2019/12/26 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/大樹の根元」に白冥花さんが現れました。
■白冥花 > メグメール(喜びヶ原)自然地帯の草原に一際大きな巨木が天をつくようにそびえ立っている。
この木は何の木なのか、何とも不思議な木で有る事から冒険者達が草原地帯で採取する際の拠点や待ち合わせに使われる、そんな極々普通の大樹であった。
今宵の草原地帯はその大樹以外は風を遮るものがなく、肌寒さを感じる気温であるが、大樹の周辺だけは大樹が宿す生命力に精霊が反応してほんのりと温かく、動けば汗ばみそうになるくらいの気温が保たれていて、その大樹の周辺だけが暖かな空気に包まれているという不思議な事となっている。
其処だけが春を先取りしたような場所。
誰もが知っている便利な場所。
だが今夜はそんな春のような暖かさに包まれた大樹の根元には珍しい真っ白な花が咲いていた。
咲き乱れる、と表現するほどではないが一輪、二輪、と両手で事足りるほどの量しか咲いておらず、その殆どがねじれた蕾状態で今すぐにも萎れてしまいそうな雰囲気さえしている。
だが同時のその白さは外の冷たい夜気を含んだ風に合わさり、薄っすらと積もった雪にも見える、かもしれない。
白冥花。
草原に広がっていたそれが枯れ落ちて、偶然にも種子が苗床から落ちて、大樹の生命力を栄養とし辛うじて寒さに生き延びている花達。
だからだ。
生命力が尽きようとしている今こそ、最後に種子を残すべく、危険な状態となっているのであった。