2020/07/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/街道の傍に聳え立つ大樹の下」にアンヤさんが現れました。
アンヤ > ――雨宿りをせずとも、新緑の香りを肴に酒を飲むのは嫌いではない、嫌いではないが……出来れば甘いものが食べたい、誰か貢いでくれないものか?

真夜中に己の力が一番活性化する宵闇たる時間にふらりと王都を抜け出し、眠りが闇へと誘うまで何処ぞか遊びに行く心算ではあったのだが、以前雨宿りをするのに丁度良いと見つけた大樹の下にふらりと足を運んでしまった。

周囲の木々とは一線を画す巨大な大樹。
その幹にはまるで巨大な虫に食われたような巨大な樹洞がある、いや虫ではなく木が腐りおちて穴が開いただけ、だと思うが、それはその手の人間やそれに属する精霊でもないからわからない、が――己の社を作るに丁度良い場所でもある。

下見、と言う感じでもないがそんな都合のいい場所を再確認と1人で酒を飲むのにつまらず、酒の肴も買い忘れ、新緑の香りと湿った土の香りを肴に……というのが現状だ。

大樹。
周囲と一線を画すその大樹の根は複雑に絡み合い、腰をかけるに丁度良く、今はその巨大な根の一本の上で胡坐をかき、手を誰も見ていないことを良い事に口を大きくあけて大欠伸を零す、ついでに少しだけ口から瘴気に似た害毒も吐く。

昨今、どうにも仕事がない。
誰かから乞い願ってもらえなければ、内に篭るあれやこれやで、欠伸をするだけで瘴気が零れるようになる、つまりは悪鬼羅刹の類から更に堕ちようとしている。

かといって、じゃあ何か手が有るのかと言われてもない。
逆に堕ちるところまで堕ちるつもりもなし、口から瘴気が僅かに出るくらいで焦るつもりも無いので、特に今は気にしない。

――早く敬虔なる巫女や願いを抱えた者にでも遭遇できないものか?くらいは思ったりはするのだが……。

アンヤ > 徳利が空になるまで、それが自分の中のルール。

中身をすっかりと飲み干した徳利の底を叩き、掌に雫の一つでも落せばそれを舐めつつ、大樹の下より帰路へと……。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/街道の傍に聳え立つ大樹の下」からアンヤさんが去りました。