2019/05/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 狩場A区」にノルデさんが現れました。
■ノルデ > メグメールのまだ街道からそう離れてはいない自然地帯
看板を先に行けばそこは定番の狩場である。初心者の狩人が日々畑などの農作物を荒らす
迷惑な野生動物を狩る為にやってくる。野兎や袋鼠など小型なものばかりだ
「んーしょっと?ここにいっぱい潜ってるかなー?ゴメンねー?みんな一網打尽に
しちゃうからね~?すぅ~」
ノルデは一つの穴蔵を覗いている、暗闇をよく覗けば、たくさんの小動物がひしめきあって
暮らしているようだが、一呼吸、ノルデが息を吸えば、
「ビュウウウウウー」
焼け焦げるような熱さの吐息が穴蔵に流れ拡がり、小動物の悲鳴が聞こえる。
数秒も経たずか、ノルデが吐くを終えた頃には穴蔵の周りはチリチリと焼けた音がしていて、
皆絶えたと判断してその場を去ろうとする
「畑に悪さしてるからいけないんだよー、来世は決まりを守って、頑張ってー……お?」
ドシン、ドシンと音がする。どうやら焼けた肉のいい匂いを嗅ぎつけてきたのかもしれない
ここらでは珍しく、大きな熊がノルデの眼前に飛び込んできた
「グォォォオォォォ」
血走った様子でノルデを睨んでいる、後ろの獲物を食わせろ、そしてオマエも喰うぞと
言わんばかりだろう
「んー?面倒だよぉー。できれば、落ち着いてほしいんだけど…」
■ノルデ > 熊はノルデが退かないと見るや、鋭い爪を以て引き裂きにくる
「おお、とぉー。力比べしたいのぉー?」
熊の豪腕をノルデの比べれば細い腕がそれぞれ抑えたかと思えば、隙だらけの腹に
一撃、熊は抵抗に狼狽えるがしかし懲りない
「ウグ、グォオオオオオ」
続けて頭から向かってくる熊、まともに当たれば後ろの樹木にまで押し倒され、潰れ死んで
しまうだろうか
「ふお、よーしよしー?」
すっと片手を平にし熊の頭を待ち構えれば、ゴンッとぶつかった音がしたものの
ノルデは微動だにしなかった。熊は勢いのあまりその場に態勢を崩す
「キミもニンゲン襲ったりする?それじゃあ容赦してあげられないよー?ぐひひ」
ちらっと狂気じみた笑顔を見せたかと思えば、片足を持ち上げて熊の後頭部を一撃
「グオ!?オォオ」
そしてノルデは高く飛び跳ねたかと思うと、くるっと一回転して熊の肋骨を砕くドリルスピン
さすがの熊も激痛に動けなくなり、ただ細い声を上げるだけとなった
「…っとお。慈悲をあげようかなあ、どうしようかなあー?
キミがもうあたいやニンゲンに襲うような事しないなら、命までは奪わないんだけどー」
■ノルデ > 熊は命の危機を察したのか、よろよろの体でその場を去っていく
「おお、よかったよかったー、まあその体じゃ当分何も狩れないだろうけどー」
現場の後処理をし、成果の証に穴蔵から数匹の兎だったものを捕まえて狩場を出ていく
仕事の報酬としては安く一日が過ごせる程度なだけだが、高級な依頼は
そうそう降り掛かってこない
「あればやるんだけどなー、そのほうがスリルあるかもだしー」
次はどこに行くだろうと思いふけながら、街道へたどり着けば、あとはまっすぐと塒の
王都へ帰っていくのだった-
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 狩場A区」からノルデさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原)小さな湖」に春芳院さんが現れました。
■春芳院 > (昼下がり。昨日の夜から遠方の小さな村にて、舞踊を演じに向かったが後の帰路。古来から東方の地方で移動手段として用いられる駕籠。前に二人、後ろに二人、屈強な男性計四人で運ぶ其れは、決して早いとは言えず。王国へと戻るのも時間が掛かるが故、一先ず休憩をと選んだのが街道から少し外れた森の奥の湖。其の畔に質素な外観の黒駕籠が置かれ。駕籠の直ぐ周りは担いできた男四人が護衛する形で座り、一時の休息を取っていた。黒駕籠に付いた小窓が軽く中から開かれれば、御高祖頭巾で覆った顔がひょっこり、小さく覗かせ。)
「……良い天気、やなぁ。」
(頭巾に覆われた顔の中で唯一露と成っている翡翠が、青空を見上げてはぽつりと呟き。運んできた男達の中には、うとうとし始める者等が居て。若干護衛が手薄に相成っていたかもしれない。)
■春芳院 > (暖かな陽気の中、僅かに流れる微風が心地好い。日向ぼっこにはうってつけの気候。翡翠が閉じ掛けたり、其れに抗おうと軽く首を振ってみたり。駕籠の護衛男四人のうち、三名は既に駕籠に寄り掛かる形ですやすや軽く夢の中。眠っていない男は湖にへと寄り、手を伸ばしては軽くばしゃばしゃと水浴びをしてる具合。)
「ふふ。……余り、はしゃぎすぎたらあきまへんよ。落ちてしまうさかいに、ね。」
(何処か子供らしく見えたが故、思わず小さく笑みを溢し乍駕籠の中から保護者の様に声を掛ける。───今が一番、護衛が緩く皆の力が抜けている状態。場所が場所だから、何が起こっても可笑しくは無いが。はたして。)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原)小さな湖」にカーレルさんが現れました。
■カーレル > 街道を馬が飛ぶ様に駆けていく
巧みな手綱さばきで馬を御しながら目的地…というより、目的の人物を探して走らせるが一向に姿は見えない
仕方なく馬を少し休ませようと街道を外れ、湖の脇まで来れば対岸にどうやらそれらしい姿を見つければ、
騎乗のまま近づいていき傍まで行って馬を繋ぎ止める。近づいていけば護衛の男たちが眠りこけていたり、
水浴びなんかをしているもんだから少々、呆れてしまった。自分が物取りか何かであれば容易に事をなせそうである
「『月輪』御一行さまだよなあ?
帰りが遅いもんだから迎えを頼まれた。上客が日も高いうちからまだかまだかって待ってるとよ」
声を掛ければ眠っていた護衛も一斉に此方へ視線を向けて籠を囲む
今更…と内心呆れながら両手を上げて籠の傍まで寄っていくと気安くぽんぽん、と護衛たちの肩を叩き、
娼館で受け取った書付けを見せていく。書面には急いで戻って欲しいという事と、
籠の中の彼女になら判るであろう上客が待っている由が書かれている
「…と言うわけだから悪いね。急いで王都まで戻ってもらう事になる
こっちも仕事だからさ、早いとこ頼めるかい?」
小窓から覗いている顔にそっと持たされた書付を差し出しながら、しげしげと駕籠を眺める
王都あたりではなかなか見かけない乗り物であった。馬車のが早いだろ…と内心考えていたり
■春芳院 > (憩いの瞬間を味わっていた間、王都の館では客人が待っている等とは露にも思わず。只、微かに奏でられる水音に重なる様に遠方から蹄の音が段々に大きく近付いて来るならば。何事か、と少し小窓から覗かせていた顔を中に引っ込める。其れでも夢の中や遊びに夢中に成る護衛達は平和呆けしている様。───やがて、蹄の音が止み、外から聞こえる殿方の声。どうやら、館が依頼した迎えの者らしい。然し、脳裏に浮かんだは疑念。疑って掛かるに越したことは無い。小窓から再度顔を覗かせれば、翡翠に映るは冒険者の様な容貌の男。書状を受けとり、軽く眺めれば確かに支配人らしき字と印鑑が見える、が。)
「……確か、昨日今日と御暇を頂いてた筈。御迷惑が掛かるさかい、うちに対する御客人は受け付けてへんと思いますが。」
(虚偽を発するは、彼が真の館の関係者か否かを確かめるハッタリに過ぎぬ。幾らか瞬く翡翠は、彼を只見据え反応を待つが。さて、どう返ってくるか。)
■カーレル > 小窓から覗く護送対象の返事は此方を疑っているような気配
書付を携えては来たものの、突然現れて迎えに来た、何ていう男が現れたのであればまあ仕方ない気もする
かと言って自分を証明できるものと言えば、彼女に渡した書付くらいなものでそれ以外にはなく、
こうなると困ってしまう…さっさと、駕籠の中の彼女を王都に連れてゆかねば金を受け取ることは出来ない
「…そう言われても俺も困るんだよなあ…俺は言われて迎えに来ただけだしな
さて、どうしたものか…参ったねどうも」
肩を竦めて見せれば、ポケットから紙巻きの煙草を取り出し一本咥える、手早く火を灯せばふう、と紫煙を吐く
此方も走り詰めであったから一服くらいしてもバチは当たらんだろうと思う
「…そしたら、護衛の連中と話し合ってどうするか決めてくれ
俺と一緒に王都まで戻るも良し、護衛と一緒に揃って戻るも良し
護衛と戻るんであれば何か一筆、そうでなくても確かに迎えには来たって証明を貰えると助かるな」
待たせている上客が彼女から離れていったとしても自分の腹が痛むわけではないから、
彼女を連れて戻ろうが、戻るまいが、結局は自分は仕事を確かに熟したという証明があればそれで良い
それを持って王都へと舞い戻り、番頭にそれを見せれば依頼料は受け取れるであろうと思う
「そいじゃ、俺は離れてっから…後はそいつらと決めてくれ
……それと護衛はもうちょい真面目なのを頼んだ方が良いぜ…なんてな」
ひらひら、と手を振りながら駕籠から離れて
傍の石の上によっこいせ、と腰を下ろせば煙草を燻らせた…天気もよく風も心地よい
仕事でなければ昼寝の1つもしたい所ではある。心地良さにふわりと欠伸を零すと、頭を掻きながら
彼女らの方針が決まるのを待つことにする
■春芳院 > (肩を竦めて様子に焦燥等は含まれていない。疑われている事に関してて特に狼狽えている様は見られないし、書状も偽物らしき影は見当たらない。一服してる位の余裕が見受けられる。寧ろ、此方に選択を迫られ今更彼を睨んで威嚇している護衛の男達は、集まって何やらごにょごにょと井戸端会議の様に小声で話し合っている。暫く様子を伺っていたが、話が進まぬ状態に少しばかり呆れて溜息を溢し。痺れを切らし、駕籠の中から久々の外気に触れんばかりに姿を露にし。)
「……おたくはん方。暫く此処でゆっくりしておくれやす。
うちは、此の方と一緒に王都へと帰るさかい。此処迄、御苦労様でした。」
(柔和な口許、今は御高祖頭巾に覆われて端からは見えぬか。眸を軽く細めれば、石の上に腰を下ろす彼の元へとゆっくり足を進め。いきなり放たれた護衛達は何処か口をぽかんと開け、呆然とした表情をし。彼の傍に寄る事がもし叶うならば、自分を王都迄導いてほしいとばかりに掌を彼の方に差し出して。)
「どうか、うちを王都迄……、送り届けて下さいまし。」