2019/06/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にヒューさんが現れました。
ヒュー > 立ち寄った村。
村人は冒険者である男が酒場で飲んでいた時にしばらくの飲み代や酒代を持つという交換条件で、人の良いシスターを助けて欲しいという依頼を受け森へと足を踏み入れる。

大まかには言った方法を聴いた後は森に残る足跡を辿り、近づいていく。
大きな体故、がさがさと木々の枝がこすれる音を立てながら人の気配へと近づいていく。

「やれやれ、正体不明の化け物に挑みに行くシスターね、どんな奴なのか─。」

と、呟きながら唇の端を持ち上げ獰猛な笑みを浮かべている。

シスター・マルレーン > 彼女の力は詠唱を必要とはしない。
祈るように、ただ集中して。それが癒しや治療にはほとんど使えず、物を強化し、敵を打ち倒すためにある理由はなぜなのか。……それは分からないけれども。
それは今この状況においては、ありがたかった。

「………かかってくるなら来なさいな。
 私はそんなに甘くも無ければ柔くも無い。
 野に生きるものよ、これは人間の我儘です。
 ですが、領域は踏み越えない方がいい。」

覚悟を決める。オラかかってこいよ、とばかりに棍棒をがつん、っと鳴らし、目の前に光の結界を生み出す。
棍を更に明るく輝かせ、野生の生き物に対して、あらんばかりの気力を持って威圧する。

飲まれたら負けなんですもん。背中を見せるわけもない。

「超えたものよ。さあ、ここから立ち去るといい!」

がぁんっ、とそこにあった石を叩き割って、吠える。
意味は伝わらずとも、とにかく「強い生き物だ」と伝わればいい。

ヒュー > 威圧されても人の味を知った鼠たちはじりじりと女に向かい近づいていく。

男が向かう先から聞こえてくるのは威勢のいい威圧の声。
どうやらまだ生きているようで飯と酒を取り損ねる事は無い様で内心ほっと一息。
女の背後から声をかける

「村の依頼で森に入ったシスターか? 加勢は必要か?」

と、声をかける男はそのまま金属製の大槌を構えながら隣に並ぶように足を進めていく。

固そうな男の登場に鼠たちは警戒をするように口々に威圧声を上げ始める。

シスター・マルレーン > 「とりあえず撤退しますよ、加勢も何も、この数はちょいとばかり危険です。
 村の人を誘導して王都まで運び、しかるべき場所に連絡します。」

後ろを振り向かずに声を出す。
誰かが助けに来たのだろう。ただ、一人二人でなんとかなるものではない、という判断をして。

「ですから、ちょっと追い払ったら思いっきり逃げますよ。
 あいにく、防御手段は豊富なんですけどね。

 ここは危険です。私はこのままゆっくり後ろに下がっていくつもりですが。」

結界は急いてとびかかってきたネズミを跳ね返すには十分ではあれど、つまるところ攻撃をかけることはできぬわけで。
やれなくもないが、消耗も激しい。
奥の手はギリギリまでとっておくものだ。

ヒュー > 「むっ 意外と冷静だな。 無鉄砲シスターかと思ったが...」

こちらを振り向かずに言葉を返してくる相手、それなりに鳴れているようで、男は楽しそうに笑みを浮かべる。

「であれば、ちょうどいいな、攻撃手段もおれは豊富だからな…合図をしたら、結界を解いてくれ。
あぁ、信用できなければ、そのまま下がってくれて構わんぞ。 自己責任だからな。」

呟くと手の中で何度か鎚を手の中で回しながら笑い飛ばし、かわりに前へ出る。
相手にも聞こえないぐらいの声で男は魔法を練り始める。
男が使うのは氷のブレス。

すぅっと大きく息を吸えば男の巨躯がまるで膨れ上がるかのように一回り大きくなった。

シスター・マルレーン > 「そりゃまあ、本来なら一人で来るもんじゃありませんけど、上からの指示ですからね。」

ため息交じりに呟きつつも、相手の言葉に、ふぅん、と僅かに首を傾げ。
どちらにしろ相手が言うように、何かするなら結界は解かねば危険だ。

「………分かりましたけど、あまりに危険なことはしないでくださいよ。」

相手の合図を待って、一気に結界を解いて、後ろに下がる。
何をするにも、これに巻き込まれるのは危険だという判断。

ヒュー > 「宮仕えの辛い所だな。」

相手のため息に男は小さく笑い、前に出た男。
背後の相手に手をちらりと上げ合図をすると、
男はその瞬間、迫りくる鼠たちに向け氷のブレスを放つ。

「しっ!」

口の前、5cm程の所から氷のブレスは放射線上に広がり、周囲を鼠を巻き込みながらあっという間に氷漬けにしていく。
あっという間の出来事に、鼠たちはなすすべもなく氷の中へと囚われていくのであった。

シスター・マルレーン > 「なるほど、そういう。
 ……って、なかなか特殊で豪快な技を使うんですね?
 とにかく、この場は撤退しますか。
 森の中全部に散らばっているネズミを倒すのは、流石に現実的ではないですし。」

あまりの攻撃に、流石のネズミも本能で察したのか、周囲から潮が引くようにいなくなっていく。
……ふー、と汗を拭って、一歩二歩周囲を確認し。

「助かりました、と言っておきます。
 このまま放置しておけば、王都にまで影響が及ぶ、とちゃんと説明すれば、腰の重い他の集団も動き始めるでしょうね。」

ほっと胸を撫でおろす。

ヒュー > 「ふはは。だろう? 氷にしておけば森への被害も少ないしな。」

特殊で豪快と言われれば男は愉しそうにうなずき胸を反らしながら豪快に笑い森の中へ散っていく鼠たちをわざわざ追いかける事も無く見送り。

振り返れば周囲を確認し汗を拭う相手。

「まぁ これで村の連中も人の良いシスターを又見れて安心するであろう。
それにこれだけ散れば後は普通の冒険者でも十分だからな。
まぁそれはさておき、お疲れシスター。」

と、胸をなでおろし安堵の吐息を漏らす相手を見ると、つい頭を撫でそうになり大きな手は相手の頭上までいき、そこで動きを止める。

「頭を撫でたら怒るやつか?」

等と小首を傾げながら問いかけるのであった。

シスター・マルレーン > 「……でしょうかね。あまり、こういう駆除はやったことありません?」

尋ねる。野生ってそんなに甘くない。
間違いなく巣穴に籠って、餌がなくなったとみれば、また人里なりなんなりを襲うものだ。
人のエゴだと分かってはいるが、それでも大規模な駆除をしなければならない。
並の冒険者なら、まともに駆除できぬうちに病気を移されるのがオチだ。

人手がいる仕事だな、なんて脳内で考えつつ、溜息をつく。

「そうですね、子供ではないので?」

なんて、すいー、っとスウェーでその手を避けよう。
肩を竦めつつ、ウィンクをぱちり。

ヒュー > 「罠を仕掛けたり、追い込んだり。まぁ いろいろだな。」

相手の言葉に小さく頷きながら、片手で顎を小さく撫でながら呟き。
「それに、森の中で散ればあとは食物連鎖も戻るだろうしな。 逆に、狼やら魔物を間引きすぎたんじゃないのか?」

原因に問題があると小さくつぶやく男。
人は確かに考えなしにバランスを崩すと小さく頷き。

「そうか。 残念だ。」

等と小さく呟きながら相手がスウェーで避けられれば相手で遊ぶように手をゆらゆら。

「さて、馬鹿をせずに帰るか。 夜の森は獣たちの物だからな…。」

と、小さくつぶやくと、来た道を示し、小さく笑いかけた。

シスター・マルレーン > 「……だといいですけどね。」

何かしら自然では増えない量には見えたが………。
まあ、今考えても仕方あるまい。

「ふふふ、そうですね。 では帰ると致しましょう。
 光を灯すのは得意ですからね。」

棍を手に擦れば、その棍が光始める。
聖なる……ある意味たいまつ代わりにしながら、先に立って歩いて帰っていくことにする。
命の危険を感じたわけだし、もう一度安堵の吐息。

ヒュー > 「まぁ 今できる事はしたからな。
俺は森に入っていったシスターの安否確認。
シスターは森の調査と退治。」

うむうむと、小さく頷きとりあえずは良しとして。
相手が前に立ち、棍に光をともせば眩しそうに目を細めてから相手の後について歩きはじめる。

「夜目は菊が有難いな。先導を頼むぞ。
そういえば、自己紹介がまだだったな、俺はヒュー。シスターの名前は?」

こうして声をかけていれば、少なくとも警戒心のある獣は近づいてこないとばかりにのんびりと会話を楽しんでいく。

シスター・マルレーン > 「それは確かに。 今できることをちゃんとして、後は適切な対処をお願いしましょうか。」

まあ、それでも後で怒られるのは避けられない。
宮仕えではないが、どっちにしろ同じような物。辛いものだ。
とはいえ、そんな表情を見せることなく、のんびりと前に立って歩いて。

「シスター・マルレーン。 マリーでいいですよ。
 冒険者兼シスター、やってるんですよ。」

ははは、と笑いながらその眼は遠い。
これ以外に生き方を知らぬ女だ。

ヒュー > 「あぁ そういうことだ。」

哀愁漂う相手の背中に男はどこか苦笑いを浮かべ。
前を立つ相手、男は気取られない程度に、体のつくりを眺める。

程よく鍛えられており冒険者兼シスターと言うのも嘘ではない様で。
「ふむ。 シスターにしておくには勿体ないな。 冒険者一本の方が煩わしさも少ないと思うが…不器用なのだな。
いい女だなマリーは。 村に帰ったら一緒に酒でも飲まんか?」

と、酷いことを言いながらも男は愉しそうに笑みを浮かべているのであった。
そして、シスターに飲酒を勧めるあたり、宗教には縁遠いのか、戒律を知らないのか。

シスター・マルレーン > 「生まれてこの方シスターなんです。むしろ、冒険者が後付けですね。
 お酒は飲まないんですよね、特に仕事で出ている時は。」

相手の言葉は、もう幾度聞いたか分からぬ問い。
その通りだ。一時的にでも忘れて、己が思うままに生きることは何度も考えた。
でも、………己が今生きているのは教会のおかげでもあり。

だから、にっこり笑ってちゃんとルールを守ることを相手に告げる。
それも、教会のルールではなく、己のルールであることを伝え。
ぺろ、と舌を出して笑って見せよう。

ヒュー > 「ふはは。 それは致し方ないな。
まぁ仕事ではない時、気が向いたらともに酒を飲もう。」

山賊の様な格好をしているが、男は無理強いをするつもりは内容で、あくまでも相手を誘うのみにとどめ。

「ふむ。マリーは本当にいい女だな。
とても旨そうだ。」

悪戯するかのように舌を出して笑いかける相手を男は片方だけになった瞳で見つめ…。
等と、男も悪戯っぽく呟きを漏らした。

シスター・マルレーン > 「………まあ、それがあれば。」

ほぼ365日仕事のシスター。ははは、と笑って遠い目をした。

「あらら、じゃあネズミの餌には丁度よかったかもしれませんね?」

なんて、動揺もせずにそうやって返して、にひひ、と明るく笑う。
とはいえ、村の明かりが見えてくれば、肩から力を抜いて。

ヒュー > 「うむうむ。 楽しみにしているぞ? なければ作ってもらわなければな…。」

等と悪戯っぽく笑い。

「まぁあの鼠共には勿体ないな…。
うむ。無事に村に戻ってこれたな。
マリーのお陰だ。」

と、男はどこか優しく言葉を紡ぎ、力が抜けた肩を軽くポンと叩き、シスターのことを心配して篝火をたいている村人が大きく手を振っていた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からシスター・マルレーンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からヒューさんが去りました。