2020/08/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 道外れの森」にスピサさんが現れました。
スピサ > 王都からさほど遠くはない湿地の森
日光を遮り、乾きを否定し水が鎖落ちるまで残りそうな森の中。
簡単な数日分の食糧とテント、道具をいれた鞄を背負いながら、眼帯を身に着けた青肌人のスピサ。

目的は属性石としては耳に覚えがあるだろう、“雷の化石” の入手。
手には水を垂らせば蒸発しそうな、半身が赤熱した金棒型のメイスを持ち、時折襲い掛かってくる蛭や蛞蝓のような
粘液系を焼き潰していく。
焼き鏝という銘そのままに、叩き潰し、遠くへと振るって弾き飛ばす。

人間と違って遠慮がなくていい。
屠る前にある程度撃を入れるだけで、本能で悟るからだ。

「……それでも、めんどくさい。」

口元は如何にも不満です、という表情で
ただでさえ武器に粘液が付くのだ。
血糊とは違った感覚だろうか。

やがて目的の場所の一つへくると、出来を確かめる。
避雷針として鎮座させておいた岩の上。ちょっとした雷を引き寄せるための金属製の避雷針。
周りには石英砂が敷かれ、ここ最近で雷が通り過ぎて行った時期があったからかやってきていた。

全てが砂で埋まる地面なら、雷の流れる形にガラス質な代物が砕けていようと入手できる。
しかしこれでは岩の上での人工的なものなので、出来具合はまちまちだ。
しかしガラス質のそれを、いくつも拾い集めながら革袋へ入れていく。

雷を形にした、またはつながる素材としてこれ以上にない。
帰ってから造るのが楽しみながら、まだまだ足りない。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 道外れの森」からスピサさんが去りました。