2020/03/26 のログ
アルヴィン > どれほど、闇夜を疾駆したものか。
闇の中、群がる死者どもを月影のみを頼りに叩き伏せ、薙ぎ払う。
時に、背後から襲いかかってくる腐肉を垂らした死者どもを、騎士の軍馬が蹄にかけて騎士を守ることもあった。
息の合ったこの人馬は遂に、寸毫の傷もその身に受けることなかったのだ。
べっとりと腐肉のこびりついたメイス。
そこから漂うおぞましい臭気も、既にして騎士の嗅覚は知覚しなくなっていた。
そして、汚れを知らぬように見えた白い鎧とマントにも、さすがに腐った血飛沫が散っていた。
周囲、まさに死したような静謐さが満ちる。
安息の死すら許されぬものどもを、輪廻の道行へと送り出し、騎士は改めて瞑目した。
祈りはまず、呪いから解放されて輪廻へと歩み出した者たちへと。
そして、その修羅に伴い帯びた穢れを、己と相棒たる軍馬から払うべく。
清浄な蒼白い光輝が騎士と軍馬を包み込む。腐肉の穢れが、消えてゆく。
そうして、王都で受けた依頼を果たして、騎士は再び馬上の人となった。
月影を受け、馬首を向けるは、南。王都のあるべき方角へと…。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 荒地」からアルヴィンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 血の臭い。毛むくじゃらの魔物が数匹倒れている。
犬頭、全身毛皮、そして人の形の体。いわゆるコボルト。
金属を腐食させるという迷信があるが、魔物の中でもひときわ臆病な連中。
追っ払えという依頼を受けて、三匹ほど切り倒した時点で全員逃げていくくらいには。

「まぁ、こんなもんか」

気配も消えたところで得物を収める。
話ではいくつかケチな盗みを働いたらしいが
奥の方にでもなにか隠し持っているのだろうか?
コボルトの去った洞窟の奥へとむかう