2019/03/27 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森林」にジナイアさんが現れました。
ジナイア > 背の高い広葉樹の合間に灌木が生い茂り、足元は木の根が入り組む鬱蒼とした森。
春になって起き出したらしい獣や鳥たちの声が時折聞こえてくる中、慎重な足取りで進む人影がひとつ。
人影は――灰色のマントを纏った赤銅色の肌の女は、足を止めると顔を上げ、その翠の双眸を天上へと向けた。
天気は快晴で、太陽は暖かい光を満遍なく投げている――遮る枝の向こうでは。
そのことが、若葉の緑が透けて見えることで解る。
女は視線を下ろす。
こぶだらけの地面には木々が取りこぼした光がちらほらと舞い降りて、抜け目ない植物が群れ集まって小さな花を咲かせていた。

「……飽きないな…」

ぽつり、その熟れた唇から言葉が漏れる。