2019/12/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/温かな泉」に白冥花さんが現れました。
■白冥花 > メグメール(喜びヶ原)自然地帯に最近旅人の手により発見された小さな泉がある。
其処は泉に棲む水の精霊が狂っているのか、火の精霊が強引に住み着いているのか、或いは地熱の所為なのか定かではないが泉に湧く水が湯までとは言えないがとても温かく、こんな時期でも水浴びくらいは出来そうな水温で、水自体に治癒の魔力が宿っているらしく、とても重宝されている。
若しかしたら水に宿る治癒の魔力により精霊が狂ったのかもしれない、がどれも仮説に過ぎない。
もし謎を明かせばギルドや国から報酬が出るくらいの謎の泉であるが、今宵はとても静かである。
街道近くの野原から少し進んだとこにある木々が疎らに生えた場所に唐突に姿を見せた温かな泉であるが、其処にはとても危険な真っ白い花弁をもった花が蔓延っていた。
最初の旅人も利用する者も動物もその花に触れても犠牲者になることはなく、泉の利用者は誰もが知っているが、木にしたこともない純白の花―白冥花(ハクメイカ)―。
泉が生まれた理由も水に治癒の魔力が宿るのも花の所為だが、それに気がつくものは今だ存在しない、そして犠牲者も。
その真実は白冥花が本能として作り上げた餌場。
犠牲者を出さないのはこの場所を周知させる為。
つまりは植物にして魔物である白冥花は上質な苗床を得るためにわざと利用者を前にして沈黙し、その利用者よりのもっと良き苗床に伝わるように、そしてその者が訪れるように罠を張っていたのであった。
■白冥花 > 小さな泉の周辺に咲く純白の花はまるでフェアリーリングを形成するように泉をぐるりと囲うように咲き、その傍に生える木々にもまた蔓が巻きつき、純白の蕾を泉へと向けている。
薄ら甘い香りは無い。
その代わりに香りを生み出す力は泉へと流れその水はとても温かく、夜空から降り注ぐ月光がそんな泉を照らす幻想的な光景となっている。
ただそれだけを見れば美しい光景であった、で終わる話であるが、今夜は違うのだ。
純白の花達は風もないのに左右の揺れて踊り、泉の噂を聞いて利用しようとする者か或いはその謎を解き明かして一角背金を狙う者を待っている――その肉を苗床にして更なる繁栄と進化を遂げるために。
そのための泉であり、利用者を逃がし続けてきたのだ。
そして泉の水もまた誰も触れていないのに時折波立っていた。
■白冥花 > しかしながら今宵はこの泉の利用者はいないようで、泉に流している力が無駄になると判断した白冥花達は徐々に大輪の花を小さな蕾へと巻き戻したように戻していく。
数分後には其処には無数の花の蕾が彩り飾る泉がぽつんと存在するだけで、後は時折そっと夜風が吹く、そんな柔らかな世界へと戻るのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/温かな泉」から白冥花さんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森奥の沼地」にグラミューさんが現れました。
■グラミュー > そこはメグメール(喜びヶ原)にある森を深く行った所にある沼地帯
陽の光は届かず、鬱蒼として普段冒険者も立ち寄らない危険な場所である
しかし、高級で薬の材料として売れるキノコが自生していることもあり、危険を顧みず足を運ぶ人も多い
そんな森の奥の沼地で、一人の少女らしいトカゲが沐浴をしていた―
「シャオー、フシャーー
昼になったら外に出てー、たべもの探すのー」
股に布切れ一枚、赤い肌に尻尾。明らかに人外であり文化的ではない者
名はグラミューと言われているようだ。ここ最近マグメール王国で姿を目撃された
魔族の類といわれている。
彼女が今求めているのは、たべもの。ここでいう食べ物とは複数の意味があるだろう
赤みを帯びた肌、刻まれたような紋様が沼の水に濡れて淡い紫色を帯びている
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森奥の沼地」にウイユオールさんが現れました。
■ウイユオール > その土地は、冒険者である少年にとってはあまり立ち入りたくない場所だった。
この先100年は間違いなく開拓の手が伸びはしないだろう、文字通りの秘境……危険地帯マップにも載っている。
そんな場所に単身訪れたのは、理由がもちろんあった。
単なる日銭稼ぎの依頼であれば受けなかったろうが、日頃世話になっている薬師ギルドの知り合いに、
どうしても近日中にここで採れるキノコを採取してきて欲しいと頼まれたからだった。
他の冒険者仲間にも声をかけたが、運が悪いことにどうしても日程の折り合いがつかず、
こうして独りでやって来るハメとなってしまった、というわけである。
「……? ん、誰か、居る……」
それなりの距離をあけた地点から確認した限りでは、亜人種、だろうか。
何か自分にも理解出来る言語で独りごと? を呟いている。内容までは聞き取れなかったが。
見た感じ凶暴な魔物、ということは──なさそうに、見える。
悩んだが、声をかけてみることにした。現地民の類であれば、情報が得られ、採取が早く終わるかもしれない。
自分の存在を伝える意味で、足音を消さずに近付いていき……
■グラミュー > 遠目から見ても亜人種と認識される彼女は、特に牙も爪も無いため
凶暴さは感じられないだろう。森の中で遭遇したならば森の民と見られてもしょうがない
大きな耳で足音を察知したグラミューは、尻尾をピクッと震わせて辺りを見渡す
「んお?うー、ニンゲン…?おー、キレイー」
珍しく、美しいモノを見たかのようなキラキラした目で訪れた彼を見つめる
彼がキノコを求めてきたかは全く分かっていない。本来は忙しく、早く森から出たそうな
彼なのだがそんな彼の事はいざしらず
「ちょうどいいたべものなのかー?」
とつぶやき、舌なめずりする。彼が状況を察知すれば危機として逃げるか、その言葉の
意味を問うことだろう
■ウイユオール > 亜人種なのか、危険な人型の存在なのか、危険な亜人種なのか……
見た目で分からないのは、この仕事ではよくあることだった。
そもそも場所が危険であれば、接触を避けるのが普通なのだが、今日はことを急ぐ理由もある。
それなりに近づくと、やはり敏感にこちらの存在にすぐ気づいたようだった。
その唇から洩れたこちらへの感想含みの言葉は、間延びしていて危険性は感じられなかったが。
「────!」
続いて飛び出した言葉に、びくっと双肩を震わせる。
人型の存在を目視した状態で、食べ物なのか、という発想が出て来る時点で危険だと感じる。
本来であれば、言葉を交わして否定したり誤解を解いたり努力をするところだが、ここは危険地帯。
舌なめずりする相手に背を向けて、その場から逃げようとする。
逃げると決めたら後ずさりでは間に合わないから、背を向けるしかないというもので。
■グラミュー > 気づいて、発する言葉がたべもの、ここまではグラミューの
いつもどおりの言葉だったのだが、認識の違いというのがやはりある、というか
この危険地帯に自分がいて、魔物の姿をしているのだから危険な意味に捉えられるのは
当然の事である。相手が背を向けて逃げようとするのをみてやや戸惑っている様子
「ふえ?えー、待って待ってぇー!殺したりしないよお!?」
ただ、一度彼を誤解させたので振り返ってもらうにはどうすればいいかいまいち
分からない。なのでとりあえず本当の意味を伝えてみようと思ってか
「交尾したいのー!、きみの子種を食べるのー!」
とストレートに言ってみる
「あ、あとついでにふつーに食べ物があればいいな、キノコとか」
■ウイユオール > 大体、こちらを殺したいと思っている存在は殺さない、というものだ。
が、殺意の有無を声色から探り出すのも冒険者のスキルのひとつ……
少年の見たところ、殺意というのは感じられなかった。
そのまま全力でその場から走り去ろうとしかけたが、一瞬の逡巡のあとで、
「…………」
ぐっとサンダルの底で地面を踏みしめて、停止。
さすがに警戒心を残したままではあるが、もう一度彼女のほうに向きなおり……
「──はっ!? こ、交尾!?」
向き直ったところで、続く言葉に眼を真ん丸に見開いてしまう。
それなりに世慣れている少年だが、そちらの方面にはとんと疎かった。
食べたいってそういう意味か! と理解すると、かぁっと頬が熱くなってしまった。
■グラミュー > 彼女に殺意は更々なく、一緒に遊びたいだけである―その遊びが
人間的一般常識的ではないのだが。とりあえず止まってくれたので沼から上がり
ゆっくりと近づく。股に布切れ一枚。衣服というものを着ていないためたわわに
実った乳房が映えている
「う、うん?交尾だよ?ニンゲンはえっちって言うんだけど、うんー。
魔女がいっぱいオスと交尾してマリョク集めなさいって言ったのー!
きみは交尾知らないのー?」
爬虫類にも似た紫眼をくりくりと丸くして彼の顔を見やる。身長差にして屈むどころか
這わなければ見れない彼の赤くなった頬。相手が若い少年に見えるので気分としては
ちょっとつまむ程度のごはんだろうか、そこの想像は曖昧にしかしていなさそうか
■ウイユオール > 「ち、ちょっと……」
沼から身を引き上げ、こちらに近づいてくる相手の恰好を見て、
少年は顔の前に手を翳すような仕草をする。
先ほどまでは探索の最中だったので意識すらしなかったが……
一度、意識するきっかけを作られてしまうと、自分と異なる種族であっても気恥ずかしい。
「い、いや、知ってるけど……言葉の意味くらいは。
だから、知っているというか、知らないというか……」
勿論、その言葉の意味くらいは知っているが、
普通の生きていると、大半の子供は体験をしていないものなのである。
早くても青年期、大人になってから体験しても別に遅くはない……
であるので、言葉としては知っているが実感としては知らない。
そんなことを真面目に答えている自分が、相当動揺していることに動揺しすぎて気付きもせず。
■グラミュー > もうちょっと近づいて覗きたかった少年の顔が、その白くて
柔らかそうな手で覆われて、ちょっと悲しさを覚えてか眉を下げるグラミュー
「うー…嫌なの?い、嫌だったらー…うーん…」
彼が恥ずかしいから顔を隠しているかという事を知らず、グラミューの
思っている事の外で動揺している事も知らず―ただ、
「や、やっぱり味見だけしたい!いいよね!?」
おなかが空いていたので、とりあえずと言わんばかりぎりぎりまで近づいて
半ば強引に棒立ちしていた彼を押し倒すだろう。ふさふさの草むらに彼を寝かせて
「あたしもあんまり意味なんて知らないけどやってみよ!きもちーよぉ!」
いやらしさを全く感じさせない笑顔で、色事を迫る。いくら彼女がトカゲのような人外で、
彼より遥かに大きくて、危険と思われたとしてもその表情と声色は同じような幼さに思われても
しょうがないだろうか
■ウイユオール > と──
少年はろくな抵抗も出来ないまま、草地の上に押し倒され。
その後どうなったかは、森の木々か、鳥獣たちか、あるいは……
何者かのみが知る、といったところであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森奥の沼地」からウイユオールさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森奥の沼地」からグラミューさんが去りました。