2019/03/25 のログ
ファニー > 「スケさんありがとう、また何かあったら頼むよ。」

街道から離れた川沿いエリアの河原で湯気がホカホカと昇っている一角があり、その湯気の立っている岩場の上で真っ裸のまま近くにいるスケルトンに声をかける女が一人。
どうやら風呂作りに付き合ってもらった死霊へとお礼を言っているようだ。
そしてそのスケルトンはというと、スチャッと手を挙げて『気にするな。じゃあまた。』と言うような感じで光となって消えていく。

「ふむ、材料が無くて自分で採りに行こうと思ったときはどうなるかと思ったが……なかなか良い出来になって満足満足。
 魔物除けの結界も張ったことだし、のんびり楽しむとしようか。」

上機嫌のままでそのまま風呂へと入る女。
しかし腰ほどまで使ったところで無言で風呂の外へと逃れ。

「熱い……」

少しばかり遠い目をしながら、川から水を引き込むために作った簡易な堰を外して水でお湯を薄め。
全裸で情けない感じに屈み込んでいるのがとてもシュールである。

「よし、このぐらいなら丁度良い感じだな。それじゃ改めて……」

「ンッ…ふあぁ………」

今度は丁度良い温度だったらしく、岩へと背を持たれかけさせながら気持ちよさそうに声を漏らしていた

ファニー > 「帰ったら調合が待っているのが面倒臭いな……まあ後はそれほど手間ではないけれど。」

ぶつくさと文句を言いながら横の空間へと手をズブズブと鎮める女。
どうやら別の空間にしまっている物を探しているようで、ゴソゴソと中を探るように腕を動かしている。
そうして暫くして一本の酒瓶を取り出すと何やら一言二言口元で唱えて、その酒瓶を魔術でキリキリに冷やていった。

「ふぅ……美味しい。」

その酒瓶を開けて口をつけ、大層美味そうに人心地付きながらため息を吐いてはいるが、その中身は度数の高い蒸留酒であったりする。

ファニー > 「ぁ…もう空……んー、2本目突入。」

キュポンと音を立てて離した酒瓶の中はもう空っぽの様で、おかわりをしようかどうか少し考えた後で2本目を先ほどと同じように異空間からゴソゴソと取り出す。
今度は白ワインを取り出したようで、先ほどと同じくキリキリに冷やし。

「温かいお風呂によく冷えた酒。仮に天国というものがあるとするのなら此処だろうねえ。」

などと言いながら酒を飲みつつ宵は更ける。
結局朝日を見るまでふやけながら飲んでから帰ったようである。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からファニーさんが去りました。