2021/01/09 のログ
ご案内:「(喜びヶ原) 自然地帯/とある湖畔」にカルヴァさんが現れました。
カルヴァ > 木々に囲まれた湖畔――ここに小さな湖があることすら知られてないような辺鄙な場所
その湖畔に、小さな墓碑がいくつもある。大きな墓碑ではない、ただ、小さい木の十字が刺されただけの墓碑だ
いくつもの小さな十字架の墓碑の前で、手を組み、膝を付き、祈る少年がいる
静かに、ずっと、ずっと、顔を伏せ、十字架の墓碑に祈りを捧げて

「――もうしばらくは、待っていて欲しい。『そちら』にいったら、君たちから罰を受けるから」

と、懺悔をするように言葉を紡ぐ。
ここは、吸血鬼の墓地、少年が葬った吸血鬼の遺灰がうまっている。吸血鬼に墓碑も――そもそも吸血鬼狩りである少年がそれを作る事も無いのだが、少年は必ず狩った吸血鬼の遺灰を此処に弔う。
冷たく刺さるような空気を吸い込み、白い息を吐く。

「君たちにとって、ボクが死ぬまでの時間が長いのか、短いのかは分からない。でも――ボクの行き先はきっと「そちらがわ」だから」

ゆっくりと立ち上がる。大きな月を見上げる。
罪深い事は、分かっているのだ――ただ、それを辞める事は他人にこの罪を背負わせてしまう。

ご案内:「(喜びヶ原) 自然地帯/とある湖畔」からカルヴァさんが去りました。