2019/09/22 のログ
■ラファル > こしこし、こしこし、と眠そうな目をもう一度擦り、幼女は周囲を見回す。
金色の髪の毛を軽くパッパッと叩いて埃を落とし、立ち上がる。
そして、顎に指をあてて考え込む様子。
しばらくして、ポン、と軽く手を打ち合わせたのだった。
「あー、遊びに来て、そのまま眠たくなったから寝たんだった。」
今現状の事を思い出し、幼女はあは、と笑う事にする。
野生の獣と同じような事をしている自覚はあるのかないのか、そっかそっかー、と一人で納得してから、くるる、とお腹が鳴いたので、視線を落とす。
おなかすいたなー、と思ったら、良し、と頷く。
「なんか、狩ろ。」
決めれば動きは早く、もし、もし、と、草を踏みしめて歩き始めた。
方角が判っているのか、その歩みに迷いはなかった。
■ラファル > さくさく、と森の中を進むごとに、くん、くん、と鼻が動く。
幼女は匂いを嗅いでいるらしく、その匂いを追っているようである。
その内歩いている動きは速足となり、速足はそのまま駆け足となる。
そして、その足音は、森の中、草の中と言うのに全くの無音。
高速で駆け抜けながら足音を立てず、草にぶつからず、闇に溶け込んでいく。
闇を駆けるもの―――ストライダー―――
幼女はこの年にあり、技能を極めていると言えるのだろう。
其のまま金の色の髪の毛も闇に溶け込んで。
見えなくなっていくのだった―――。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」からラファルさんが去りました。