2020/07/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 王都への道から外れた樹林地帯」にメアリー・ドゥさんが現れました。
■メアリー・ドゥ > 気温と湿度は高めな昼間
曇り空の中で探索にでた脅威度は低めの樹林地帯。
マグメールまでの道は定期的に足代わりになってくれている友の獣がいるからいいものの
中に入って奥へは踏み込まず、薬剤になる菌類や薬草を採取していると雨が降り始めた。
流石に濡れ鼠にはなりたくないから、近くの大樹へとメアリーは移動して雨をしのぐことに。
「やれやれ、季節柄の空はともかく、帰りまでは降らないと思っていたんだがな。」
髪についた雫を掃い、体温が低くならないように手拭で身体を拭いていく。
大樹の中で枯れ木になっているところを集め、火花石にナイフを擦りつけるようにして着火する頃
気まぐれな雨は少し本格的になってきているようだ。
パチパチと目の前で燃える焚火の傍で座り、身体を温めながら雨音と遠くで聞こえる遠雷が耳を満たす。
静かな昼間だ。
自然音だけが周りを満たしていて、心地いい。
王都の喧騒よりは、メアリーの性には合っていた。
「まぁ、動かずともいいかな……。」
青臭い葉と土の匂いで立ち込める雨の空間。
雨をしのぎながら燃える火の傍で水筒の水に口をつけ、干した果肉を食んだ。
■メアリー・ドゥ > 火の傍で時間だけが流れていく。
干した果肉をただそのままかみ砕いて呑むのではなく、ゆっくり噛み締めて味を出しきるようにしていく。
まるで飴でも転がすかのように。
そんな静寂した空間は、雨宿りの住人はほかにもやってきている。
一匹のやや肥えた太耳兎が入ってくると、身を震わせてから小さく跳ねてやってくる。
「危ないぞ。」
メアリーを挟んで焚火を向こう側にした位置から近づいてきた太耳兎は、果肉を分けてくれと鼻をひくひくさせて言ってきた。
相手がエルフだからだろうか、肉を食まず革も着ないメアリーに警戒することもなく、言葉を互いに理解しあう。
攻撃性がないお互いは、腰の傍までくるとそこで身を寄せ合い始めた。
毛並みに沿って撫でながら、果肉を千切って渡すと、ミリミリとした音を立てて咀嚼し、飲み込んでしまう太耳兎。
「フフッ」
丸みのある物体が傍にいるだけで、笑みが出た。
一人で静寂な中にいるのもいいけれど、こういった触れ合いも好きだ。
「何時になったら止むんだろうな。」
太耳兎とたわいもない話に興じていく。
兎は家(巣穴)が少し遠いところにあるけれど、美味しい木の実と草が生えている落ちている場所へやってきた。
周りは硬いけれど、中に柔らかい大きな種が入っているらしく、それを教えてくれた。
果実の礼だという。
草のほうは茎が太く、ポリポリしていておいしいのだとか。
「あの木か。」
雨宿りしている場所に比べ、心もとない葉と枝の量になっている黒茶けた木を差しながら、もちもちと肥えた身体を撫で。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 王都への道から外れた樹林地帯」からメアリー・ドゥさんが去りました。