2020/02/02 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にリヒトさんが現れました。
リヒト > 遠く明かり灯る街へと続く道のうちの一つ、比較的狭く整備進んでいない道。
冒険者や旅人のみが好んで使うだろうそんな道を、ローブ纏った一人の男が歩いている。
月明かりが眩しいにせよそれでも十分に深い暗闇を、明かりも携えずに大股で進んで。
さて街に辿り着けば暖かい酒場でのんびりと愉しもうと、依頼帰りの懐の重たさに頬緩めながら妄想。

「……月はああして丸いのが一番良い。」

ぽつりと、独り言が宙に浮く。
種族柄だろうか、真ん丸な白銀色は好ましく思え、緩く空を見上げて目を細めて。
ざ、ざ、と足元の土と草を蹴る音が聞こえる程の周囲の静けさもまた好まれる物だった。

そんな静けさの中だからこそ、誰かの気配にはすぐに気づくこととなって。
もしも男の進む先に何がしか表れれば、自然と興味はそちらへと移るのだろう。