2021/02/02 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」にザイケルさんが現れました。
ザイケル > 自然地帯に存在する薄暗い森。
大型の動物を狩猟をしたり薬草や製薬に使う素材になるものが多くある森の中を慣れた足取りで草木を掻き分けて歩く。
手には古ぼけた手帳を持って時折に足を止めては周囲を見回してまた歩き。

「あったな。こいつの生息地は変わってないか。
この辺りにはまだ冒険者はそうは来ないか」

何度目か足を止めて周囲を見回し、藪の先を確認すればそこに生える薬草になる花を見つければ手帳に書かれたものと見比べ。
何か所か同じ薬草が生えていた場所は既に狩り尽くされたのか何も生えていない事を見ていたので少しだけ安堵の息を吐き。

「この薬草の情報を欲しがる奴はまだいるからな。
他も確認しとかねぇとな」

情報屋を自称して商売をすることもあるだけに売る情報が確認するのも仕事のうち。
この場は大丈夫であったが駄目になった情報もあり、ほかの薬草群生地に記録している場所は大丈夫かと、次の場所へと森の中を歩いて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」からザイケルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 丘」にジギィさんが現れました。
ジギィ > ぴーぴー
ぷー

月夜の丘で、草木を揺らす風にちょっと間の抜けた音が乗って渡って行く。
森がふと途切れて広がったその丘は丈の低い草地が広がるばかりで、中腹あたりにぽつねんと座っている女エルフ以外は今動く影もない。

「うー…ん
 もうちょっと……
 ……意外とうまくいかない」

唇に当てていた草をしげしげと眺めて、困ったもんだ、というように溜息をつく。
矢の材料の補充とついでに薬草などを集めながらの遠出。
偶然辿り着いた丘は何とも気持ちよく風が吹いていて―――まあまあ少し寒いけども――ふらりと彷徨い出てしまったのは性というもの。
ついでにバックパックを放って座り込んで、以前から練習して見たかった草笛を試している。音は出るが……何だか物足りない。

「もうちょっと色々できるようになれば……楽しいんだけどな」

できなくても楽しくないだけで別に困りはしない。
それでも諦め悪いように、再び唇に草を当て、ぴーぷーと頼りない音を丘に響かせる。

ジギィ > ざあっと風が森を通り抜けて丘を渡って行く。
着いたときは歩いていたぶん体温も高かったが、こうしてじっとしていればじわじわと温もりも奪われていく。
…草とともに唇に当たる指先も冷たくなってきた。
女は残念そうに眉を寄せてふたたび草を見ると、はあっと吐息と共に風に飛ばす。

ひらひらと丘の麓のほうへと紛れていくそれを見送りながら、よいしょと立ち上がって。

「―――さぁって、月光好きなやつでも探しに行こうかな…」
独り言とともにバックパックを背負う。
中身はすかすかという訳ではないが、まだ詰める余裕は十分にある。

―――友達に追っかけられて逃げてたら
―――ゴロゴロと転がり落ちて行く間,山に生えてる雑草のいいニオイ
―――ここで誰かを好きになったし,失恋だってここでした…

鼻歌交じりに歌を口ずさみながら
広い丘から、気配が森の中へ溶け込んで行く…

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 丘」からジギィさんが去りました。