2019/05/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森林」にジナイアさんが現れました。
ジナイア > 背の高い木々に光が遮られ、低くはシダ植物や苔が蔓延る、自然地帯でも奥深いところにある森林。
所々に倒木があり、それを苗床に奇妙な形をした菌性植物がそこかしこに顔を出している。
地面は落ち葉と木の根に覆われ、時折僅かな光を受けて育ったらしい若緑が見受けられる程度。

そんな道なき場所をゆっくりと進む、灰色のマントを纏った姿がひとつ。
薄暗い森林は、それでも時折春に色めく鳥の声が聞こえて、その他はその人影が足を踏み出す折に小枝を踏みしめる音が静寂に響く。

「……這入りすぎたか…」

不図足を止めて、灰色の人影――翠の瞳を持つ、赤銅色の肌の女は頭上を見上げた。
木々に遮られて空は見えないが――光が零れても来ない。
どうやら、天は雲に覆われつつあるらしい……
視線を落とすと、熟れた唇から溜息めいたものが漏れる。

「困るな…」

ジナイア > 元々湿った気配の漂う森林の中、雨の臭気が漂ってきている気がする…
自身が雨に濡れて融けたりするわけではないし、この陽気ならすぐに凍えることもないだろうが
足元は悪くなるし、霧でも出れば視界も悪くなる。
幸い、用事は済んでいるので後は帰途を辿るだけだ。

「…急がないといけないな」

呟くと、止めていた足をまた踏み出す。
ほんの少し、速足に、滑るように森を進む。
そうして時折見たことのない植物を見かければ少し立ち止まって仕舞うあたり、言葉ほど深刻には思っていないのだろう。

遠くから、沢の音が聞こえる。

ジナイア > 沢まで出れば、あとは流れを下って行く方へ沿って進むだけだ…
緑の双眸を細めるようにすると、音のする方へ、相変わらずの滑るような足取りで向かう。

むせ返るようだった木々の間を抜けて、開けた沢に出る。
女は軽く飛んで、渓流を支えている岩に降り立ち、空を見上げた。
――灰色の雲が、厚ぼったく敷き詰められている。
そして、雨のにおい。

「…残念だな」

女は苦笑めいた笑みを口元に浮かべると踵を返し、渓流を下る方向へと足取りを進めていく…

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森林」からジナイアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にガラティルさんが現れました。
ガラティル > 夜に近い時間の自然地帯にて。
以前にうまくいった方法…
怪我をした兵士を装う方法を再び行っている獣。

外見は弱弱しい男そのもので。
服装は破けた皮鎧に皮ズボン。ただ、それは擬態でありその装備は彼そのものだ。

「ぅ…ぐ…」

苦しそうにわざと呻きながら…心配して寄ってきた相手に襲いかかろうと。

近くを通りかかれば、苦しそうな人間の声が聞こえてくるだろう。
助けようとするかは、その通りかかった人物次第だが。

ガラティル > 「――――――――」

ぐる、という微かな唸り声
辺りを通る馬車などは見えていないのか、あるいは興味がないのかそのまま通り過ぎていく

確かに見てみれば魔物に襲われ、死にかけているように見えなくもない。

そういった人物に手を差し伸べるのはお人良しくらいのものだろう。

けれどそういったお人よしを食うために今自分は動かず。怪我のふりまでしている。
傷口が無いのが不自然と言えば不自然だが。