2020/11/09 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 茂みの中、息を殺す。
体もできれば動かさぬように。
フードを外し、耳を立て、音を注意深く聞く。
遠くに足音。複数。
怒号。一つ。
そして近くに足音…一つ。
近い、近い…十歩先…七歩先…四歩先…二…一…
「っ!」
茂みの中、わずかに漏れ入る光を遮るもの。
それを確認すれば素早く茂みから飛び出し、その足音の主の頭部を強く
手にした武器で打ち据える。
峰打ちだが、固く思い金属。
生きてれば運がいいくらいだろうが…
■ブレイド > すぐさま身を低くして素早くその場から逃げる。
森の奥へ、奥へ。
足音の聞こえぬ方向へ。
「(撒いた…か?)」
しばらく走れば足音も怒号も聞こえなくなる。
これで、ようやくひと息つけるというものだ。
簡単な採取依頼だったはずだが、このあたりにキャンプしていた賊に出くわしてしまうとはついてない。
因縁をつけられ、逃亡し、この有様。
まともに戦って勝ち目は…無くはなかっただろう。
だが、場所が場所、練度だってそう低いわけでもない。
ほかに巡回に出ていたやつがいないとも限らない。戦闘は避けるべきだ。
今この場だって、完全に安全とは言い切れない。
■ブレイド > どこかに身を隠せるような場所があればありがたいが…。
そもそもこのあたりはどのへんだろうか。
走ってきた方角はなんとなくわかる。どこかで腰を落ち着けて地図でも確認できれば
王都へ戻ることもできそうだ。
「………」
注意深くあたりを見回す。
足音などにも警戒は怠らないままに。
しばらくそのように進めば、廃棄された樵小屋か
今にも朽ち果ててしまいそうな小屋を見つけた。
「…(賊のねぐらじゃねえ事を祈るか)」
素早く近づく。生活痕は……みられない。
■ブレイド > 窓は鎧戸で、中身は見ることができない。
ドアに歩み寄れば…最近開けたような痕跡はない。
おそらく、中には誰もいないだろう。
少なくとも賊は。
自分のように身を隠すようにこの小屋に訪れた…
スカウト技術に長けた者がいる可能性もある。
が、自分がここまで何事もなく近づけているあたり、その可能性も低そうだ。
「邪魔するぜ…っと…」
ちいさく…呟き、素早く扉を小さく開ければ体を滑り込ませる
■ブレイド > 人は…いない。おそらく。
狭い小屋だ。人影があればすぐに分かる。
家具らしい家具はマットのないベッドの台座と棚くらいなもの。
身を隠す場所もない。
「ふう…」
これでやっと腰を落ち着けられる。
シャッター付きのランタンに火を灯し荷物をおろす。
光量を抑えるように半ばシャッターを下ろしたまま。
取り出した水袋の中の水はぬるいが、緊張に乾いた喉を潤すには丁度いい。
今日はここで一晩休んで…地図を確認するとしよう。