2019/10/29 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞穴」にノールさんが現れました。
ノール > 高い天井は暗く、中央が見えず風が僅かに吹きぬける
そこは、手ごろな大きなの洞穴だった
月光石と呼ばれる白く弱い光を放つ鉱石の採掘跡なのか、洞穴内部自体が仄かに光っている
夕暮れ程度の明るさがあり、夜目が効くなら不自由は無い
故に、その獣人の魔物も都合よい住処として定住したのだった

「…………」

空間の中央に仰向けで大の字で無防備に寝ている
獣臭さと錆びに似た甘い匂い、それに僅かな腐敗臭
空間の隅にねじれた人形のような人影が積まれている
この獣人は往来する馬車を何度か襲い、討伐依頼が出ていた
だが、駆け出しには難、ベテランには安すぎる報酬は獣人への討伐を鈍らせていた

ノール > 湿ってよどんだ気配の中で、低い地鳴りのようないびきが響く
獣人への討伐額はまた上乗せされて、いずれ”おいしい”依頼となったときにはあっさりと狩られてしまうのだろう

「………」

だが、それまでは獣人の天下でもある
満腹そうに腹を丸くして、獣人はいびきを響かせ続けた

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞穴」からノールさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアミスタさんが現れました。
アミスタ > 「ふーっ…………っ、ふー……」

袖口を噛んで息を殺し、岩陰に身を潜めている。
日が昇る前からこうしていて、既に夜も更け、吐く息が白くなり始めた。

簡単な仕事の筈だった。群れからはぐれた妖魔を一頭狩るだけだと聞いていた。
実際、そこまでは問題無く仕事を終えて、ポーチの中には仕留めた妖魔の舌と牙が収まっている。
問題はその後だ。屍肉の臭いを嗅ぎつけた、また別な魔物の群れに遭遇したのだ。

「……今日は……運、最悪……かも……」

二足歩行。逞しい筋骨。狼面。白銀の体毛。──ウェアウルフの群れだ。
熟練の冒険者ならさておき、この少女には一体でも手に余る。
それが数えられた範囲でも五頭──勝ち目がないのは明白。息を殺してやり過ごすのみ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にレクスさんが現れました。