2019/11/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > タナール砦でしばらくの間傭兵として過ごし、その任期が終わった。王都への帰路は他の多くの傭兵が馬車に乗って行くのに対して、この遊牧民は徒歩を選ぶ。帰り道ののんびりとした旅こそ、自分にとっての最高のご褒美だからだ。

尖った山を背景になだらかな丘が重なる風景に着く頃には日が暮れていて。慣れた手付きで野宿の準備をする。
焚き火をおこし、食事をし。食後の温かいお茶で身体をぬくめる頃に薄曇りだった空が晴れる。

「わあ……!ふふ。丸くてきれいな月……」

雲の影から現れた銀色の円環に思わず小さく歓声上げる。
その鮮明な色は、王宮の食卓に昇る銀色の皿にも、夜空の向こう側への穴のようにも見えた。
焚き火を覗いて周囲に明かりはなく、青い月光が自分の居る小高い丘を包む。

冬の始まりの夜の景色に気分が良い。
懐から横笛取り出すと、静かに音が流れ出し。
それは月に照らされる草原に広がっていく。

タピオカ > 自分の気持ちが良いからだろう、笛の音色もよく弾む。
指先も、つんのめることも淀むこともなく音穴を塞いでいく。
タナール砦での戦闘中はもちろん、哨戒中も、ピリピリとした野営地でも吹く機会に恵まれなかった。
その分のびのびと、4分音符も16分も刻まれていく。

夜は寒いけれど、焚き火のそばはまだ暖かい。
これが手袋なしではいられないほど、指も凍る寒さになるまであとわずか。
秋と冬の合間を名残惜しむように。
夜更けまでのしばらくの間、
小さな人影の口元で小さな横笛は、月明かりのメグメールに向けて音色震わせ――。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」に聖バルバロ騎士団さんが現れました。
聖バルバロ騎士団 > 団長とその部下数名が馬で平野を駆け巡る。
森沿いの平野を土煙を挙げていた。

団長の馬は大柄な団長を載せても余りある巨馬であった。
戦場では敵兵の頭を踏みつぶすほどの強靭な足を持つ団長の愛馬である。

他にも数名の団員達、皆馬上での戦闘と略奪行為に長けた者たちだ。

騎士団は日ごろは人数が多すぎるため、各々がチームに分かれて行動する。
団長率いるこのチームは騎士団の中でも精鋭中の精鋭である。

皆、得物をてにこの辺りを通る不幸な犠牲者が現れないかと探し回っている。