2021/02/20 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 深く薄暗い森の中。昼だと言うのに日差しが所々からさす程度にしか刺さない。
植物も多くの樹木のほかは背の低い野草やシダやら苔やらばかりで
歩きやすいといえば歩きやすいのだが
時折せり出した木の根や苔のぬめりに足を取られ転ばぬように足元に気をつけなければなるまい。
もちろん、前人未到というわけもなく、何度も人が出入りしているであろう場所でもあるが
それでも、魔物や野生動物にも気をつけるべきだろう。
それに、日差しが薄いせいで街道などに比べればさらに肌寒くもある。
なぜこんなところに来ているのかといえば、当然依頼。
なんでも、このあたりに自生しているキノコが結構な珍味らしく、高値で取引されているらしい。
その栽培のための採取をしてきてほしいのだそうだ。
「キノコなぁ…」
どんな形か、どんな色か…それは図を持って説明してもらえたのでいいが
生とモノとなると少し違っててもわからない可能性もある。
それに、キノコとか、にたものも多いし。
■ブレイド > それに栽培のための採取…
つまり、きのこが生えてる菌床ごともってこいということだ。
全く気が重い。
それに持って帰るのであればそうのんびりともしていられないだろう。
採取系で高い依頼料には裏があるということだ。反省しよう。
「っと…」
少し滑りやすい足元。
足を取られかけて体勢を立て直す。
思わず手をついた樹木には小さなキノコがはえている。
もちろん、依頼のそれではないやつだ。
そりゃキノコも一種類だけというわけではないだろう。
全く難儀な話だ。ため息が出そうになる。
■ブレイド > 薄暗い森の中では薬草やら毒草やらうまいキノコやら毒キノコやら…
植物の専門家ではない自分にはどれが食しても大丈夫なものか
どれがヤバいものかはわからない。
そのため、手を付けるのはできれば依頼のものだけにしたいところ。
つまり、探索にあまり時間もかけていられないということだ。
持ってきている食事にも限界はある。
水はまだしも、さすがに訳のわからないものを食べなければならなくなるのは避けたい。
見るだけならまだしも
変な胞子とか撒き散らすもんがなければいいが…。
■ブレイド > まだ日が高いが、少し疲れが見え始める。
それは当然だ。あるきづらいったらありゃしない。
森の中になれたものであっても、ここまで深いところに来ることはあまりない。
少しだけ休憩するとしよう。
変なところで転んで変な傷を貰った上で変な植物に毒などもらいたくはない。
大きく節くれだった木の根に腰を下ろして深くため息。
「ったく、めんどうなことに…」
座り込めば、より薄暗く感じる。
全く、こんなところに生えてるキノコを持ち帰ったやつがいるとか
物好きなことだ。
そいつのせいで自分にお鉢が回ってきたとおもうと恨み言の一つでも言いたくなる。