2020/03/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にティエラさんが現れました。
■ティエラ > 森の中を歩く音がサクサクと響き渡る。緋色のローブを身に纏う女は、踊り子であり、魔法使いである。
魔法使いと言うよりも、魔女と言えば世間の理解は得られようか、しゃらん、しゃらんと鈴鳴る音は両手両足に嵌めているアクセサリーの音で、それは魔獣除けとして機能をしている。
普段は街の中で、酒場で踊り子をしているのだけれども、来なければならない理由というのはあるのだ。
「薬に使う、薬草が無くなってしまってはね。しかし、薄情なんだから。」
女は言葉の端にぼやきを紡いで見せつつ、森の中を歩く。
暫く進めば、さらさらと小川の水が流れる音が聞こえてきて、ああ、もうすぐ目的地なのね、と女は足を進める。
するすると進む動きは、山の中を進むことになれた冒険者の足で。
川べりにたどり着けば、女は腰に付けていたランタンを持ち上げて周囲を軽く照らすのだ。
■ティエラ > 「こんなにか弱い乙女を一人、薄暗い森の中に放置するなんて。本当に。」
必要な薬草を取りに来ている女は、文句を言いながらも目的の薬草を見つけて近づき、採取を始める。ぶちり、ぶちり、と薬草を積んでは、特製の壺に放り込んでいく。魔女薬の為の物なので、通常の保存ではいけないのである、詰めるだけ詰めてから、それを魔法の掛かっているカバンに放り込み、しまい込む。之で、必要な発酵もしてくれるでしょ、と軽く息を吐くのだ。
白く広がる吐息、はあ、ともう一度、魔法の掛かっているローブだから寒さは感じないが、これを脱げば、薄着も薄着、扇情を目的とした踊り子の服で、娼婦と間違われても仕方があるまい。
護衛の一人くらい、付けてくれても良いじゃない、女は、ぷりぷり怒りながら、次の場所を目指すために、カンテラを持ち上げ、腰に付ける。
「次の、薬草は、と。」
何だったかしら、頭の中で、必要な薬品と、その素材になる薬草などのリストを思い出し、指を折りながら数えることにする。
ああ、あれだ、と思い出し、川を眺める。
川の上流の方ね、と、川に沿って歩き始めた。
■ティエラ > そして、女はそのまま山の中へと歩いていくのであった。
帰りは一回だけ使える魔方陣を作り、マグメールの中へ、テレポートすることにした。
何故ならば、荷物がたくさん増えて、歩いて帰るのが重いのと、夜のマグメールの治安を鑑みての事―――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からティエラさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にビデラ・フォーランハルトさんが現れました。
■ビデラ・フォーランハルト > 自然地帯の、森…その浅い場所。
馬車道が出来上がっているそこを、がしゃがしゃと鎧の音を鳴らして男があるく。
ゾハル聖堂騎士団の従士、ビデラだ。
護衛依頼を一つ終え、ヤルダバオートに向けて帰るところ。
「…………どうしても、祈りの時間が減ってしまうな。
あちらに付いたら、聖堂に籠らないとな…」
悩まし気な顔を作る男。
いらいら、というよりは…悶々としているような表情だ。
教会の威光を広めるための、民草からの依頼とはいえ。
祈りの時間は、減ってしまう。
それに、もやもやとした気持ちを抱えつつ。
「いやしかし、祈りとは何も聖堂に入らねばできぬわけではない。
私の頭の中で、続ければいいのだ。…まだまだ主教の深奥には遠いな」
一時とはいえ、護衛の際にモンスター狩りなどを行い。
主の教えではなく、どう戦闘をするか、に思考を埋めてしまったことを反省して。
ため息などつきながら、森の中を歩いている。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からビデラ・フォーランハルトさんが去りました。