2020/04/28 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にリムリアさんが現れました。
リムリア > 街道から程近い森の中
いつも薬草を採りに来ている森ではあるけれど、今日の目的は薬草だけではなく。
いつも以上に足元に注意しながら、森の奥へと進んでいく。

「ここまで人手不足だと、ちょっとまずいかも……」

薬草が品薄になるというのは、需要も増えているから仕方がない。
けれども、魔物の討伐にまで手が回らなくなる状況は、かなり不味いかもしれない。
今日のところは、スライムやワームといった小物だから、まだ自分でもなんとかなるだろうけれど。
それよりも上位となると、ひとりではどうにもならない。

「みんなアスピダの方に行っちゃってるからなぁ……」

騎士団のひとつとわたりはつけたものの、対価は大きいもの。
誰かほかに頼りになる人はいないのかなと茂みをかき分けながらため息をひとつ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にランバルディアさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にイディオさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からイディオさんが去りました。
ランバルディア > 医師であるその男も、例に漏れず薬草の品薄に悩まされ始めていた。
普段はギルドに採取依頼を出して、それだけで事足りるのだが。
今は単純な人手不足という以上に危険度が増しているという報告もあり。

顔見知りの駆け出し冒険者に無責任に依頼を出すのも憚られ。
少なくとも、生物相手には一対一で負ける気のしない男。
自ら採取ついでの狩りというわけで。

「……そこの。これ以上奥は腕に自信が無いなら止めといた方がいいぞ」

奥からやってきた男が、ため息を吐き出す小柄なローブ姿相手に一声。
べったりと血糊のついた細身の直剣を拭い、鞘に納めて。

リムリア > がさごそと茂みの奥へと首を突っ込んでいると背後から声を掛けられる。
頭に葉っぱを付けたままで振り返ると、そこには見知った相手が見慣れない獲物を手に立っていた。

「あ、ディアさん。こんにちは。
 ……腕に自信はないんですけどね。ちょっとばかり依頼が立て込んでまして。」

血糊ついた剣は、つい先ほど使ったばかりなのだろう。
とするとすぐ近くに、その獲物が居たわけで。

「それって、まさかとは思いますけれど、狂暴なやつとかじゃないですよね?」

一角ウサギくらいなら、まだどうにかなるはず。
けれど野犬クラスになると防御一辺倒になってしまうわけで。
それ以上とかはお近づきにはなりたくない。
まさかねー、と乾いた笑みを浮かべて尋ねてみたり。

ランバルディア > 体格と無防備さからして少なくとも少女の類だろう、とは思った。
しかし油断ならないのもこの国であり、いきなり取ってくおうともせず。
ごくごく真っ当な声掛けから、……返ってきたのは聞き覚えのある声だった。

「なんだ、リムか。
 ……だったらちょいと無防備過ぎるだろ、次は襲うぞ。」

つけっぱなしの葉っぱに手を伸ばし、軽く払ってやる。
それから、ぺしん、と。尻を叩いて。

「単に凶暴なだけより、タチの悪いやつ。」

単体での戦闘力で言うと、野犬とどっこいか。
もしかすると野犬の方が強い場合もあるだろう魔物だったと、男は述べる。
人差し指をこめかみ辺りに立てて、角を示す。
小鬼。はたまた、ゴブリンと呼ばれる種だ。

リムリア > 「こんなところで襲うのは獣か魔物だけで十分です。」

頭の葉っぱを払ってもらうと、ありがとうございますとお礼を言い掛けたのだけれど、
そのまま何故かお尻を叩かれてしまい。
むぅ、と頬を膨らませる。

「わ……ほんとですか?
 んー……巣があったりすると、厄介ですよね。
 ギルドに報告上げておかないと……って、依頼引き受けてくれそうな人いるかなぁ…」

人差し指で角を示されたその魔物は、村の子どもでも知っているもの。
家畜を襲うだけならまだしも、それこそ森の中で遭遇したら襲われるのは確実で。
何よりもあっという間に数を増やすそれは、ギルドでも見つけたらすぐに対処すべき案件のひとつだった。

けれども、人手不足の今の状況では、巣の調査から討伐まで時間が掛かってしまうかもしれず。

ランバルディア > 襲うときはケダモノになるのだろうから、何の牽制にもならない。
とは、流石に口にしなかった。
叩かれたお尻を襲われないよう、精々警戒するようになれば良いのだけれども。

「まあな。一匹見たら……って奴らだし。
 諸々人手不足らしいなぁ、お陰様で俺もココまで出張ってきてる訳で。」

呟く少女の口ぶりにどうもわざとらしいくらいの意図を感じてしまうのは。
自分がそれに対処出来るだけの力を持っているからだろうか。
剣の柄に手を置いて、辺りを見回し警戒しながら。
ちょいちょい、手招き。

「俺がこのまま受けてやってもいいぞ?
 ――もちろん、報酬次第だが。」

身を屈め、耳打ち。

リムリア > 「たぶん、はぐれで一匹ってことはないと思いますし、
 小規模なグループはできているんじゃないかと。
 ……ほんとにみんな出掛けちゃって大変なんです。」

偶にではあるけれど、冒険者ギルドの依頼も引き受けてくれる相手の力量なら
巣の調査くらいは問題ないだろうという思惑はあった。
さすがに討伐は人を集めてのことになるだろうけれど、規模を知れるだけでも初動が大きく変わってくる。
手招きされれば、素直に身体を寄せ。

「ほんとですか! さすがディアさん。
 報酬はちゃんとお支払いしますよ、緊急依頼ってことで割り増しです。
 あとは……んー、無茶な要望でなければ考えます。」

話が早くて助かると、ぽんと手を叩く。
となれば当然、報酬の話になるわけで。金銭面は多少はどうにかなるとして。
足元を見られかねないけれども、逆に相手の希望を訊いてみる。
見知った相手だから、そこまで無茶は言ってこないだろうという信頼もあるわけで。

ランバルディア > 「さすがと言われて悪い気はしないねぇ、さすが看板娘。」

依頼を受ける相手をノセるのが上手くなったものだ。
割増の報酬ということで笑みを深め、口元に手を当てて悩む仕草。
さて、何処まで要求したものか。
文字通りに少女の足元から、此方を見遣る瞳まで眺めて。

「んー……それじゃあ……依頼の間は俺に付き合うこと、と。
 おまけで、終わったら酒にも一杯付き合ってもらおうか。
 もちろん、リム手製のおつまみ付きで。」

もう一度、辺りを見回す。
狙いを定める射手が居ないか、襲いかかろうとする気配が無いか。
それらが無いと確信すると、ローブごと少女の身体を腕の中に抱き寄せる。
男にとっては少々記憶に久しくなった思い出を反芻するよう、希望の報酬を訴え。
さっきははたいてやった尻を、長い指で撫で回す。

リムリア > 「まだまだですよ。
 覚えなきゃいけないこともたくさんで。」

さすがと言い返されて、苦笑する。
褒められて悪い気はしないけれど、だからと言って報酬を大盤振る舞いできるわけでもない。

「はいはい、あまり足元をじろじろ見ないでください。
 しがない受付嬢に出来ることは限られてるんですからね?」

こちらを見つめる金の瞳にそう答え。
提示された報酬は、それほど苦も無く対応できそうでほっと胸を撫で下ろす。

「これでも治癒師ですし、支援は任せてください。
 おつまみも、私なんかの手作りでよければ畏まりました。」

多少は上達した治癒の腕前が役に立つと気合を入れる。
入れたのだけれど、不意に身体を抱き寄せられてしまい。
小柄な身体はすっぽりと男の腕の中に。

「ふぇ……え? あ、あの、ディアさん…?
 ここ、森の中っていうか……その、んっ……ゴブリンは……?」

ランバルディア > なんとも朗らかな返事に、自分の願う報酬は伝わっているんだかろうか。
伝わっていようといまいと、快く承諾頂けた以上はそれを請求するだけとしても。

「……んー?そんな近場にいないのは確認済み。
 それに、今日だけでもう5匹は斬ったんだぞ。」

こんな森の中で味わえると思っていなかった女の髪に口付け。
すん、と鼻を鳴らして甘い香りを取り込み。
男の腕はもっと大きく回って、抱き竦めるところまで絡みついた。

「と、……そうだ、報酬にもう一個追加で。
 俺特製のカクテルをリムにまた飲んで貰う。
 ……あまぁいヤツ、メインにするから。いいだろ?」

小柄を抱き竦めたまま、引き摺るように大きな木の下に。
幹に背を預け、背後からの奇襲対策を済ませて。
まだ獣というには生易しく、けれど逃すまいと腕の力はそれなりに。
髪から覗く小耳にリップ音を聞かせ、追加報酬を強請る。

リムリア > 「いえ、近場にいないからって……
 そんな、5匹もいたなら今ごろ巣で騒ぎに……んっ……」

そういうことは覚悟はしていたけれども、まさか先払いだとは思わなかった。
つい先ほどまで葉っぱが付いていた髪は、それでもきちんと手入れしているらしく、毛先まで柔らかで。
匂いを嗅がれてしまうと、多少、汗の匂いがしてしまうかもしれないと赤くなってしまう。

「うぅ……甘いお酒は歓迎ですけど……
 んっ……ぁ……ふぁ……こういうのは、その時に……」

すっかり抱き竦められて、甘い刺激を受けてしまうと腕の中から抜け出せなくなってしまう。
いくら辺りに何もいないといっても、いつ寄ってくるかも分からない森の中。
流されてしまいそうになりながらも懸命に訴えるものの、耳朶にキスを落とされただけでぞくっと身を震わせてしまい。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からリムリアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からランバルディアさんが去りました。