2021/01/26 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 鋼葉樹の森林」にスピサさんが現れました。
■スピサ > 王都マグメールから流れ続く街道 そこを外れれば、整備されていない地帯は全てこう呼ばれる
自然地帯
稀に、冒険者やダンジョンなど、人の手が入る部分があるだろう領域
しかし大部分は、興味も傍観もされず、ただ緩やかに変化していくだけの場所でしかない
とある森林の一角 死体置き場や埋め立てられた場所 マンドラゴラの生育にも似た環境の一つで起こる現象がある
それは戦人の成れの果て 敢えて鎧事埋まってしまうことで、特殊な葉を帯びる木々が数本生まれる
俗にいう、 人を取り込み捕食するスライム種が金属性質を帯びた というような噂と同じだ
しかし見つけてしまえばそれは真実になる 葉の薄さで純粋な金属のものが、ドワーフやサイクロプス、人の鍛冶にとってどれだけ希少か
その気になれば、この葉で鞭のように撓る剣ですら、試作できるかもしれないのだ
鋼の葉を身に着けた樹木を、やや離れた場所から見上げるスピサも、同じ気持ちを抱く
種族性故の強みか、毛皮と革の身に着けるそれ 重量のありそうな、メイスとバックラー
背中には寝泊まり用なのか、バックパックやテントなどの荷物も備わっていた。
「……見つけたけど、まだ……近づけないか。」
運よく見つかったものの、スピサは風がやや吹いている環境を良しとしなかった
あの葉で切りつけられるのはごめんだ
かと言えど。鋼の鉄傘などを造っても意味がない 葉のような不規則な動きのものでは、横合いからばっさりだ。
■スピサ > 風が、収まった
樹木の特徴は、木々や枝ぶりは生木のままだというのに、葉だけが鋼だということ
中には鉄や青銅などというやや頼りないものや、合金という形で出現する葉もあるという
しかしスピサの求めるものは、良質な鋼 そしてその薄さからもたらされる、脳内の武具の実現率
風が収まった頃合いでスピサは、メイスを取り出した
身の半分から上が赤熱した、焼き鏝そのもののような金棒型のメイス
軽々と手に携えながら、樹木に対し―――投擲した
ド ォ ォ ォ ン ッ !
食い込むメイス
振動音 枝ぶりから、金属製という、薄くも重いそれが、故意に揺り落とされた
養分すらいない的のない地面へと。
スピサは、ほぼの金属が落ちたのを見計らって、回収へ出向く
堕ちてくる葉をほぼほぼ、こうして強引にとってしまえば、何ら問題はない
今しがた思いついた力業ながら、旨く行った
スピサは小さく笑みながら、革のグローブに鉄鋏で回収していく
やや大ぶりな葉故に摘まみやすい
これを、鎖を編み込んだ革袋の中に収めていく
こうすることで、突き破れることもなければ零れることもない
葉がある程度集まると、次のポイントへ また次のポイントへ
最近の話も含め、このあたり一帯で死体が多くあったような場所に目星があるのか
回収行為を続けた
――――数時間後
行為に夢中になりながら、現在は焚火と鎖を編み込んだテントという
スピサの物好きな行為から実現したその傍で、金属製のカップの中で温めた琥珀酒を飲みながら夜を過ごしている
葉の回収は試作も含めれば、その薄さ故にもう少し欲しいところ
明日の朝も含めて探すつもりか、テント留まりの様子。
■スピサ > やがて、酒精で体を温めたのなら、焼き込んでいた石を数個使い、テント内で会叩く過ごせるように工夫を一つ
焚火が燃える中、一時間に一度薪を足すという子言う意を繰り返しながら朝の遅い訪れを待つだろう
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 鋼葉樹の森林」からスピサさんが去りました。