2019/10/19 のログ
ご案内:「森の奥」にユウさんが現れました。
ユウ > (深い時間帯の森は静かで、時折フクロウの鳴き声が聴こえる位で生き物は眠りについている。しかし森の奥深くにある大木の枝が何やらごそごそと動いたかと思えば、ガサガサっと枝の間から腕が伸びて)

「ぐぉおお~~っ!くっそー!絶対あの実ぃ採ったる~!!ちくしょー舐めんなやぁ~!!」

(あとちょっとで届く実がゆらゆらと風に揺れて採れそうで採れない絶妙な距離。静かな森の中を煩い叫び声が響き渡り、周りで寝ている動物はたまったものではないが最早聞きなれた声なのかそのまま放っておいているらしい。むんっ!と体を乗り出して腕を伸ばせば、ようやっと指に触れた木の実を手の中に捉えるなり)

「うおっしゃあああ!!!木の実採ったどおお~!!!」


(喜色満面でガッツポーズをとる姿は傍から見たら女とは到底思えない野性味あふるるもので。しかしそのガッツポーズのせいでズルリと体勢が崩れてしまい)

「うわっ!?あ、あかんっ!!」


咄嗟に枝にしがみついてどうにか落ちないようにとあたふた。

ご案内:「森の奥」にジュンさんが現れました。
ジュン > 「こっちか?気のせいだと思いたいけど」
真夜中に森の中を歩く一人の青年
あたりが暗くなり始めたものの、まだ行けるだろうとタカをくくったところ
気が付けば辺りは真っ暗になっており
仕方なく野営に適した場所を探していたところで何やら声を聞きつけたようで

「このあたりのはずだけど…んー?」
気が付けばその声の地点にたどり着く
ただ辺りも暗く気にぶら下がっているとはつゆにも思わず辺りを見回している

ユウ > (木の枝にしがみつき何とか落ちるのを阻止するも、今度は木の幹に足が離れてしまい降りられない状況に。下を見ればかなりの高さまで登ってきてしまっており飛び降りたら怪我するのは確実で、流石に口元をひきつらせながら)

「あかーん!!これはあかんでー!!誰かあああ!!助けてくれえええ!!!」

(必死に枝にしがみつきながら半ば半泣きできょろきょろ辺りを見回すと、何やら近くをガサゴソと歩く音が聞こえて見下ろせば人影を見つけ、これ幸いとばかりに声を張り上げて)

「すんませーん!!そこの人おお~!!ここやここー!」

ジュン > 「っ~うるさ…上か…」
声の聞こえたほうを見上げ目を凝らせば誰かが木にぶら下がっている
そんな様子に唖然としつつ

「あんたそんなとこで何やってんだ…」
呆れた様子で声を返す
ともかく助けてという声も聞こえたので困っているのは確かだがどうしたものかと少し考えつつ

「あーよしとりあえず受け止めるから、そのまま降りられるかー」
と腕を構え受け止める体勢にはなる

ユウ > (唖然としている男の反応を気にする余裕などなく、何やってんだと至極当然の質問に対して引きつった笑顔を見せながら手を振って)

「木の実採ってたら木から落ちそうになってもーた。兄ちゃんほんまごめんやけど、ちょお、助けてくれへんかー」

(口調とは裏腹にかなりビビっている様子で男に頼めば、なんと受け取めてくれるとの言葉に目を見開いて)

「でええ?!大丈夫か兄ちゃんそんなんして。腕の骨折れても知らんでわしー」


(いくら小柄とはいえかなりの高さから落ちるので重さもそれに比例して落下の衝撃は強くなる。しかしそんなことを言ってもこちらも背に腹は代えられぬと)

「ありがとな兄ちゃん!腕の骨折れたらわしがなんぼでも治療費だしたるから、ほんまたのむで!」

(夜の森の中でなんとも緊張感のないやり取り。受け止めてくれるといわれても、落ちるのはやはり怖く、目をぎゅっとつぶると「うおっしゃー!いくでー!」と気合を入れてぴょいっと飛び降りて)


「うひぃいいいい!!」

ジュン > 「木の実取ってたらって…」
子供じゃないんだからとか、よくもまあそこまで登ったな
など色々思うところはありつつ

「まー安心してくれそこまでやわじゃないから、そら来い」
そのまま構え直し、飛び降りる様子を確認すれば待ち構え
そのままが嫉妬お姫様抱っこの体勢で受け止める

「っ~…ほれ大丈夫か?」
それでもやはり少しは衝撃はあったのだろう少し顔を顰めながらも
しっかり受け止め、受け止められた方には怪我と言えるものはないだろう

ユウ > 「うぉあっ!!」

(ガシっと受けとめてくれた腕は思いのほかかなりしっかりとしていて、かなりの衝撃を受け止めてくれた。お腹がひゅうんっとなるあの落下の感覚に体が緊張で強張りまくっていたが、頭からふってくる男の声にゆっくりと目を開いて、しぱしぱと何度か瞬き。受け止めてくれた男の顔を見上げるとがばりっと抱き着いて)

「うおぉ~!兄ちゃーん!」

(感謝の抱擁だが、男女の色っぽいそれとは全くかけ離れた、まるで男同士のような色気もなんもないがっしり抱き浮いてバンバン背中をたたきあうようなアレで)

「ありがとう!ありがとうやで~!ほんま兄ちゃんおらんかったら俺あのままずぅ~っと木から降りられへんかったところや~!大丈夫か?骨なんもなってへんか?痛いとこなんもないか?」

(わっちゃわちゃと相手のペースなど関係なく矢継ぎ早にしゃべるしゃべる。男の腕から降りると相手が自分と比べてかなりの長身でその身長差故見上げながらペラペラと)

ジュン > 「はいはい、無事そうで何より…いや痛い痛い」
抱きつかれれば一応抱きしめ返すもバシバシと叩かれればタップで返し

「あー少し落ち着いてくれ…骨は多分平気だし痛みも受け止めた時の衝撃くらいで特に何ともないよ…」
矢継ぎ早に喋る様子にも呆れたような何とも言えない表情をしながらも
律儀に質問に答えて

「それにしても木の実取ってたって言ってたがなんでわざわざこんな時間に…
運よく通ったからいいものの…」

ユウ > 「そおか?兄ちゃんなんやえっらい鍛えてんねんなぁ、シュっとしたおっとこ前の兄ちゃんに助けてもろてほんまラッキーやったわー。ほんでも後でなんや腕痛い~なったらあれやし俺んとこの連絡先教えとくなー」

と、連絡先をさらさらっと書くと男に渡して。呆れた様子の男には、にへへ、と調子の良い笑顔でごまかそうと。

「いやなぁ、お客さんの依頼でこの木の実ぃ採ってきてくれーて言われてんけどなぁ、これ夜の0時過ぎならんと実ぃ作らんやつやってん。いやほんまよかったわ~兄ちゃんが通ってくれて~ほんま奇跡やで~」

にかにかと嬉しそうに話すと、男にはい、と木の実が入った袋を渡して。

「ほいこれ、さっき俺が命がけで採った貴重な木の実、助けてくれたお礼にちょっとやけどお裾分け。かなり酷い傷口でも塗ると翌日には腫れがおさまるっちゅうやつやし、持ってて損はないでー。それなりの値段で売れるしお守り代わりにでも持っとき」

ジュン > 「まあ何だかんだ鍛えでもしてなきゃ生きてけないしな…あぁ、ありがとう」
男前と言われほんのちょっと照れつつ連絡先を受け取る
ただし笑顔には…まあいいかと諦めた様子で

「はぁ~…それまた面倒なそういうことなら仕方ないが…いいのか?」
袋を差し出されると少し戸惑いつつも一つ取り出し

「まあくれるっていうならありがたく貰うけども…そんだけの効果がありゃ依頼も出るか…ありがとさん」
取り出した木の実をしげしげと眺めつつ
顔を見直し改めて礼を言う

ユウ > 「なんや、鍛えなあかんて兄ちゃんなんの仕事してるん。っちゅうか兄ちゃんこそこんなとこで何しよってん。」

こうして見上げる位の立派な体格としっかりとした筋肉に、やはり傭兵やらトレジャーハンターやらそういった感じのお人なのかと今更ながら訊いてみて。

「ええねんええねん、依頼分はちゃんと採れたし命の恩人に渡すにしては少ないくらいや」

と素直に受け取ってくれた男をにこにこ返しながら、腰に手を構えてうんうんと頷いて。

ジュン > 「仕事なぁまあ傭兵みたいなもん実際は旅人だけども」
職業を問われればそう答える
旅をしながら路銀を稼ぐにはそういうのが手っ取り早いとも付け加え

「…あーそうねただ単にこの森抜けようと思ってただけなんだけどねちょっと暗くなっても行けるかなーって思ったらすっかり真っ暗で」
そして野宿によさそうな場所を探していたら声が聞こえて…
と今に至るこちらの状況を説明する

ユウ > 「っはぁ~旅人さんやったんかいな。ほしたら野宿しやすいえぇ場所連れてったるわ」

ぱちんっ と両手を合わせてそう言うと、こっちついてき~、と男と一緒に歩きだして。

「丁度帰り道にその場所通るしな、あっこやったら危険もないし野宿するにはもってこいやで」

そういいながら二人でその場から去り夜の森の道を歩いて行く。
男とあれこれ話ながら時折、あひゃひゃひゃひゃ、と笑って静かな森の中をざわつかせながら、帰路につくのだった――。

ジュン > 「そういうjと…おっいいの?いやー助かるよじゃお言葉に甘えて」
そのまま彼女の案内に従いついていく
そしてそのままその場所につけば野宿の支度を始めつつ帰路に就く彼女を見送る
ただその野宿の支度をしている最中にあることに気が付く

あれ、野宿するよりついていけば野宿よりはましだったんじゃないのか

と…

ご案内:「森の奥」からユウさんが去りました。
ご案内:「森の奥」からジュンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルチアさんが現れました。
ルチア > ―――――結局、夜通し歩き続けることになった。
しかも、街道を歩けばひと目につきやすいから、と、選んだのは街道を外れた、
木々の間を縫うように走る、獣道としか呼べないような細い道だった。

既に日は高く、疲れ切って足が止まりかけた頃、不意にそれは目の前に現れた。
鬱蒼と生い茂っていた木々が途切れ、木漏れ日をキラキラと反射する、
青く透明な美しい泉―――――思わず、駆け寄らずにはいられない。

ものも言わずその畔へ跪き、伸ばした両手で水を掬い、ひと口、喉を潤したのち。
ぱしゃぱしゃと顔を洗って、寝不足の頭がようやく、少ししゃっきりしてきた、と息を吐く。
ちらちらと周囲を窺い見たが、人の姿も、獣の気配もなく、
頭上を時折、小さな野鳥の姿が横切る、長閑な光景。
躊躇ったのはほんの少しだけ、心地良い泉の誘惑に耐え切れず、
荷物を置いたその場へ着ているものを全て脱ぎ落とし――――――

ぱしゃ、ん。

白い猫耳も、細い尾も曝け出した生まれたままの姿で、旅の疲れを洗い流そう、と。