2020/12/20 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からミネルヴァさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) ダンジョン 「育ち盛りの洞窟」」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > ダンジョン内に足を踏み入れたのは、背中と腰に剣を携えた黒尽くめの貴族令嬢
赤い瞳と正確にかみ合うギザ歯が三日月形の笑みを浮かべるたびに凶悪なものを出す
初心者や弱ったエルフを王道の餌にするような、小鬼や肥えたデブ鬼が好む展開にはならないだろう

ダンジョン内は点々と火明かりがあった
洞窟を好みながら明かりを求める程度の生物が存在していることがわかる
持ち込んでいたブツを使わなくて大変結構

火明かりのほか、高低差の無い通路と部屋の大きさだけがところどころ変わる空間の中
ダンジョンの踏破か 殲滅か どちらも楽しそうだと歩を進めると、数体のゴブリンの骨を見つける。
最初は迷い込んだ猿か何かだと思っていた
しかし武器の類を見る限りこん棒や人間から奪ったと思われる粗末に扱われたダガーなどがある。

「あら、すでに殺られてますわ。」

現在は小鬼や獣鬼など、二足歩行共が住まうと調べていたのに、令嬢の当ては外れている。
明かりがあるということはいまだ居そうなものながら―――。

「はて、ゴブリンを餌食にする者に心当たりがありませんわ。」

頭に?を浮かべつつ、周囲を見る。
ふと、壁に掘り返されてそれほど経っていない
柔らかい土で埋められた場所をいくつか見つけた。

「ふむ。」

ショートソードを抜きながら、右手に携えて進行していき。

メイラ・ダンタリオ > 進行していくと曲がり角付近で異臭
明らかな洗っていないオイル頭が照る輩の匂いだと断じると、そっと壁に寄りながら歩き続ける。
音も、歩幅も変えずに足を進める一歩手前で、砂を蹴り上げるようにして止めた。

『ギgゲペッ!?』

「見っけ、ですわ。」

飛び出してきた小鬼の顎を蹴り飛ばす。
壁際に叩きつけられ、上顎と下顎はもうお前を放さないと言わんばかりに熱く重なり合っている。
他の数体をショートソードで首を切りつけ、蹴撃で程なく片付けると、剣をヒュラリと振り払い。

「生き残りはいますのね。」

ふむふむ、と周囲を見回してから擬態していた一匹が逃げ出した。
腹部で内臓も砕いたと思っていた相手が駆けていくのを見つめると。

ぎゅぽっ

壁から飛び出した一匹の白い胴体と黒い頭部
幼虫体のそれがゴブリンを頭からかっさっていく。

「やはり洞窟擬きでしたわ。」

絶壁の通り道
朽ちた坑道
洞窟などのダンジョンで生息 又は巣穴をほり上げて洞窟のように見せかける
通り過ぎたものを食らうワーム類

骨や物品を吐き捨てることで遺品や戦利品が野ざらしになるので、それを求める者らが続く
継続的な出会いを求めるキモい蟲。

「触手は趣味じゃありませんのに……。」

ぼやくものの、孔を通り過ぎる。
すでに餌を食らっている故に令嬢に用がないとわかっている故に。
しかし、孔がまだいくつか見える中で飛び出しを狙っての胴斬りや黒鉄で覆われた拳を敢えて咥えさせ、引きずり出す。

「数は少ないし、生存競争中のようですわね。」

そうして切り落としながらも、本命は別。
後日報告で内部で焼き払うか煙毒でも流し込むべきというべきか。
しかしゴブリン自動駆除装置としても働けるため、人の立ち入りを制限もいいだろう。

メイラ・ダンタリオ > 途中まで進むものの、地中移動していく音が聞こえる。
今ままで進んできた方向から察するに戻り路に期待している様子だった。
顔が思わず歪んでしまう。

ダンジョン攻略を求めてきた相手を徹底的に本能で喰おうとする知恵
弱ったところをガブリと狙うつもりなら帰りが面倒そうだと、踵を返した。

「お手上げですわ。」

それは令嬢からすれば、労力と楽しさが見合っていなかった。
どうせなら二本足や武器持ちとやりあいたいところ
それを攻略者を徹底的に仕留めようとする蟲の相手に切り替わると、事が変わってくる。

巣穴造りが完了しないうちにと、壁や天井に注意を払いながらも、背中の重量
それを気にすることもないように足早にダンジョンを抜け出そうか。
道中ゴブリンがいることもないのは、同じく移動するそれを感じてより奥へと非難したのか。
思わぬゴブリン除けになりながらも、洞窟を抜け出した後には報告もかねて
憂さ晴らしに別のところへ臨もうと。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) ダンジョン 「育ち盛りの洞窟」」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。