2019/04/11 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にゼルベッダさんが現れました。
ゼルベッダ > メグメール自然地帯の草原を月明かりを浴びながら闊歩するのは真っ白な体毛が夜闇に輝く1頭の犬……狼……狼犬。

身体はそこらの野犬や本当の狼と変わらず、だが顔立ちは何処となく犬っぽく狼っぽい、丁度その中間の良いとこ取りをした感じの顔立ちである、でその白い狼犬は危険な領域と理解しながら、気持ち良さそうに草を踏みしめ地面を踏みしめて歩く。

誰が見ても、否、魔力がないものが見れば貴族の飼い犬が逃げ出したのか?と思わん姿ではあるが、魔力を見るものが見れば冒険者が観察すればそれはただの狼犬ではなく、獣型の魔物の中でも危険な部類に入るオルトロスと呼ばれるモンスターだとわかる……かもしれない。

故に他の魔物は怯え近づかず、他の動物達はそれが立ち去るまで巣に篭っているのだろう、こんなに天気がいい夜だというのに虫の音の一つしないのだから。

「……………………………。」

灰色の眼をキュと細めて、軽く夜空を見上げながら歩くような速さで草原を進む、只管に進む、目的は……ない。
ただ今夜は月の灯りも心地良く、昔居た場所に良く似た空気がするから、機嫌が良かった。

……記憶など此処最近の物しか思い出せない、記憶喪失というやつであるが、人間やその人々が作る生活の香り、街の灯り、それに惹かれていることだけは憶えていて、何時か王都と呼ばれる場所とかに行きたい、と思っていたが、まず切欠も無く、こうやって散歩して気晴らしする事しか出来ないのだが、それはそれでよかったのだ。

ゼルベッダ > 暫くは自由を満喫する。
風の匂い、土を踏みしめる感触、草が揺れる音……
そうして1人でくるくると走り回った後に、おなかが空いたのか獲物を探しにもっと奥へ草原から森の方へと駆けていくのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からゼルベッダさんが去りました。