2020/03/04 のログ
グラント > 「ずっとそれをやってるとね、新しい刺激が欲しくなるもんなんだよ?
ゴブリンはいない方が平和だからね」

どこまで減らせるかはわかりはしないが、新しい巣を潰しただけでも数の抑止にはなり殲滅には賛同。

「弱いからこそ増えやすくてしつこいって聞いたことはあるよね。
その時は任せておくといいよ」

流石に少女の評価を下げるような話を広めるつもりは毛頭なく、釣り仲間が増えるかもと思えば教えるのはさほど気にしない。
判っているという言葉を聞いても先ほどの姿に安心は難しく、洞窟内だけではなく少女の動向にも気を配り。

「それとこれは絶対に別だと思うよ?
槍でも戦えなくはないんだけどね」

それでも引っ掛けるリスクよりは素直にサブ武器にと持ち替える訳。

そして斥候が確認を終え告げられたことに気を引き締めて頷き。
場所を交代すればいつでも飛び込めるようにして。

「それじゃおじさんが行くから援護を頼むよ。
あんまり使わないけど合わないはないからありがたく頂くよ」

少女から強壮剤を受け取れば迷わずに一気に飲み干し準備は完了。
一度目配せすれば迷わずに奥へと突っ込み直ぐに一匹を切り伏せ。

「さて、大掃除の最後だねえ」

少々の怪我は強壮剤で気にならず、大怪我も少女が居れば安心。
守りも斥候がいるならばと後ろは気にせずに多少殲滅力は落ちたがゴブリンを順調に行動不能へと追い込んでいく。

ティアフェル > 「それじゃ冒険者はいい刺激?
 何せ数が多いから地味に邪魔くさいししゃらくさいし足臭いし」

 ゴブの足の匂いなんか嗅いだことがある訳がないが。適当な科白でとにかく討伐すべき対象として闘志を燃やし。

「ったく、ネズミやゴキブリと一緒よね」

 任せろという科白には信用したような表情でにっこり首肯しながら、ぐっと親指を立て「信用してますぜ旦那」というポーズ。
 前や後ろや仲間やらに気を遣わなくてはいけない前衛さんが苦労しているのを知ってか知らずか。

「ふん、だ。元騎士様は頭がカタイんだから。
 いや、そうかも知れないけどこっちが気になるわ」

 もちろん仲間に当てないようにはするだろうが、この狭い洞窟の中、槍の軌道が気になってしまう。

「よろしく、おじ……じゃないグラントさん!
 愛情一本、がんばってー!
 20分くらいは効くはず。
 怪我は気にせずガンガンやっちゃって斬っちゃって突いちゃって潰しちゃって!」

 ヒーラーのお薬の半分は愛情でできています(当社比)。水薬の小瓶を渡すとぐぐと拳を握って物騒な声援。
 水薬の薬効は即効性があるが、持続性は約20分。短期戦で叩こうと。
 
 斥候は純粋に戦力であるし、ヒーラーは自衛能力はあるので仲間のことは気にせずに前衛が動ける筈。
 早速斬り込んで行く前衛に続いて、状況を見ながら斥候がすばしっこい手合いを相手にする。
 洞窟の最深部はまるでゴブリンの集会でも開けそうな具合に、天井こそ低いが開けていて、中には逃げ遅れた者、ひ弱な者、仲間を守る者で数十匹単位で固まっていて、侵略者に向けて奇声を発して抵抗を示した。
 武器などを得物を持ち戦闘を担当しているようなゴブリンに関しては前衛に回して、ヒーラーは仲間の負傷の状況に目を配りながら、ゴブリンがすでに雑魚だがその中でも弱い雑魚中の雑魚に、この中で一番弱いと舐められて寄って来られるのでそれをスタッフで薙ぎ倒しつつ。

 順調に数を減らしていく。

グラント > 「変に規則もなく伸び伸びとやれる仕事かねえ。
ティアちゃんに掛かったらゴブリンとネズミやゴキブリも一緒だね」

どれも嫌われるものだけに似たようなものだがその例えについ笑ってしまい。
信用してくれるのは有り難いが無茶はしてくれるなと言うのが内心で。

「普通はヒーラーは後ろにいるモノなんだよ、神官戦士でもない限りねえ。
味方を殴るほどおじさんは間抜けじゃないよ?」

確かに狭い場所ではあるが戦場の乱戦に比べればどうと言う事はなく。
当てない自信があるというようにおどけて見せて。

「若い子の愛情なんて貰ったら頑張るしかないね。
20分もあれば十分すぎるよ。
それじゃちゃっちゃとやっちゃいますかねえ」

冗談と判っているが愛情と聞くと喜びたくなるお年頃。
気合も十分に入りゴブリンの群れを薙ぎ払っていく。

少女の自衛力は先ほど十分に見ているし、斥候は話でだが出来る事は知っている。
現に今はすばしっこい連中を相手をしてくれているので大助かり。
洞窟の最深部は数十匹のゴブリンはいるが全てが戦えるわけではない。
向かってくるゴブリンを優先で潰し、時折に抜けられてしまうゴブリンも斥候や少女が始末をしている。

これならばと遠慮なく数を減らしていき、そして……。

「これで終わり…っと」

目に見える範囲の最後の、負傷したゴブリンに止めを刺せば斥候と少女の元に戻り。
打ち身や切り傷という怪我はおってはいるが命に係るものはなく終わったよと笑みを見せる。

ティアフェル > 「そう、冒険者はァ―――自由だ!
 そーね。ってか、ネズミ位のかわいげがありゃあねえー」

 冒険者について当然のことをさも誇らしげに宣言し。
 ゴブリンの邪魔くささに関しては、軽く嘆息を零した。

「そんなこと誰が決めたのよぅ。迷惑だよう。殴りに行きたいよう。
 ――や、分かってても見てる分には怖いですよ」

 狭い場所で槍は。それにもし入り乱れての混戦となると誤打ってことも無きにしも非ず。
 相手の技量を初めて見るのだから、頭で分かっても感覚で怖いのはしょうがない。

「ハァイ、それでーはオマケにハート飛ばしくんでがんばー。
 ッフ~ゥ、かーこいーい!」

 軽く捻っちゃうって感じの頼もしい前衛に期待して軽々しい声援を飛ばすヒーラー。
 あんまりふざけるなよ…と斥候から疲れた様な突っ込みが零れていた。

 戦闘は真面目にリラックスだよ?というポリシーのヒーラー。前衛がかなりできる人なので今回危機感は薄い。
 幸い少数だった為に陣形陣形とうるさくする必要もなかったので、順調に連携は取れ、順調にゴブリンの死骸の山が築かれてゆく。
 立ち込める血の匂いに顔をしかめながら、さすがに終盤となると息が上がって来てはあはあと呼吸を荒げ。

「っは~……お疲れ様ー。
 大丈夫? 大きな怪我はさなそうだけど……ヒールしとこっか」

 かなり盾にもなってもらって小さいが三人の中では負傷がダントツの様子。
 戻って来る様子を迎えて近づいて具合を見ようとし、そちらに集中したものでヒーラーの背後から、倒れた振りをしていたゴブリンが刃毀れした短剣を握り、飛び起きて斬りかかってくるのに反応が遅れた。

「――!!」

 背面に向かって一直線にぼろぼろの短剣の切っ先が迫った。

グラント > 「30年務めて分かったのが……堅苦しいのは合わないだしねえ。
……可愛い……?」

ネズミといえば害獣としてはトップの存在。
あれが可愛いというのは流石に理解できないという顔をして。

「ヒーラーが倒れるだけで危険度は一気に増すからねえ。それで暗黙の了解じゃないかな?
だからおじさん、槍は置いてきたでしょ」

今はないから大丈夫と少女を安心させるようにお道化て見せて。

「そこまでされたらおじさん本気になっちゃうよ?
ベテランの腕をご覧あれっとね」

冗談とは判ってはいてもハートなどを言われると余計に気合が入り。
少々やり過ぎではという勢いでゴブリンが吹き飛んだりとして。

それ以上に元が騎士だけに仲間を危険にさらさないようにとする癖があって大立ち回り。
そして仲間との連携でゴブリンは死骸となり倒れていく。

「そっちもお疲れだねえ。
おいさんは大丈夫だから息を整えると……」

後で消毒は必要かもしれないが大したことはない怪我と息を切らした少女。
どちらが優先されるかといえば少女の体調。
大丈夫と笑っていれば少女の後ろで動く影、短剣を持ったゴブリンを目にすると反射的に少女を突き飛ばし。

「少し油断したかもね…」

少女が居なくなった空間に飛び込んだゴブリン、その短剣をチェインメイルで保護されていない太腿に深々と突き刺されて痛みに耐えて呟き。
そのゴブリンの頭を掴み捻り突き飛ばすとその場に座り込んでしまう。

ティアフェル > 「散々突っ込まれてるやもしれないけど――気づくの遅くね?
 ネズミってよく見るとかわいい顔してるよ? 目がつぶらで」

 苦手とするイヌ以外の生き物に関しては割と友好的。
 確かに家の中をざわざわざわーと走っていると気持ち悪いが一匹だけ落ち着いて眺めると可愛いのだと人差し指を立てて語った。

「やぁだぁー。そんな常識に捕らわれて生きたくなーいーぃ。
 それはありがとう」

 駄々を捏ねる態で常識を拒否して、むくれた。
 槍を置いてきてくれたことには素直にお礼。

「おう、おじさんの本気見せてみろ!
 きゃーっ、マジすごーい! オニー!」

 勢いよく、それこそ紙のように吹っ飛ばされていくゴブリンに歓声を上げた。
 強い人は憬れる。見てて爽快だ。本気でハートが飛んだ。

 そして、一人が非常に活躍してくれた為に呆気ないほど短時間で制圧が済んでしまった。
 こんなにとんとん拍子でいくとは正直思わなかった。元騎士の能力は伊達じゃないなと圧巻。
 ゴブリンにとっては――悪魔以外の何物でもなかっただろうが。

 そんな巣を全滅させた悪魔たちに一矢報いてやろうと、武器を手に飛びかかって来たホネのあるゴブリン――バックアタックに咄嗟に反応しきれず、凶刃が突き立つかと思われた刹那――

「きゃ、あ…?!
 グラントさん!!」

 突き飛ばされて刃の範囲から引き剥がされた代わりに、目の当たりにしたのは自分を庇って太腿に刃を突き立てられた姿。
 ゴブリンは投げ飛ばされても息があったが、速やかに斥候が喉元にダガーを突き立てて処理し。

「大変――、待ってちょっと痛いけど一気に抜く――
 ヒールかけるから、少し我慢して!」

 跳ね起きて、座り込んだ彼に屈みこんでぐっと短剣に手を掛けて引き抜こう。一度肉を切り裂いて突き立った刃は引き抜かれる際また肉を裂くので痛みは増しただろうが、痛みを一刻も早く取り去るべく、一気に集中に入り瞬発的に術式を紡ぐと詠唱に入った。

『痛みを取り去り・傷を塞げ・癒しの光・ヒール!』

 スタッフを傷口に掲げ、口ずさむと先端からやはり淡い暖色の光が生まれて、傷口を塞いでいった。

グラント > 気づくのがと言われればその通りだけに反論も出来ずに目をそらせ。
そんなに可愛いかと…良く備蓄を食い荒らす姿が浮かび.

「その常識はおじさん達が生きて帰るのに必要な事だからね?
お礼は良いんだよ」

駄々を捏ねてむくれた少女に生きて帰るためだからと口下手な説明。
愛用の槍がないのは少々不安ではあるがゴブリン程度ならと。

そして本気になったおじさんは案外強いもの。
歓声に調子に乗りゴブリンを蹂躙していく姿は大人げないものであるが爽快な光景でもあり。

ゴブリン程度ならこの程度という油断にまさか仕留めそこないを見落とすという失態。
その結果はまさに身体で払う事となってしまい。

「おじさんは大丈夫だよ……ティアちゃんは怪我はないかい?」

斥候がまだ生きていたゴブリンに止めを刺すのを尻目に安心させようと笑い。
跳ね起きた少女が短剣に手を触れると、優しくという前に引き抜かれて歯を食いしばり痛みに堪え。
傷口に向けられたスタッフの先端からの淡い暖色の光、ヒールの魔法に傷口が塞がれていき。

「最後の最後に油断したみたいだね。おじさん失敗しちゃったよ」

傷が塞がるのまでの間、少しでも空気が重くならないようにとお道化て見せて。

ティアフェル >  至極もっともな理屈、肩を竦めて溜息をつくくらいしかできず呟いた。

「っはー。詰まんないの。
 イヤ、強行して持って来られたら困ってたから」

 自重してくれて助かりました、無事で待っててください槍。

 元騎士の馬力半端ない。動きは大振りで荒っぽいのに戦い方に洗練された物を感じた。
 一度騎乗戦など見てみたいなーなどと抱いた感想は云いそびれて。

 殲滅したと思っていたゴブリンが最後の抵抗を見せれば場は一瞬だけだが騒然。
 落ち着かせようとするように声を掛けて笑う様子に、少々くしゃりと目元を歪め。

「もぉ、怪我人は気ぃ遣わなくっていいの」

 幸い怪我はこの中で一番ない。多少の打撲程度で済んでいて。
 そして、一応他に生き残りがいないか斥候がゴブリンの遺骸を見て回る。
 回復魔法が刃毀れした刃で裂かれた荒い傷口を塞いでいき。それに伴って痛みも引いていく。
 やがて、一見は何事もなくなったような皮膚の表面を確かめるように指で触れ、軽く圧し。

「ど? 平気? 痛くない?

 ――いや、最後までがっつり守ってくれたじゃない。
 全然失敗じゃないよ。ありがとね。
 イイ仕事するじゃん」

 暗くならないように配慮してくれているのは感じ取り、小さく笑みを浮かべて、ぐ、と親指を立て。
 そして、斥候が虫の息のゴブリンまで止めを刺して戻ってきて、もう生き残りはいない依頼完了だと告げた。

グラント > 「その詰まらないで死んじゃうと笑えないからね?
そこまでおじさんは無茶しないから安心していいよ」

一応は冒険者になってからの愛用品、無くなっていない事を祈るばかり。

もう少し手強い相手ならば戦い方も考えるがゴブリンならこれで十分。
ショートソードの扱い方をおさらいの意味も込めて駆除でき。

ゴブリンの死んだふりに気が付けないばかりか自分でよかったが重傷といえる怪我人。
騒然とした空気を変えようとしていたが少女に叱られてしまい肩を落とし。

斥候が遺骸を見て回る間に傷口を、魔法を使わなければ治癒に何か月も書かk理想な傷を塞がれていくと痛みもなくなっていき。
一目見れば何もなくなった刺され傷に触れられても傷は影も形もなく。

「痛みもさっぱりないよ。動きもこの通りしっかりとねえ。
それでも危険な目にあわせちゃったからね?
お褒めにあずかり光栄だよ」

小さく笑みを浮かべ親指を立てる少女に同じようにして親指を立てて見せ。
ゴブリンに止めを刺して戻ってきた斥候の言葉に大きく息を吐き。

「討伐は終わったけど帰るまでが依頼だからね。
血なまぐさい場所はおさらばして帰るとしようか」

完了すれば後は帰るだけと告げては立ち上がって足の具合を確かめ。
動くに問題がないと判ればこの場をおさらばしようと二人の背中を軽く押して。

ティアフェル > 「わーかってますー。耳にタコー。
 空気読める人だと思ってたよ」

 少々辟易したようにいつも云われている科白にぼやいた。
 空気読めないヒーラーは空気読める人を評価した。

 刺さった場所が太腿でまだ良かったかも知れない。臓器を傷つけられていたら厄介だった。
 本日は深い傷を癒すのは二回目。いくらか精神力を削られて、額を抑えて溜息を吐き出し。
 それでなくても討伐後なのだから疲労は当然として存在し。
 問題なく塞がった傷に安堵して表情を緩めて指を放し。

「あぁ、良かった。でも痛かったでしょ。よく我慢した。えらいえらい。
 何云ってるの、冒険者だよ? 危険な目なんて当然なんだからさ。
 グラントさんに責任はないない。
 ん。またよろしくね」

 サムズアップをし合って、肩を揺らして楽し気に笑い。
 ――ゴブリン討伐も完遂し、帰路を辿ることになるとほっと気が緩みそうになるが。

「そだね。お家に帰ってただいま云うまでがクエストだね。
 ――何はともあれ、ひとまずお疲れさまでしたー!」

 大分疲れた。完了報告は明日で間に合うだろう。
 このまま直帰だーと決め込んで背中を押されて立ち上がり、ゴブリンの死骸ばかりが後に残る洞窟を後にしよう――

グラント > ぼやく少女に笑ってそれで良いと頷き。
自分も空気は読める方ではないが今回は読んだほうであり。

騎士だった頃にはよくあった怪我だが冒険者になってからは初めてといっていい深い傷。
少女が居なければ帰るにも苦労する場所だったので本当に助かったと息を吐き。
自分と斥候の二人を癒してくれた少女にもう一度感謝と頭を下げて。

「痛かったけど慣れてるからまだ耐えれたんだよ。
それはそうなんだけどね、ヒーラーが襲われるってのは前衛の恥だからね。
そう言ってくれると助かるよ、ありがとう。」

勿論と頷き、肩を揺らして笑えるのはこうして無事に依頼を終えれたからこそ。
だが最後の最後まで気を抜けないの何事も同じで。

「帰りに別のに襲われてパーはこまっちゃうよねえ。
少し早いけどお疲れ様だよ」

今から戻ればきっと王都に着くのは日暮れ、報告は明日でもいいかと考えるが先ずは無事な帰還を。
最後まで気抜かないように今度こそ気を付け洞窟を後にし王都への帰路にとついて…。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からグラントさんが去りました。
ティアフェル >  最初は斥候の戦闘不能状態からの幕開けで、最後は前衛の負傷となってしまったが――
 しかし、三人で当たる討伐戦にしては順調に行った方だろう。

「考え方もしっかり前衛で頼もしい限りだね。
 っはー。仕事、したね!」

 また一緒になったらよろしく、と、別れ際にそう平和に手を振って。

 家に着くまでの帰り道にも気を付けて、無事帰還しよう――

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からティアフェルさんが去りました。