2019/06/30 のログ
■ホアジャオ > 久方ぶりの、王城でのアルバイトの休み。
喧嘩相手を探して中心部から外へ外へと向かってるうちに、街が窮屈に思えて外へと飛び出した。街道を渡る風は悪くなかったけども
夏色の空に色濃い緑の森は何とも魅力的で、後先考えずに踏み込んだ。
――もう少ししたら、盛大に空腹の虫が鳴くかもしれない…
(――まァ)
その時はその時だ。
さらさらと音を立てる清流に近づくと、岩棚の上に膝をついて覗き込む。
――透明な流れの中に、少し透き通るような魚の姿。
傍には小さな蟹のようなものもいて、揺らめく藻の森のなか、向うは向こうで散歩している様に見える。
「――ふゥん…」
光景に細い目を更に細め、鼻息を漏らすと、自分の靴を脱ぎに掛かった。
■ホアジャオ > 靴を放ると、もう一段高い岩棚の上に。
そこからまた、岩棚の影になっている流れの中を覗き込む…
「果然是(やっぱり)……」
流れの中、優雅に尾を揺らす魚の小さな群れ。
影の中は安全だとばかりに、覗き込む女の視線などまるで気付かなげに、隣同士前に出たり、後ろに下がったり
揺らめく藻の、何がしかを啄んだり…
■ホアジャオ > 日差しは初夏の眩しいものだが、川を渡って吹く風が少しひやりとして心地いい。
女は下を覗き込むようにしたまま、腹ばいになって頬杖をつく。
「――…」
やがて、ふわっと紅い唇から漏れる欠伸。
むずむずと口を動かすと……
ぱた。と岩棚の上に顎を落とす。
―――そうして、腹の虫の盛大な鳴き声がするまで
初夏の日差しの中、呑気に日干しになっていた…
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 河原」からホアジャオさんが去りました。