2020/10/09 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」にホアジャオさんが現れました。
■ホアジャオ > 薄水色の空が広がる昼下がり。
街道から自然地帯の方へ少し奥まったところに広がる森を、うろうろとする朱色のかたちがひとつ。
鳥の鳴き交う声が響くなかを、早色付いた木の葉で覆われつつある地面を蹴って乾いた音を立てながら、弾むような足取りで進んで行く。
葉を落とした木々の間から木洩れ日が降り注いで、少し冷たい乾いた風は緩やかだ。時折小動物か、繁みを揺らして小さな鳴き声を上げて木立の合間を駆け去って行く。
朱色―――高く結った細かい三つ編みを揺らす女はそれにちらりと視線を向けるが、構うことはなく両手をポケットに突っ込んだまま鼻歌まじりに進む。
この季節特有の、柿とかどんぐりとか他の木の実とか、そういう実りを見付けようと気まぐれに来ただけだから、とくに当て所がある訳ではない。
面白いものを見付けたら――――腹を減らした熊とかでもいい―――それをひと時たのしんで、見付けられなかったら日暮れまで森を探検して
夜になったら王都の退屈な護衛の仕事に戻るつもりだ。
日銭のためとはいえ、王宮暮らしは女に取って退屈を通り越して息苦しい。
息抜きというか、息を付くために
こういった散歩は必要だ。
■ホアジャオ > 時折木洩れ日を見上げては、また地面へ視線を落として、はたまた繁みを眺めたり樹を見上げたりしながら
三つ編みを揺らしながら女は森を進む。
そうして暫く後、不幸なキジバトが追いかけられて
鳴き声と羽ばたきと笑い声とが、自然地帯に響いたとか…
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」からホアジャオさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にロスマリヌスさんが現れました。
■ロスマリヌス > 夜の森は薄暗いようでいて、その闇に目が慣れれば問題なく歩ける程度の月明かりと星明かりがあった。
そんな中を、たった一人の少女が歩いていた。何を探しているのかといえば、それは今夜の寝床で、
「……ここで大丈夫かな?……えいっ」
と、呪文とは言えない軽い掛け声と共に、小さな青白い灯りが現れる。蛍のようで、しかし空中の一点に留まる薄明かりは、あたりをぼんやりと照らして、それと同時に、肌寒い気温をほのかに温かいと感じる程度にまで引き上げた。
「よっ……こいしょっとぉ」
そんな器用で都合のいい魔法を使っておきながら、極めて大雑把に、大木の根元に腰かけた。その勢いで、異様と言えるサイズの乳房がたっぷんと大きく弾む。
まさかそのままここで一晩眠るつもりだなどと、本人以外の誰が想像できるだろうか。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からロスマリヌスさんが去りました。