2020/05/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」にイディオさんが現れました。
■イディオ > (森の中、比較的に浅い部分で、ごそりごそごそと、草をむしる冒険者がいる、その冒険者は背中に盾を背負い、全身を鋼鉄の鎧に身を包んでいる。髪の毛は単発でぼさぼさ、光のない目をした、冒険者としてはそろそろ若手、というには苦しい年齢の男。
一本一本草をむしり、確認しながら小分けにして、腰に取り付けている革袋へと入れている。
今回も、依頼を受けた冒険者は、草むしり――否、薬草採取の依頼をこなす。
冒険者には、まだまだ安全と言っていいような場所でも、依頼人や、町の人から見れば、メグメールは十分に危険な場所なのだ。)
「最近は、特にともいえるよなぁ……。」
(アスピダの攻防戦で、夜盗が増えて、さらに魔獣も増えている状況、それに、町を守るための兵士などは、アスピダの攻略に派遣されているのか人出が少ない。
さらに言えば、冒険者などにもそういった依頼が来ている、血気盛んな冒険者や、武勲をあげたい冒険者たちは挙ってそちらに行くのだ。
生き延びたい、死にたくない、そんな冒険者、イディオのようなレアなタイプでなければ、そっちのほうが報酬もいいので、行くのだろう。
故に。薬師ギルドとかからは、薬草が足りないという嘆きもある。
だからという訳ではないが、冒険者は―――男は薬草を取りに来ている。
なぜなら、何時もよりも薬草の引き取り価格が、高いから、チャンスなのだ。)
■イディオ > (さくさくさく、さくさくさく、冒険者は手際よく薬草を集めていく、草が欲しいのか、それとも根っこが欲しいのか、そういったのも、依頼の内容にあるので、それに従うのだ。
効率を求めて、二つ三つの薬草採取の依頼を受けての作業、ほかにライバルもいないし、男としてはとても、とても楽ちんにお金を稼げていると思える。
ぷちり、ぷちり、薬草を確認しつつ、採取を繰り返してたらある程度の時間がたっていた。)
「ん――――。ぉ。」
(それなりに、薬草の数もたまってきている、今回の依頼に関しては必要数は設けられていない、というのも、必要数とかいうレベルではなく、あるだけほしいという依頼。
故に、とればとるだけ、自分の懐具合も温まるというもので、袋にたっぷりと詰まった薬草の数々、そして、ぐきり、という腰の痛み。
結構長い時間腰をかがめていたので、痛みを覚えるのだった。)
「っく、あいたたたぁ……」
(とりあえず、背中を伸ばして腰を回して、ぐ器具期と音を鳴らしながら軽くほぐし。
そして、自分の採取した薬草の分量を確認する男、それなりにとったな、と小さく笑って見せる。
あまり長くとり続けていても、夜になれば獣や夜盗が活発化するだろうし、この辺にしておくか、と息を吐いて見せた)
■イディオ > 「さぁて、とぉ。」
(男は言葉を放ちながら、荷物を確認して、周囲を確認して、忘れ物がないかどうかを確認する、とり忘れはないし、忘れ物もなさそうだ。確認を終えてから、満足し、視線を森の外のほうへ。
正直に言えば、まだ依頼は達成していない、採取を終わらせただけ、なのだ。これを納品して初めて以来の終了となるのだから、ここから気を引き締めなければなるまい。
よし、と男は、きあいをいれて、さくり、さくり、と歩み始める。)
「一番危険なのは、ここからなんだよな。」
(帰り道に気が緩むのもある、不慮の事故がないとも言えない、だからこそ、慎重にする必要があると冒険者は考える。男のような冒険者を襲う理由は、あまりないとは思うが、絶対はない。
夜盗よりも、むしろ、魔獣や、獣、そういった知性の低いものやモンスターのほうを警戒したほうがいいだろう。
さく、さく、と男の警戒は、夜盗よりも、そちらのモンスターなどにむけられて、そのままに、森の入り口のほうへと一歩一歩、確実に歩むのである。)
■イディオ > 「後、何事もなければいいんだよなぁ……。」
(冒険者の願い、何が起こりうるかわからないからこその冒険者は、願う。旅路が良いものでありますように、と。それが叶えられるかどうかは、正に神のみぞ知る、というモノ。
ただし、冒険者は神の存在を認めても、信じているとは限らない、この男は信じていない口だ。
だから神に祈るのではなく、願うだけで、それが叶えられることを正直に期待はしていない。
気分の問題というものでしかないのだ。
だが、冒険者にとって、その気分の問題で丁度良い。
―――男は周囲を警戒し、自然のトラップを警戒し、そして、森から去っていくのだった。)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」からイディオさんが去りました。