2020/06/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にエゼルさんが現れました。
エゼル > 女にしては長身の人影が、長い時間をかけて踏みならされて出来た道を、足早に歩いている。
今は見えないが、後方には冒険者垂涎のダンジョンがあり、そこに物資を配達に行った帰りだった。

「はあー、今日も一日沢山働いたなぁ。宿に着くのが楽しみ」

この時間に自然地帯を歩きたくは無かったが、自然地帯の中にダンジョンが有るのだから仕方がない。
周囲には木々が鬱蒼と茂っており、いつものように大股で闊歩するには少し危ない。
それより以前に、ダンジョンが近い所為だろうか、この辺りは当たり前のようにモンスターが出没する……
そちらは少し危ないでは済まない話だ。魔物の類に潜んで下さいとばかりの暗がりが辺りにはいくらでもあった。
しかし、配達人の仕事に一家言ある女としては、多少の危険地帯が怖くて配達が出来るか、という気分。
あたりに注意を払うより、ここを早く抜けることに意識を集中してほぼ道なき道を往く──

エゼル > 特別夜目が効くほうでもないが、それでも人間に比べれば視力は優れている。
梢の狭間から差し込んで来る星月の光だけで、夜道を歩くのには十分。
土から顔出している大き目の石をひょい、と軽々跨ぎ越え、バランスを崩すこともなく歩み続ける。
頭の中の地図が正確なら、そうかからない内に、自然地帯から出て大きな街道に出るはずだ。
そうすれば、宿場町は目と鼻の先といっていい距離。自然と歩調が早まり。