2019/12/14 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にノールさんが現れました。
■ノール > 月下に白い道が伸びる
丘陵地帯の起伏の間を緩やかに縫うように街へ続く
長く旅路を経て、漸く街が見える辺り
ごろりとした大岩が幾つか転がる
「…………。」
僅かに、覗く影
気づくには至難の業だろう、その影は手馴れたように待ち伏せしていた
手にした得物の大槍も上手く街道側からは死角になるよう構えて
鼻先だけが僅かに差し出され、漂う匂いを嗅ぎ取ろうとしていた
■ノール > 月が中天を越えた
長い事、岩の陰でゆらゆらしていた錆び付いた槍の穂先はもう、動かない
微かな鼾
そのまま、朝日が周辺を白く染めるまで
平穏な夜が続いた
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からノールさんが去りました。