2020/03/21 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」にアルマさんが現れました。
アルマ > 真夜中にしか咲かぬという伝説の花がある、らしい。
その花の蕾に絡む夜露を咲く花を器に溜まる夜露を飲み込めば万病が治るといわれている、らしい。

真夜中になると白く輝き、その美しさは宝石にも勝る、らしい。


らしい、らしい、らしい。
全部らしい、店長曰くあるから!絶対にあるから採取してきて?これ昇級……昇給クエストね?と押し付けられて、今現在に至るのである。

自称百の魔女を育てた大魔女、数百年を生きる生き字引、等など言っているが、昼間から酒を飲んで酒瓶を抱えて寝てることが多々ある姿を見ていると、どれもが今宵の目的の花並みに胡散臭かった。

――…しかし報酬があればそれは立派なクエスト。

真夜中に輝くその花を見つけるために手持ちに灯りは持たず。

魔力の波形と風の唱喚魔法の応用で空気の流れを見ながら、メグメールにある鬱蒼とした月の光も射しこまぬ森を一人歩いている。

先程から空気がピリピリと明らかに今までとレベルの違う魔物が出そうな気配と空気と雰囲気と、思わず護身用に借り受けた硬貨を握り締める手が汗ばみ力が入る。

――…森の精霊を呼び出せばいいと思ったけど、あれは長時間持たない、かと言って手持ちの硬貨じゃ碌な召喚が出来ない、と言う事で店長にすがり付いて借り受けた硬貨、使うことがないようにと祈りながら此処まで来たけども、お世話になりそうで色々な意味で震えが止まらない。

でもだ。
先程から光の様なものは見えてこない。
本当にその花は存在するだろうか?

絨毯のように柔らかな積もった葉の上を踏みしめ歩き。
時々木の根っこに躓きながら奥へ奥へその先へ……。

アルマ > 真っ暗闇の中を一人歩くのは闇だけに病みそうだ。
と、冗談の一つを頭の中に浮べるが流石に是は口に出せない。
暫くは周囲を警戒しながら歩くのだが、思ったより危険な存在が近づいてこないことに気が緩み始める。

「……酒飲んでたからなぁ……。」

ポソリ。
酒の席での店長の依頼である。
正直今思えばあの時の店長はかなり深酔いしていたし、まさか?と思わなくも無い。

もう少しだけ探していこう!と思いつつも足取りは既に帰路に向って…

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」からアルマさんが去りました。