2019/09/22 のログ
ラファル > こしこし、こしこし、と眠そうな目をもう一度擦り、幼女は周囲を見回す。
 金色の髪の毛を軽くパッパッと叩いて埃を落とし、立ち上がる。
 そして、顎に指をあてて考え込む様子。
 しばらくして、ポン、と軽く手を打ち合わせたのだった。

「あー、遊びに来て、そのまま眠たくなったから寝たんだった。」

 今現状の事を思い出し、幼女はあは、と笑う事にする。
 野生の獣と同じような事をしている自覚はあるのかないのか、そっかそっかー、と一人で納得してから、くるる、とお腹が鳴いたので、視線を落とす。
 おなかすいたなー、と思ったら、良し、と頷く。

「なんか、狩ろ。」

 決めれば動きは早く、もし、もし、と、草を踏みしめて歩き始めた。
 方角が判っているのか、その歩みに迷いはなかった。

ラファル > さくさく、と森の中を進むごとに、くん、くん、と鼻が動く。
 幼女は匂いを嗅いでいるらしく、その匂いを追っているようである。
 その内歩いている動きは速足となり、速足はそのまま駆け足となる。
 そして、その足音は、森の中、草の中と言うのに全くの無音。
 高速で駆け抜けながら足音を立てず、草にぶつからず、闇に溶け込んでいく。

 闇を駆けるもの―――ストライダー―――
 幼女はこの年にあり、技能を極めていると言えるのだろう。
 其のまま金の色の髪の毛も闇に溶け込んで。

 見えなくなっていくのだった―――。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」からラファルさんが去りました。