2020/03/15 のログ
エズラ > 「おおお落ち着け落ち着け――まぁ確かにひでぇが、カネ置いてくだけマシってもんだ――」

冒険者、というのは、結局のところ何でも屋と呼んでも良い連中でもあり――
その性質は正しくピンキリ、今回は――くじ運が悪かったと思うほかない――
がっくがっくと小柄ながらもパワーを感じる腕に揺さぶられつつ、どうどう、と暴れ馬をなだめるように。

「ほらこいつはとっとけよ――葬式は延期になったがよ」

少しでも落ち着くだろうかと小銭入れも放った後、そうだと手を打ち。

「まぁ気休めになるかわからねーがよ――この近くにゃ天然の湯が湧いてる秘湯があってな――」

遺跡に眠る古代の種族が残した永遠に燃え続ける地下の炉がどこかに埋まっているらしく、あちこちに小規模な温泉が形成されているらしい。
自分がこの場にキャンプを張っているのもそれが理由だと告げ。
気分直しにひとっ風呂浴びたらどうだ、と――

ティアフェル > 「要るかっ、こんなはした金! エズラさんにそのままパースっ」

 放ったれたそのまま、打ち返した。マジ要らない。本気で小銭の軽い音しかしない。
 10ゴルドもないんじゃないかと思えた。

「ん……なに、温泉? ……そーね。埃っぽいしそうしようかな。
 覗かないでよ?」

 ふむ、と顎に手を当てて肯いて、ついてに釘も差した。
 で、どこにあるの?と場所を聞き出しては、身体を拭くものなどお貸し願いたいと要求して向かおうか。

エズラ > 「まっ、そんなら「葬式代」もらっとくぜ――」

苦笑しつつも少女の怒りはもっともなので、投げ返された小銭入れは自身の懐に収めることにする。
代わりにキャンプ道具の中から大きめの手ぬぐいを放ってやると、森の奥を指し。

「まっすぐ行けば独特の香りがするから直ぐに分かる――分かった分かった、そう怖い顔すんじゃねぇって――」

そうして少女を見送ってからは、火の番をすることに。
今夜は流石に夜も遅いので、月明かりがあるとはいえ街まで一人で帰すのも忍びなく――新たなタープを立てて、寝床を作り。
彼女が戻る頃には、自身がそのタープの下で獣の毛皮にくるまって、暗にテント内の寝床を明け渡すことにする――

ティアフェル > 「分かったぁー。いってきまーす」

 手拭いをキャッチして聞いた方向へ硫黄の匂いを頼りに向かい。そして、教えてもらった秘湯に辿り着けば周囲を見回してから、衣服を脱いで湯に浸かり。汚れを落としてしっかり温まってから戻ると、泊って行けるように準備が整っていて。

「っはぁー。温まったぁ……すっきりさっぱり……エズラさんも入ってくれば?」

 少し湿った髪は結わずに下ろして。借りた手ぬぐいを返し。

「用意してくれたんだ。ここに泊まるのも初めてかなー。――そんなに気を遣わなくっても蹴ったりしないよ?」

 わざわざもう一つタープが設置されているのに微苦笑して。場所くらいは一緒の所で寝ても殴りゃしないのに、余程警戒されているらしいと首を捻って。

エズラ > 「いや、オレはいい――今日は疲れたろうから、さっさと寝ちまいな――」

テントを指してそう言うと、炭化した火床の形を整えて。
こうしておけば、夜明けまでは放置しても問題はない。

「別に蹴られたってかまいやしねーがよ――湯上がりのティアが隣に寝てたら、流石のオレの我慢も限界だろうからな――」

冗談半分、本気半分という調子の台詞で笑い飛ばした後、タープ下の寝床に潜り込み――寝入りは良いのか、すやすやと寝息を立て始めるのであった――

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエズラさんが去りました。
ティアフェル > 「お風呂サボっちゃ駄目だよー?
 ――ぁーあ。もう寝ちゃったー……」

 お休み三秒だな、と早々と寝入った様子に微苦笑して。一応お休み、と呟いてはテントに中に潜った。
 湯上りの心地よい気怠さと疲労感の中、こちらも速やかに人さまのテントで眠り込み。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からティアフェルさんが去りました。