2019/10/12 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にイーリアさんが現れました。
■イーリア > 強い風の過ぎ去った庭園の遺跡。遺跡であり、人が介した様子は殆どと行っていい程存在しない。
しかし白い石づくりの非常に細かな彫刻が施され、均衡の取れた真っ黒な枝葉が
主張しすぎずに彫刻へ絡み合い、その先端には濃い桃色の花と葉をつけ、今日の湿り気が強い
風に吹かれると僅かに風の流れに逆らいふわりと夜空に舞っていた。
「………」
庭園の真ん中に佇む華奢な体つきの少女が、中央の東屋に腰かけ、中にまで伸びていた黒い枝葉を
撫でながらその先で光っている月を曲がった眉間で眺めていた。