2019/10/11 のログ
■ゴブリンリベンジャー > ――…武器もある、気配も薄い、匂いも森に溶け込ませている、匂いに関しては人間にはわかってしまうだろうけど、人間以外には効果がある筈だ。
だが問題は別のところにある。
魔物になる程の獣ですら今夜は気配を感じ取れない。
ヒスヒスと鼻を動かし鼻腔を収縮させて空気の匂いを嗅いでも名残こそあれ、実体が見えてこない。
誰かが一斉に刈り取ったか、何か周囲の存在を脅かすほどに強大なモノが入り込んできたか、となるが……。
「……肉ガ足リヌ………。」
奥歯を噛み締めギリと音を立てると口元に手を伸ばし親指の爪を齧りながら、どうするか考える。
足は止めない、が歩く速度をゆるめながら。
村を襲うか、しかし今は戦力となるゴブリンがいない。
冒険者を襲うか、冒険者と遭遇することが稀である。
馬車を襲うか、街道に罠を張り馬車を足止めして……。
幾つか浮べた案の中で馬車の足止めが一番マシであると考え、一応今宵はもう暫く獲物を探して歩くが
戻り次第に馬と馬車の足止めをする罠を作ろうと。
繰り返しになるが本当に獲物と遭遇しない。
鳥の羽ばたく音も小動物の寝息も何一つ。
■ゴブリンリベンジャー > 今夜はウサギ一匹すらも獲れず。
不作に終り、食事は粗末な小麦をねったもので終わりそうである。
万全の仕度も何も無駄となり苛立ちを残して森から巣穴へと帰るのであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」からゴブリンリベンジャーさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」に文月 葵さんが現れました。
■文月 葵 > まだ陽が高いころ、森の中を散策する水干姿。
都の中ではなかなか見かけることのない薬草を手にしては、嬉しそうに懐へとしまっている。
「ここは珍しい薬草の宝庫じゃな。
マグメールと言う国は本当に豊かな国じゃ。」
鼻歌を歌いながら薬草採集を続ける葵。
治癒師を生業としている葵からすれば、希少な草や高値で売れる草などがいくらでも取れるこの森は宝の山のように見える。
様子見で帰るつもりであったが、気づけば夢中になって草を探していた。
■文月 葵 > 懐が重くなってきた所で、休憩を入れることに。
貴族と言えど、一族の末席であった葵は生まれた時から庶民と変わりない暮らしをしていた。
土に塗れての仕事はやり甲斐すら感じており、今も心地よい達成感を味わっている。
「とはいえ、少しばかり疲れたの。」
働き者ではあるが線の細い体をしており、体力は人並み以下であった。
懐から竹筒を取り出し、栓を開けては喉を鳴らしていた。
「はて、もう空になってしまったの。」
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」から文月 葵さんが去りました。