2019/09/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 小さな滝壺」にセイバーさんが現れました。
セイバー > 王都の隠れ家を抜け出して三度……もっとかもしれないが、
ほとぼり冷めるまで王都の外を旅する小柄な人影。

流石に財布をスッた相手がプライベート中の衛兵で、
今お冠で犯人探しをしているという噂を聞いて現在に至る。

何時もの森よりもほんの少し街道に近しい場所にある小さな滝つぼ
上流より流れる水流の音は涼しく、今夜みたいに暑さの戻った夜には丁度良いと考えてやってきたのだ。

「っと独占できそうな感じかな?」

隠れ家的な場所、でもない為先客が居るかな?と思ったが、
今夜は先客の姿も無く独占出来るようだと判れば、
鬱陶しいフードを脱いでローブも一緒に脱ぎ捨てて木に引っ掛けて早速水辺に近づいて、手頃な岩に腰をかけようと辺りに視線を向ける。

視界に飛び込んでくるのは座り心地のよさそうな、
川の流れか何かで研磨された球体の石が幾つかと後は
真っ白くなる程に乾燥した流木。

川自体は其処まで広くないし、滝壺だって流れ落ちる滝はそんなに勢いのあるモノでもない。
まあ嵐のときにでも流れ着いたのだろう、と適当に川に足を漬けることが出来そうな流木の一つに腰をかけた。

月は陰り星もない
あるのは虫の音色と涼しげな水気を帯びた風

遠目から見れば少し大柄なゴブリンが避暑か釣りかをしているように見えるが、それは自分にはわからない。

セイバー > 「……変装できる魔法とか、ある意味の伝手みたいな奴がないとそろそろ仕事がし難くなってきたなぁ。」

ひとつだけ大きな溜息を吐き出してから、改めて辺りを見渡すと
流れる水が余程綺麗なのか飛沫がよい水分となっているようで、
自分が座っている白色の流木も流れ落ちる滝に面した側は水気を吸って黒ずみ苔も生え、
辺りに散らばる座りやすそうな石も良く見てみれば流木と同様に苔むしている。

深呼吸をすれば水の香りというのか、何とも言えない香りと
苔の香りや少し蒸された濃い草の香りが鼻腔を擽り、
辺りに漂う自分以外の香りを捕らえるのが少々難しくなっている事に改めて気がついて、
うかつな自分の行動に一つ目の溜息が吐き終える前に
新しい溜息を吐きそうで短めに適当にナイフで切っている髪をガシガシと掻き毟って何とも言えない表情になるのであった。

セイバー > 今日は此処で一夜を過ごす事にした。

いい加減に野営道具でも購入した方が良いと思い始めるも
それを持ち歩くのも面倒であるし、何時までも何かある度に逃げ出すのも苦である。

拠点となる家を借りる、とか……もうちょっと生活の改善を考えないと。

前回のお仕事で温まった懐は今だぬくいので、王都に戻った際にその辺りの購入も検討する。
少し値段は張るが魔法の掛かったアイテムでその辺りが解決するアイテムが売ってそうなものかなと。
その辺詳しい者がいれば聞くのも悪くない。

「……腹ごしらえでもして、寝るか。」

その為にと流木から下りると辺りで乾いてそうな枝を集めて、重ね合わせると
懐から火種を取り出して火種に火を点してポイと投げ込むと、身体を温めるための火であり
周囲の獣を寄せ付けないための火を確保すると直ぐに流木に背中を預けて……


寝る。

ことにした。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 小さな滝壺」からセイバーさんが去りました。