2019/05/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にゼルベッダさんが現れました。
ゼルベッダ > 暑い、じめっとした空気、汗ばむような熱気、蒸された大地による草木の香りと土の香りが混じった何とも言えない大地の香り、なんでこんな時に限って本来の姿なのだろうか、人の姿で居た方が快適じゃない?と思い、考え、まとまらぬ思考に今宵は一先ず自然地帯に点在する滝壺に向って、気だるそうに獣姿で頭部は一つなれど、本来のオルトロスの姿で駆けている。

風を切るように駆けてれば幾分マシではあるが、湿度の所為で毛並みにじとりと空気が纏わりつき、鼻腔は先程の通り土の草木が蒸された香りできかない、狩りであれば最悪この上ないが、今は避暑が目的でその匂いの中から水の香りを嗅ぎ、鋭敏な聴覚で水の流れる音、高いところから低いところで水が落ちる涼しげな音をを選び嗅ぎ取り聞き分けて、適当に走っているようで、間違いなくまっすぐに目的地へとすすんでいる。

人間はこんな時どうやって過ごしているのだろうか?と疑問は浮かぶけど、暑いの一言が全てを埋め尽くし考えるのも一苦労である。

元々頭の良い魔物ではないので、その辺は自覚も有るし、自覚が有っても直せる部分じゃないし?等走りながら1匹小首を傾げる。

さて、目的地である自然地帯の滝壺まではあと少しであった。

ゼルベッダ > 無名遺跡から自然地帯に向けて走り、其処から鼻腔に香る土と緑混じる空気の中から水の香りを嗅ぎ分けて駆け抜けて数分、辿り着いたのは高さ数メートルほどの小さな滝つぼである。

高くも低くも無い崖から落ちる水の音は涼しげで、その川辺に近づき行く度に徐々にかける速度を止めて、最後にはピタっと足を止めると、地面を深く踏みしめて、川に向って駆け跳ねて、川の中へと飛び込み……。

「……ふはっ!!」

川の中ほど、一番深い場所から顔をだした時には人型へとな変化していた。

川の中、と言うより水の中は本来の姿でやると体毛に水が染み込んで酷い事になるで、飛び込みながら水に沈みこみながら人の姿へと変化する、で川面に顔をだした時には人の姿になっていて、体毛の代わりに水がしみこんだ黒髪が目元までべっとりと覆って、そりゃ酷い顔になっていた。

川にすむ魔物と間違われてもおかしくないだろう、な、目元まで黒髪で覆われた顔、まあ川の魔物ではないのだが、魔物には間違いないけども。