れを感じる。
うん、そろそろ休憩の一つもする頃合か。
休憩の為、足を止めるのを待ち。
もし、その時がきたのならば…その背後から、姿を現すのだ。
もちろん、驚かす為だ。
■ブレイド > しばらく歩いて周囲を見回せば
やはり誰もおらず、安全だろうと判断する。
街道まで歩ききっても良かったが、そう急ぐ旅でもない。
少し暗い休憩したってバチは当たるまい。
影に潜む少女の思惑通り、足を止めて荷物をおろそうとする。
木陰に腰を掛けて休むために。
なんにしたって、水くらいは飲みたい頃合いだろうということが
気づかれずについてきた妖狐の少女には察しが付く程度には歩いてきたのだから。
■タマモ > そして、その時は来た。
少年は休む為、荷物を下ろそうとしているのだ。
荷物を下ろし、腰を下ろし一休み。
それを狙い、背後に現れれば…
「………わっ!」
ぱしんっ、肩を叩きながら、声を上げ驚かすのだ。
一応、反射的に何か来る可能性はある。
それの警戒はしておき、回避する準備をして、だが。
■ブレイド > 「うぉぁっ!?」
叩かれた肩、あげられた声。
周囲には誰もいなかったはずだった。
歩いて…いや、走っても近寄れる範囲に人の姿はなかったはず。
わざわざ声を上げて肩を叩くなどということ、あまり害意のないもののすることではあるが
この状況ではそんなことは判別はつかない。
思わず妙な悲鳴にもにた声を上げ
前方に飛び込み転がるように声がした後へと振り向こうとする。
少女から見れば派手に驚いたように見えただろう。
実際そうなわけなのだが…。
■タマモ > 作戦成功、少年は見事に驚いた。
声を上げながら、前方へと転がって行き。
こちらへと、振り向く少年。
そんな少年には、居た場所のすぐ後ろに居る、己の姿が見える事だろう。
なんとも達成感に満たされた、そんな、清々しい表情をして。
「うむ、なかなかに良い驚き振りじゃった。
こんな場所で何をしておったのか知らんが、久しいのぅ?」
そして、挨拶代わりに、ひらりと手を振りながら。
何事も無かったかのように、そんな言葉を掛けるのだった。
■ブレイド > 振り向いたその先にいたのは…
王都に来たばかりの頃にみた少女。
何事もなかったかのように、まるで散歩道ですれ違ったような
のんきな言葉を投げかけてくる。
だがここは王都でもなく、ましてや散歩道などではない。
街道から外れたような場所だ。
こんな場所で何をしているのかというのはむしろこちらが聞きたいくらいだが
そこに考えが及ぶまでは時間がかかった。
今はその姿を見て目を白黒させるのが精一杯。
「なっ…えっ…お、お前っ…」
幻覚…ではないだろうが、突然みたことのある少女が現れたのだからそうもなる。
■タマモ > 一度見た顔を、忘れる事はない。
己はそうである訳だが、どうやら、目の前の少年もそうであるらしいか。
それは、そんな少年の反応を見れば、すぐ分かる。
もっとも、あれやこれや、少年の考えている事。
それまでは、さすがに分からないが。
なにやら言おうとする、そんな少年に。
ふっ、と優越感漂わせる笑みを浮かべれば。
「うん?何じゃ?」
そう問い返し、するりと近付いて。
少年を、じーっと見詰めるのだ。
■ブレイド > 「なっ、なんっ、なんでこんなとこにいんだよ!」
ようやく絞り出した言葉だが
あまりにも気が利かない。
完全に虚を突かれたのだ。
冒険者としての経験はそれなりにつみ、気配を察知することにも長けてきたはずだが
少女のそれは少しも読み取ることはできなかった。
実際には、察知しかけていたが
ここまで来てアレが彼女のものだとは思いもよらなかった。
「お前のせいでっ…たいへんだったんだぞ!」
見つめる少女の姿、そういえばと思い出したのだ。
彼女のせいで幼い少女に対して欲情するようになってしまったのだと。
それを今まで引きずっているのだから、文句の一つくらい言いたくもなる。
■タマモ > 「いや、何で、と言われてものぅ。
妾は、ここらにちと用事があって来ておったんじゃが?
まぁ、今はその帰り道、じゃな」
必死に絞り出すような、そんな言葉に対し。
普段通り、何ら変わり無く言葉を交わす。
驚かした、と言うのもあるが。
ここに己が居る事にもまた、驚きを感じている、とは思っていない。
「はて…?
妾が、お主が何か大変になるような事、したかのぅ?」
かくん?と首を傾げ、少年へと再び問う。
そう言われた理由まで、覚えていないからだ。
…と言うか、己からすれば、遊んだだけで。
そうした性癖を植え付けた、なんて事まで、認識してないのだから、仕方無い。
■ブレイド > 問うたところで相手の様子は変わらない。
暖簾に腕押し柳に風。
こちらのうろたえようとはえらい違いだ。
「そうかよ…」
おそらく嘘は言ってはいまい。
その用事がなんなのかまで言うかどうかはわからないが。
ともあれ、はぁ…と、深くため息を付けばようやく少しは落ち着いてきた。
落ち着いては来たが…まぁ、そうだろう。
こちらが勝手に性癖をこじらせただけなので彼女に非はない。
「っ…、お前のせいで…オレは…ぁー…な、なんでもねぇよ!」
彼女が原因であることは確かなので、こちらとしては平静ではいられないが
文句を言ったところで誂われるだけだろう。
■タマモ > その違いは、驚かした側と、驚かされた側。
そんな状況なのだから、当然とも言えようが。
そこは、あえて突っ込まない。
「…して、妾だけに教えさせ、お主は教えてくれんのか?
それでは、不平等、と言うものではないかのぅ?」
己の言葉に、納得する少年ではあるが。
更に身を寄せ、軽く体を屈めさせ、覗き込むように、上目使いに見上げ。
そんな風に、問いを続けてみようか。
「…?…妾のせいで、お主は…?
ほれほれ、言い掛けて止めるのは、酷くないじゃろうか?」
分かっているような、分かっていないような。
そんな、曖昧な言葉に態度、そして表情。
更に困らせてみようと、そんな内情はあるのだが。
それを悟られる程、己は未熟ではなく。
■ブレイド > 「オレは、別に…依頼でここいらで採取してただけだって
特別なこたしてねぇよ」
顔を覗き込んでくる少女が聞きたいのはそんなことではないだろう。
むしろ聞きたいのは後の方の続き。
まるで挑発するように問い詰めてくる。
本当に知らないのか、知っていて聞いているのか
掴みどころのない態度と表情。
なにより、言っていることは納得できる理屈なのが困ったところだ。
見上げられれば目をそらすことも出来ずにかぁっと顔を赤く染めて
「お前の!せいで…ガキに欲情するようになっちまっただろうが…」
怒鳴り散らしてごまかそうかと思ったが
流石に歪んだ性癖を口にするのは恥ずべきことだったのか
徐々に尻すぼみになっていく。
■タマモ > 「ほほぅ…採取の依頼、なるほどのぅ。
あぁ、冒険者であるから、当然か」
そう言えば、冒険者だと聞いた気がする。
それを思い出せば、ぽんっ、と手を叩く。
と、続く答えに、見上げたままであるものの。
その少年の表情、赤味が差すのが分かるのも含め理解すれば、くす、と笑い。
「おや、人のせいにするのは、よろしくないのではないか?
性癖と言うものは、そもそも、各々が内に抱くもの。
妾と遊んでおらずとも、そうであれば、いずれそうなるものじゃ、違うかのぅ?
………もっとも、童に欲情を抱く、とは言うてもな。
どれほどまでに、幼い童にまで欲情を抱くようになったのじゃ?」
そんな少年の様子を見れば、ますます調子に乗る性格なのだ。
子供と言っても、どこまでの低年齢なのか。
とりあえず、それを聞いてみようか、と。
答えるも答えぬも、少年次第だが。
■ブレイド > ここにいる理由に関しては納得したようだが
その後の答えには満足していないようだ。
笑みを浮かべる少女は更にツッコんでくる。
彼女と遊んでなくてもそうはなっていたのではないか…
たしかにそうかも知れないが、それまでは自覚のないものだったのだ。
言ってしまえば彼女が発端だとも言える。
しかし、よく口の回る彼女とようやく驚きから落ち着いた自分では
話術に差がありすぎる。
冷静であればかわすことが出来たかも知れないが…
「んな…わかんねーだろうがっ!
テメーのせいで意識するようになっちまったんだからしょうがねーだろ!
どれほどって…おま……その…こんくらい」
自分の腰くらいまでの高さを示してみせる。
なお、スタイルに関しても幼くとも問題なく反応するのだが、それはあえて言わずともわかるだろう。
妖精等はノーカウントなのだろうかとも悩みつつ答えてしまう。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からブレイドさんが去りました。
■タマモ > 【これにて中断、撤収致します】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からタマモさんが去りました。