2020/01/18 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 火山」にスミさんが現れました。
■スミ > 荒涼とした岩だらけの山肌が続く火山。
頂上までの途上も樹はまばら。時折しがみつくようにひねくれた草が、健気にぽつんぽつんと所々で群生している。
季節は冬だが、火口付近に近づけば真夏の熱さ。
道のりは険しく山頂付近へ到達するだけでも容易くないが、それでもなんとか人が立ち入れる希少な場所として、研究者からは人気が高い山だ。
その荒涼とした、うだるように熱い場所に今、赤毛の巻き毛を揺らす女がひとり。
白いそばかすの浮いた頬を紅潮させて、緑の瞳で以て辺りを眺めまわしている。
「はあー……
取り敢えずは辿り着いたけれども
……はぁ―――」
どさ、と大きなリュックを落とすように下ろすと、ふらつきながらも慎重な足取りで火口の近くへと。
ちりちりと肌を焼かれそうな空気に目を眇めるようにして、ずずっ、ずずっと一歩ずつ。
「………――――……」
火口を覗き込めば、果たして赤黒いものがごうごうと渦巻いている。
遠く遠くに見える筈なのに、吹き上げる熱気を吸い込むだけで喉が焼けてしまいそうな。
暫しその紅い光に魅入られてから、身体を後ろへと引き戻す。
空を見上げれば殆ど群青色。
「調べるのは、ここでひと眠りしてからにしようかな…」
幸いこの暖かさがある。
薄い毛布しか持ってきていないが、読み通り、問題は無さそうだ。
紅い唇がにまあと笑うと、眼鏡の奥の好奇心に光る緑の瞳が、寝床に相応しそうな場所を探し始めた。
■スミ > 丁度良く平らな場所を見付けると、荷物を引きずって寝床づくり。
眼鏡を取って、ひとつ毛布を敷いて、丸めたタオルを枕代わりに。
そこに横になって、もうひとつを身体の上に引っ張り上げれば
瞼が重くなってストン、とあっという間に眠りに落ちる。
興奮してもっと寝付けないんじゃないかなと思ってたのに
意外と疲れてたのかな…
などと思い浮かべる頃にはもう、深い眠りの中に……
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 火山」からスミさんが去りました。