2020/09/05 のログ
■メイラ・ダンタリオ > メグメール自然地帯
街道では王都と主戦場 そして神聖都市を繋ぐ場所
そこからやや外れた場所へ一頭の馬で駆けていくのは、同じ貴族、騎士のメイラ
職務としてならば主戦場への道のりになるものの、現在は休息の終わり際
所要を兼ねて戦場前に神聖都市へと脚を向けている最中だった
途中馬を休ませるために木々の群れを見つけ、木陰で草を食ませようとしたところ
見慣れた銀髪姿に、騎乗用に結わえたバレッタと日除け用のマント姿で馬上から降り立つのなら
「やはりセリアでしたわ。
鎧姿で会うとは奇遇ですわね。」
軽鎧と革鎧姿で再会を果たしたのは、同じ騎士。
馬を近くの木陰で休ませながら、腰には内側に浅く反り返る民族剣にも似た身幅のある片刃剣
「馬も連れずにどうしましたの?」
空も薄暗く、幹へ体を預けている辺り徒歩だった様子。
■セリア > 「あら?」
ぼうっとしていたところ、馬蹄の音が近づいてくる。
其方に視線を向ければ、そこには見知った女騎士の姿があった。
思わず座り込んでいた体勢からゆっくり立ち上がる。
「メイラ。本当に奇遇ね、こんなところで。
遠征の帰り。部下は先に行かせて…私は一人で歩いてたところよ」
理由を説明する。
木陰で草を食む馬を一瞥し、そのまま暫し立ち話の様相。
「悪いわね、遠征が続いて全然話もできなくて。また時間がある時にでも、ゆっくり会いましょ」
申し訳なさそうな表情を浮かべつつ釈明を。
とはいえ彼女も彼女で、色々と忙しそうではあるのだが。
■メイラ・ダンタリオ > 「息災な様で安心ですわ。」
軽く握手をするように手を握り合うと、一人離れて歩いていたと聞き、表情を変える。
遠征での徒歩組から離れていたのかと、軽鎧ならば差ほど苦ではないにしろ。
「ああ、途中でいた遠征組の……。」
王都からの帰還と、王都から神聖都市で向かう互いなら、すれ違いではあった様子。
距離で言えば半日ほど違うだろう相手に、一人でというのに肩をすくめ。
「セリアと違ってわたくしは戦場以外は用無しのダンタリオですもの。
そちらは騎士としての職務もありますものね?
でも、それにしても不用心ですわ、セリア。」
申し訳なさそうな表情で、プライベートな時間のことを告げられては気にもしないように。
一人で徒歩にて進むのに、薄情な王都の騎士へ腐りまくってますわねぇと他人事のように呟いて。
「―――。」
立ち話の相手の手を取り、耳元で呟けば、肩に手を添え。
■セリア > 「あぁ、会ってたのね。先に行かせたのはちょっとした事情があるんだけど…」
すれ違いになっていたらしい。
それなら話は早いとばかり、頷いてみせる。
「まぁ、最近は戦らしい戦もないわね。せいぜい砦での小競り合いくらい?
私は魔物退治でよく駆り出されてはいるけれど…」
戦場以外は用無し、との言葉に、そんなこと言うもんじゃないわとかぶりを振ってみせる。
腕っ節の強い騎士は、案外出番が多いものだ。
そのうち力が必要にされる時が来るだろう、と予測する。
王都にいないことも多い。
ふと、手を取り、耳元で囁かれる言葉に、ふっ、と小さく微笑んで。
此方からも手を握り返し、彼女の耳元に口を持っていって囁きを返した。
■メイラ・ダンタリオ > 密やかな会話を終えて、遠征組まで送ることが決定。
今からなら徒歩で半日なら、さほど時間もとらないだろう。
「此処辺りは水気を含んだ草が多いので、飲み水代わりになるんですのよ。
馬が食事を終えたらすぐ移動しましょう。」
知らない関係でもない相手故、見過ごすこともしない
盗賊やらくだらない相手に、手間取る姿はこの土地では当たり前なものながら
他人以外は気持ちもよくないものだった。
やがては馬が喉を潤し、調子良く鼻を擦り付けてくるのなら、休息を終えて二人で王都への道筋へ戻るだろうか。
遠征組まで再会することができたのなら、道姿ダンタリオと知られ嫌な顔をする騎士は一人や二人ではない。
魔物絡みで動いていただけに、魔物と密接なところのあるダンタリオに混ざりものとするのだろう。
気にもすることなく、再び神聖都市へと道をつけていき。
「ではセリア、また王都で会いましょう。
わたくしもそれまでには空けておきますわ。」
再会の約束をすれば、また互いに離ればなれに。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からセリアさんが去りました。