2020/10/13 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 ガスの吹き溜まり」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 王都での休息中
騎士らで噂になっていたのは欲望の叶う場所と呼ばれる自然地帯の一角
立ち込める匂いは異質 気体に匂いの付いたものが漂う
それだけでも忌避するべき場所だった
幻覚か、ガス状の魔物が漂っているのか、そのガス地帯は骨ですら欠片が残っていればいいほうだ

この場所で虜になれば、それを狙った生肉狙いが
死に絶えればそれを目当てにした腐肉狙いがやってくるに違いない
ガスは死に近づくこともなければ眠ることもない
欲望のみを映すというのだから面白いもので、口元を覆った姿で馬を連れ立ってやってきた。

途中、匂いが漂い始めてから馬が怯え、その場を動かなくなる
仕方なく降りては、剣を肩に担いでやってきた場所 骨や朽ちた衣類などがところどころに散らばる場所
しかし栄養はあるのだろう 土は豊かに草花をつけている

「どうせ夢中になった者の末路でしょうけれど……ふむ。」

欲望 メイラは顎に手を当てながら、首魁もいなさそうな自然的な罠の領域に興味をいだいていた。
ここで口元のマスクを外したら、自身の欲望が何を映すのか
それが少し気になった ここを目当てにしている賊の首でも狩れればよかったはずだというのに

「さて、どうしましょう。」

ガス漂う周りは、浅桃色の気体が時折ふわりと漂うのみだ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 ガスの吹き溜まり」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 幻覚 催眠術 ガスが出ながらも育っている草花も一役買っているように見える危険な地帯
メイラは調査、及びガスの元凶や首魁でもいれば屠るつもりだった
自然現象か ガス状の魔物なのか はたまたガスを生み出しているのか

それが地下からくるとわかる頃
此処に駆逐するべき対象がないのならと、メイラはマスクを外す。
綺麗に整うギザ歯が並ぶ口元をさらけ出し、マスクを放るのなら、その薄桃の気体
いくつも口元、鼻腔へと流れ込んでいくだろうか

任務、仕事なんて意味もなくなれば興味と欲望に傾くのは当然
メイラもまた、王や職務には忠実でも腐敗騎士の一人にしか過ぎない。
大剣を肩で担ぐままに、見える景色が変わってくる

周りにはびこるのが、幻覚か 欲望か

「あらあら、これはなんとも―――」

予想外ですわねぇ。

ニィィッと三日月型の口元をより深め、赤い瞳は細く笑み、歪んだ
周りに群れるには正真正銘の人型
魔導機械すらいない。血糞が詰まった肉袋の集団

「なるほど、今のわたくしの気分はそんなものだと。」

このガス状のそれが自然なのか、魔物なのかはさておき、老若男女入り混じる中
背負っていた特大剣を担ぐままに、左手をつく。
ミシ、ミシ、ミシリと筋肉が軋む音と共に前傾姿勢で構える発射台のようなそれ

これらを屠らない限り、このガスの幻覚はメイラを殺すだろう。
ならばとメイラは躊躇なく、幻のような、しかし非常に現実的な、この人の群れを屠りにかかった。

メイラ・ダンタリオ > 黒に身を包んだ、禍々しい笑みとギザ歯
この場の欲望がこういった形なら、きっとメイラが望んだことなのだろう
影も形も残らないだろう幻覚相手

ガス状相手に素振りなんてばかばかしいと思いながらも、獣のように飛び出した一撃目は平たい面を打ち下ろしで叩きつける打撃
峰打ちだというのに、質量攻撃が成り立った撃は頭部触れると、グシャリと頭部から背骨へ砕けていく感触
戦場に比べれば生温い、しかし確かな手ごたえ
これは嵌るはずだ、とメイラは背筋が戦場、盗賊のたまり場に身を投じた時のような感覚にとらわれる

況してや血どころかガスが崩れるように、消滅し、返す刃が腰を回すことで胴体を薙ぎ払う
噴血の表現のように、薄い桃色の気体が噴き出ていきながら、二度、三度横転していく。
周りに武器が握られ始めるのを見ながら、このガス地帯で、奇妙な殺し合いが続けられていった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 ガスの吹き溜まり」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にリゼラさんが現れました。
リゼラ > 常緑樹に溶け込んでしまいそうな深い緑の衣服を纏い、ふわふわとどこか宙に浮いている様な軽い足取りで森林の中に小さく開けた泉の傍を歩く、一人の女。
それは妖精、というには少々人間くさいが、人と見るにはどこか浮世離れしていた。
きらきらと真昼の陽光を照り返しす水面を眩し気に見やっては、さわさわと木葉を揺らす秋風に髪を靡かせ。

「………まだ、あんまし色づいてへんなぁ……。」

独特の鉛のあるイントネーションで、今年は中々秋色に染まる気配のない、泉の周囲に立つ木々を眺めて呟き。
それから水辺で屈むと澄んで、鏡の様に景色を映す水面を覗き込んで、徐に爪先を伸ばすと、水温を確かめる様に少しだけ浸し。

「冷た……。でも今日はまだ、日差しがきついから気持ちええわぁ……。」

水温に目を細くして呟いた。
一時よりは大分秋らしくなっているが、良く晴れて中秋にしては気温の上がる今日の様な日和では、爪先で感じる水の冷たさが心地よい。
ぱしゃ、ぱしゃ、と泉の縁に腰を下ろし、浸した足先で水を跳ね上げては閑に飽かせて陽光に煌めく飛沫を眺めて幼子の様に遊び。

リゼラ > 水音を跳ねさせて水を弾かせ、邪気もなく水辺で戯れる一人の女。少しでも退屈を紛らわせ様とあっちへふらふら、こっちへふらふらと当て所なく。泉に来た目的も然してありはしない。
流れる時間の過ごし方をただ弁えていないだけであった。

「お家の人は、みーんななくなってしもたし、もう泣く相手もおらんのになあ……消えるかと思てたけど……そうもならん。
こうなったらどうしたらええんやろなぁ……。」

居着いていた家人の影響で、やたら訛る口調。遊んでいた足をふと止めてぼんやりと、風で波紋の揺らぐ水面を眺めながら、ぼやく様に独りごちた。
時折水を飲みに来る周囲の野生動物と自分以外、森の奥には誰も居ない様に思える。実際こんな奥地まで足を運ぶ人物など存在するのであろうか。
もしも、そんな者が居たのならば――この時間を浪費する事しか何もすべき事のない、閑を持て余した泣き女の相手をしてくれるだろうか。
動物達は……、構ってる程暇じゃない、と言わんばかりに水分を補給すると足早に去ってしまう。
今もやってきた女鹿を構おうと、身を乗り出したが……するりと逃げられてしまった。

「遊んでくれへん………。」

しょんぼり、と肩を落として嘆息を吐き出し空っぽの手を見つめる閑人……。

リゼラ > 「街に行ってみたらえんかな」

ぱしゃり、と足を浸し続けてふやけ始めてきた頃、水中から引き上げて裾を払う様にして立ち上がると呟いた。
街中なら人も人以外も沢山いる。中には退屈凌ぎになる相手も見つかるかも知れない。
人の多い場所は余り得意ではないが……少し位ならば挑んでみてもいいだろう。
良し、と決めて小さく拳を握ると。

「せっかくやからお城も見たいんよな。王様とかお姫様とか……立派な人らにも会ってみたいわあ。」

突然無謀な事を口にしながら、当面街を目指す事にしたが……。

「あ、どっちやろ……?」

適当に歩き回るばかりの森の中で立ち尽くす。東西南北など、普段から何も意識していない。そんな、方向が把握出来てないという前途多難な調子で始まるのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からリゼラさんが去りました。