2020/04/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」にイディオさんが現れました。
イディオ > (森の中というのは、油断をしてはいけない場所である―――冒険者であれば、一番最初にぶち当たる迷宮と言えば森と言って過言ではない、男はそう思う。
どの場所であっても、整備されていない場所故に道が判らず、地図も大雑把になるのだ、そして、生茂る木が周囲の視界を悪くし、更に深く成れば太陽の光さえも遮ってしまう。
そんな場所で心得のない侭に入り込めば道に迷いそのまま出られなくなるというのは笑い話ではなく、良くある話でもあるのだ。
だからこそ、冒険者達は同じようなルートを開拓し、目的の場所に到着しやすくできるようにするのだと男は思う。

今宵も、男は一人で依頼を受けて、この森に入って来た、理由は薬草採取の依頼で、この森のとある薬草が指定されたから。
恒常の薬草採取とは違う物であり、個別の依頼という事で少し値段は良いが、その分危険も多くなるのは仕方がない。
それに、指定された量の薬草をちゃんと集め切り、戻る最中で今回は夜になってしまったので、冒険者たちが休憩地としてよく使うこの泉の広場に戻って来た。)

夜は魔獣が活発になるしな、明日にしよう。

(最近は徐々に暖かくなってきているので、凍える心配は薄いが、料理とかの為に火は必須だ。だから男は、慣れた手つきで野営の準備を始めた。
一人用のテントに、寝袋、毛布を敷いて寝床の確保、焚火を作って料理の準備、直ぐ近くにある泉は飲める水なのが嬉しい。
取りあえず鍋に入れて煮沸して、食事にしますかね、と野営道具を一つずつ確認しつつバックパックより取り出す。)

イディオ > (しゃべる相手も誰もいなければ、男は黙々とテントを張る作業をするしかない、しっかりと杭を打ち込み、倒れないようにロープを使って固定し、天幕を引き上げる。こういった単純作業の力仕事は得意なので、むしろ嬉々としてしまう自分が居る。
性格上の問題ってやつなのだろうか、なんて、嬉々としてテントを張る自分に苦笑を零す男は、それでもしっかりとしたテントを張ったのだ。
さて、と呟いて男は視線を鍋の方に向ければ、お湯が沸いているのが見える、おおっと、と、少し慌てた様子で男は鍋に近づき、火から少し離す。
薪を追加して燃え尽きないようにしてから、保存食の固形スープをカバンから取り出して、ぽいぽい、と入れておく。
固形スープはお湯を吸い、少しずつ溶けてどろりとしたスープになっていくがさて、と泉に視線を向ける。)

もう一品追加するべき、か。

(スープと、パン、それに干し肉とドライフルーツ、もう一品、お魚が欲しくもなるなと、男は泉を見る。
確か、食べられる野草もあるし、其の辺りも集めるのも良いだろうか、とお玉で鍋をかき混ぜてスープを完成させておく。
流石に此の侭は慣れるのは良くないし、そもそも、一人なのだし、誰かいれば、手分けして、というのもあるのだが、と。)

イディオ > ―――ぁ。

(もう一品を考えていたがしかし、男は思い出してしまったのだ、釣り竿が、無い。今回に関しては想定外の宿泊と言うのもあるし基本的に、大荷物になるようなものは持って行かないのが冒険者。
最初から釣りを想定するような場所でもなかったが故の選択からの削除が此処に来たのだなぁ、と思うのであった。)

そうなると、その辺の野草だけというのもなぁ……。

(肉を取るにはそれなりの準備だって必要である、今から準備は流石に遅い、捕まえて置いて血抜きをしておかなければ肉は美味しく無いのだ。
それを考えると、やはりここの選択肢はこうなってしまうのだ。)

残念だけれども、今回はあきらめの方向で、この飯で行くかぁ。

(別にそれが悪いわけでは無いが、美味しいものを食べたいと思って食べられなかった、その残念無念が男にため息吐かせててしまうのであった)

イディオ > (其れであれば、諦めるしかないなら男は諦めるもので。このことに関してはうじうじしてても仕方が無いのである。やれやれ、と軽く肩を竦めてから、食器を取り出してスープを器に移していく。
スープにパンを浸して、柔らかくしてから、パンを齧り、スープを啜り、干し肉もまた、一緒に。
もぐもぐむしゃむしゃと食事をしてしまおう。
食事が終われば後は、獣が来ないように軽く周囲に、獣除けの罠を作ってから、火を強くし眠りにつくのだった。)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」からイディオさんが去りました。